農民工に扮したアンディ・ラウ、撮影に周囲の人々は気付かず
14日午前11時ごろ、江西省南昌市の駅広場で、一人のカーキ色の古めかしいシャツを着た農民工がそこかしこに尋ね人の張り紙を張り付け、制服を着た警備員に見つかるとあわてて逃げ出していった。これは実は、かの有名な香港の男優、アンディ・ラウによる映画<失孤>の撮影だったのだが、往来の激しい町中で行われたにもかかわらず、人々の奇異な目線を引いたものの、有名人の撮影だとは誰も思わなかったようだ。 誘拐された子供をテーマにした映画<失孤>の撮影が始まって1か月、初めて山岳地区の貧困農民を演じたアンディは、役を演じながら現実の人々の目にも挑戦しているといえる。道行く人の中には好奇心でアンディの貼った張り紙を覗き込み、彼が追われる姿を見る人もいたが、逃げてゆく農民工がまさか大スターだとはまったく結びつかない様子だった。