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カテゴリ:聴覚障害・難聴・中途失聴
以前ご紹介したことがありますが、私の義母と義妹は耳が聴こえません。
じゃあ手話で会話するの?とよく聞かれるのですが 義母も義妹も手話はできないので口話といって口の動きを見て相手が言っていることを理解します。 2人とも生まれつき聴こえないワケではなく、義妹にいたっては大人になってから聴こえなくなったので喋ることには何の不自由もありません。 あえて言うなら、自分の声の大きさが分からないのでたまに静かな場所で大きな声で話してしまったり、うるさい場所で声が小さすぎて聞えなかったりするくらいです。 でもそれも、臨機応変に場の雰囲気を読みながらきちんと調整できていることがほとんどで、問題あれば周りの人が教えれば済むことなので、大した問題にはなりません。 向こうは普通に喋れるし、こっちの言ってることは理解してくれるし、 お互い顔を見ていればフツーに会話ができるんです。 世間では「耳が聴こえない=手話」という観念が定着しているようで、義妹は色んな人から 「なぜ手話を覚えないの?」 とか 「手話を覚えた方がいいよ」 などと言われるそうです。 正直、私も最初は手話で話すのかな?と思ってました。 でも、冷静によーく考えたら彼女にとって手話は、絶対に必要なものではないのです。 だって顔を見れば普通に会話できるんだもん。 しかも、仮に彼女が手話をマスターしても彼女の周りに手話が出来る人はいません。 覚えたところで、話す相手がいない... 手話をする人と新たに友達になれるという特典はあるかもしれないけど... それが目的なら、手話を覚えるべきなのは耳が聴こえない義妹に限ったことではなく、耳が聴こえる人も条件は同じです。 おもしろいことに、義妹に手話を勧めてくる人は皆、手話ができないそうです。 彼女はその矛盾にいつも疑問を感じています。 毎回勧められるたびに 「今こうやって普通に会話できてんじゃん。覚えたら手話で会話してくれんの?」 と返すそうですが...理解を得るのはなかなか難しいようです。 そんなに難しいことかなぁ? フツーに会話できてるのに。 どうして? 耳が聴こえないから? 彼女が手話を覚えたら、周りもこれまでのように普通に話しかけるのをやめて手話で話しかけるの? そんなワケないですよね。 普通に話して分かるんだから、それでいいじゃん。 手話を否定するつもりは全くありません。 生まれつき耳が聴こえない方々にとっては手話はとても重要だと思いますし、義妹と同じ中途失聴の方でも手話に助けられている方々はたくさんいらっしゃると思います。 でも多くの人がそう思っているように耳が聴こえない人はみんな手話をやるべきかというと、それは違うと思うのです。 少なくともうちの義母と義妹は必要だと思っていませんし、実際できなくても普通に生活してます。 義妹は会社員として責任のある仕事を任されて、バリバリ働いています。 私は手話ができないけれど義母、義妹としょっちゅう深夜までぺちゃくちゃ喋りまくってます。 今のままで何も不自由なことはありません。 義妹は、こういう聴覚障がい者もいるんだよ~ということを世間に知ってほしいようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
>手話を勧めてくる人は皆、手話ができないそうです・・・
ホントそうだよ。 別に手話ができなくっても、そのことを全然不便に思わないならそれでいいんだよ。 自分にあったものを取捨選択して生きていくことは、障碍のあるなしに関わらず、みんな普通にしていることだからね。 手話が必要な人は使えばいい。口話のほうがいい人はそれでいい。 中途半端に理解している人ほど知ったかぶりだし、トンチンカンなことを言って来るもんね( ̄m ̄*)。 ・・ってσ( ̄∇ ̄;サト)もその中の一人だけど^^;。 これからの世の中、ストレスや環境汚染(食べ物なんかもね)の影響で、中途失聴者が増えてくると思う。 聴力に限らず、他の部分への悪影響(がんなど)も増え続けると思う。 元の元気な体に戻れない場合も出てくるだろうから、もしなんらかの後遺症が残った場合に皆がいかに生活しやすい世の中にしていくかってことを考えるのもこれからの課題だと思う。 聞こえない=手話という固定概念は未だにはびこってるんだね^^;。ほんと、遅れてるというか、情報不足というか・・・・(;-_-)=3 個々に合った手段で生きて行けたらそれがベストだと思うよ(^_-)-☆ (2008年04月06日 07時34分45秒)
サトちゃん、
そうなんですよね~。 会社でも手話を覚えるように勧められるらしいんです。 ひょっとしたら、この先入社してくる聴覚障がい者が手話をする人だった際に役に立つと思っているのかもしれないけれど…それなら義妹だけじゃなく聴こえる人もみんな覚えればいいですよね。 なぜ自分だけがいつも手話を覚えるように言われるのか、義妹は納得できない様子です。 >皆がいかに生活しやすい世の中にしていくかってことを考えるのもこれからの課題だと思う。 本当にそうですよね。 目の見えない人にとっては少しの段差とか、点字ブロックのギャップがすごい脅威になったりもするし、自分がその状況に置かれないと分からないことが多いですよね。 私も聴覚障がいについては、義母と義妹のおかげで色々知ることができますが、それ以外のことについてはTVとかで見る情報が全てであまり詳しく知りません。 行政が、いろんな人の声をもっと聞いて、いろんな人の意見をもっと反映させられたらいいですね。 私たちにできることって、まずは、あの絵本じゃないですけど「どんなカンジかなぁ?」って想像することだと思います。 (2008年04月06日 13時32分33秒)
初めてYOKOちゃんのそのお話を知りました。
私の職場にも耳の不自由な方がたくさんいらしゃいます。 仕事上特に問題はありません。 口元でお話を理解してくれるからです。 聞き取れなかったものに関しては紙に書いたりもします(ごくマレですが…)。 その方々も手話を使ってはいないみたいです。 今の職場に勤めてから少し手話を覚えたりしましたが、相手方が必要としていないってことが分かったので覚えることをやめてしまいました… 覚えていても損はないんですけどね(><) (2008年04月07日 10時16分27秒)
こももさん、
こももさんの身近にも聴こえない方がいらっしゃるんですね。 皆がこももさんのように接してくれればいいのですが、義妹の会社ではなかなかそうもいかないことが多いようです(><) ゆっくり話さなければいけなかったり、紙に書かなければいけなかったり、それを面倒だと思う人もいるみたいで…(TT) 手話は私も興味あるんですけど、周りに手話で話す相手がいないんですよね~(^^; (2008年04月07日 14時18分12秒)
勉強になるね。でもホントそうだよね。会話なんて心と心でするものだと思うし、耳が聞こえる・聞こえないなんて関係ないと思うもん。うちの家族が特にそうだから(苦笑)。
祖母の弟さんが全盲なんだ。それでも自分の家族よりも全然心が通じている気がする。祖母の分まで長生きしてもらわないと…。 話がすっごいそれちゃった。ごめんね。 追伸 よこよこさんのお兄さん、お誕生日おめでとうございます。充実した1年を! (2008年04月08日 00時09分19秒)
この間、かわいいプクプク柴犬が散歩してて
飼い主に「かわいいですねー」と話しかけてみたの。そしたら実はその柴ちゃん白内障で両目が見えなかったんだよ。でもさ、おめめもちゃんとパッチリあけてて言われなきゃわからないの。散歩も建物や人にもぶつからずにちゃーんと歩けてる。「おいで」って手をやると匂いをかぎつけてちゃんと来るのだよ。そしてライバル犬が通りかかるとおもいっきりほえる!ワンワン!って。 飼い主さんはワンちゃんのおメメが見えないことについて「本人はあまり気にしてないみたいですけどね」と。。 生きてる限り色んな感覚を使ってコミュニケーションできると思うんだ。 肌であり、匂いであり、その場の空気であり、フィーリングであり。。 決して手段を使う必要もないのかと。 手段を選べないワンちゃんから学んだのでした。 (2008年04月08日 03時42分36秒)
ma2noさん、
言語はひとつの手段でしかないよね。 英語が分からなくても、英語圏の人と仲良くなれる人だっているし、コミュニケーションってそういうものだと思う。 相手のことを知りたいと思ったり、仲良くなりたいとか、話がしたいと思えば、方法は見つかるものだと思う。 耳が聴こえないから、目が見えないから、言葉が違うからってだけで遠ざけられてしまうのは、悲しいことだよね。。。 お兄ちゃんにお祝いの言葉ありがとね~☆ 早く一緒に祝ってくれる人を見つけてほしいです(--; (2008年04月08日 15時01分06秒)
momoさん、
ワンちゃんは変な偏見がないから、1つのことができなくなったら素直に他の方法を見つけてそれで生活していくんだろうね~。 言葉を理解できないっていう意味では、初めて外国に行った時の自分も、耳が聴こえない人と同じような状況に置かれてたのかな、と思います。 「コイツ日本人だから、英語理解しないから友達になりたくない」 って思われたら、悲しい。 英語は努力すれば理解できるようになるけれど、見えないとか聴こえないっていう障がいはどうにもならないもんね。。。 コミュニケーションの方法は、耳で聴いて口で喋るだけではないんですよね。 (2008年04月08日 15時05分50秒) |
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