青の炎青の炎貴志祐介 作 有名な小説ですね。 映画化もされています。 映画の方は見たことありませんが。 一人の少年が自分の家族を守るために、 殺人を犯すという目的のために、 殺人計画を立てていきます。 計画と言う手段だけでなく、 その感情、心理がどの様に変化していくか、 とても鮮やかに描かれていると思います。 また殺人を犯す方を主人公としているので、 憎しみ、葛藤、決断などの、 人間の強い感情、ある意味ではマイナスの感情を 克明に描いています。 自分がその立場に立った時、 果たしてどの様に行動するのか。 この様な状態が確かに存在する社会は、 どの様に改善されていけばよいのか。 主人公のように行動する事が、 絶対的に間違っていると言えるのか。 色々と考えさせられた小説です。 またこの著者は非常に取材を行うらしく、 情報の量も質も半端ではないです。 これは同著者の他の小説にも言えることです。 その分、リアリティーもとてもありますし、 その世界に引き込まれる一つの要因だと思います。 現在は文庫化もされています。 既に読んだ方もいっぱいいると思いますが。 まだ読んだ事がない人は一度読んでみてください。 |