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一語楽天・美は乱調の蟻

2021.05.14
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「懐徳堂で学んだ蟠桃と仲基」を書いた時に、日系アメリカ人のナジタ・テツオという人の「懐徳堂:18世紀日本の『徳』の諸相」を参考にした。そのナジタ氏が2021年1月11日に84歳で他界していた。驚くことに(日米の時差の関係で)その翌日に僕がブログを公開していたことになる。ひょっとしたら僕が彼の本を読みながら文章を書いていた時に亡くなったのかも知れない。奇しくも、という言葉を使いたくなる。御冥福をお祈りする(RIP)。

ナジタ氏は日系二世で両親は広島県出身、漢字の表記は「奈地田」らしい(日本語版ウィキペディアによる)。生まれたのはハワイ州のハワイ島、退職後はハワイ島に戻っていて、亡くなったのもハワイ島のワイメア(カムエラとも呼ばれているようだ)という町だそうだ。吉田玲雄の「ホノカアボーイ」という佳品(映画にもなった)があったが、その舞台のホノカアはワイメアから20キロほどのところだ。

ナジタ氏の専門は日本思想史で、邦訳されているものには「原敬―政治技術の巨匠」(読売選書、1974年)、「明治維新の遺産―近代日本の政治抗争と知的緊張」(中公新書、1979年、講談社学術文庫、2013年)、「相互扶助の経済」(みすず書房、2015年)などがある。1969年から2002年の退官までシカゴ大学教授を務めた。

英語で1987年に「Visions of Virtue in Tokugawa Japan: The Kaitokudo Merchant Academy of Osaka」として出版されたこの本、邦訳が出たのは1992年で、訳者は近世・近代思想研究でよく知られている子安宣邦(こやすのぶくに)氏。僕が読んでいるのは子安氏の邦訳版だ。邦訳の数章を読んだ限りでは、研究書らしく仮説を詳細に裏付けしていく充実した作品で、訳もかなり緻密に訳されている印象を受けた。子安氏の「あとがき」には、訳は数人の研究者(?)が担当し、子安氏が原稿と校正刷りの段階で修正・補訂した、とある。

シカゴ大学ニュースのナジタ・テツオ氏についての追悼記事






最終更新日  2021.05.14 15:06:25
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