2008/05/06(火)23:40
なぜ比べる?
最近ちょっと傷付いた話。
以前ある人に、クマ男くんがこれまで経験してきた苦労と、他の誰かが経験した苦労と
「どっちの方がすごいかなぁ?」
などと失敬な事を言われた時のことをブログに書きました。
苦労なんて比べるもんじゃないと思う。
似たようなことが最近またあって、ショック。。
何度かブログに書きましたが、クマ男くんのお母さんと妹は耳が聴こえません。
別にだからといって同情してほしいとは思いません。
聴覚障がいというのはどういうものなのか、身近にそういう人がいないと分からないと思うし、少しでも理解してもらえたら嬉しいので、そのためにブログに義母のことや義妹のことを書いています。
不幸自慢をするつもりなんてさらさらないし、そんなの当人に失礼だと思う。
でもそういう話をするとどうしても不幸自慢だと思われて
どっちがどうのとか比べられてしまうみたい。。。
世の中にもっと重い障がいを持っていらっしゃる方がいるというのはもちろん分かっています。
耳が聴こえなくても生きていけます。
命に関わる病と闘っておられる方もたくさんいらっしゃいます。
でも耳が聴こえない事だって、それはそれでつらい事だと思います。
私も含め、健聴者には耳が全く聴こえない世界がどんなものなのかを100%理解することはできません。
健聴者に
「耳が聴こえないのは大したことではない。
もっと重い障がいを持っている人もいる」
と言われた時…
私は聴覚障がい者の家族として、その言葉を悲しく思いました。。。
耳が聴こえなくてもそれが大したことではないと言うのなら
あなたの聴力を全部、私の義妹に下さい。
そして聴こえない人の苦しみを知って下さい。
あなたが聴こえなくなった時、同じ事が言えますか。
言いたかったけど、言えなかった。。。悔しいけど。
私だって義妹の苦しみを100%理解することはできません。
でも理解できないからこそ、それが大したことではないとか、他の障がいと比べてどうとか軽率な発言はしたくないし、する資格もないし、できません。
コンサートに行きたい。
カラオケに行きたい。
普通に仕事がしたい。
電話できるようになりたい。
いろんな人と普通に話がしたい。
「障がい者だ」と見下されることなく、健常者と同じように扱われたい。
大好きな音楽を聴いてみたい。
大好きな歌を歌ってみたい。
何かを犠牲にしてでも、もう一度色んな音を聴いてみたい。
愛する子供、愛する家族の声を一度でいいから聴いてみたい。
大したこと無いですか。。。そう思う人もいるのですね
障がいや病気や境遇に限らず、人の心の傷や苦しみは比べることなどできないものではないのでしょうか。。。。
私が敏感すぎるだけ?
当人たちは耳が聴こえない事でこれまで色んな人に色んなことを言われたり、色んな扱いを受けたりしているので、結構クールです。
「世の中、そんなもんだよ~(苦笑)」
ってカンジだけど。。。
私はまだまだ経験が浅いもので、結構落ちました...