憧れのハイカラ衣装を手にする
<↑天気が悪くなる前に玄関先で試着してみたインバネスコート。んーもうちょっと背が高ければ似合ってたかもしれない(笑)> 40年に一度の寒波到来といわれた去る23日の午前、数日前に楽天市場で購入したある物が手元に届きました。管理人が以前から欲しいと思っていた衣服の一つ、インバネスコートです。 英スコットランドのインヴァネス地方発祥とされるこの衣服は、丈長のコートとケープを合わせた形状が特徴で、シャーロック・ホームズのトレードマークとして知られています。日本では明治中期に伝わったといわれ、特に袖無しの長いケープを備えたタイプが"和装に合うコート"として人気を博し、細部の形状の違いからとんびコートや二重回し等々の名称で呼ばれるようになりました。 和装なんぞ持っていない管理人が何故この衣服に興味を持ったかというと、押井守監督の映画『立喰師列伝』で"月見の銀二"を演じた雑誌編集者の吉祥寺怪人氏が、故天本英世の人生観に憧れてインバネス姿で吉祥寺を放浪していたという話を映画のパンフで見たのがきっかけでした。もっとも、後で調べてみると、実際に天本氏が愛用していたのはインバネスなのかコートなのかよくわからなかったりしますが(笑) 以来、何度となくWebで商品を検索しては買うのを断念するのを繰り返していたのですが、今回ようやく思い切って購入に踏み切りました。個人的には袖ありでケープが外せるタイプの方が日常使い向きかなと思って探してみたのですが、オーダーメイドでお値段6桁に達する商品しか見つからず、色々探した末にハイネックなデザインが気に入ってこれにした次第です。 届いたその日の内に室内でちょっと試着してみましたが、実寸で着丈約123cm・胸囲約128cm・裄丈約90cmとゆったりしたサイズで、3L以上が必須な管理人の図体でも余裕を持って着られます。でも、この丈長では地面がぬかるんでる時には着たくないですね(笑)あと、ケープが首回りに付いている構造のためか見た目以上に結構ヘビーで、着慣れるまでは首が疲れそうです。素材は綿100%ですが裏地が全面にあり充分に暖かいです。ただし、袖無しのため両腕周りが多少寒くなるのは致し方ないところ。 しかし、個人的に実物を手にする前から思っているインバネスの一番の難点は、その特徴的なデザイン故に着る場面の選択と着こなしのセンスを要求されそうなことでしょうね。正直ファッションには無頓着な自分ですが、少なくともこれに野球帽やスニーカーが合わないのだけはわかります(笑)元々洋装なのだから洋服と合わせて着ても本来なんら問題はないはずですが、日本では和装に合うコートとして定着した分、昔と違って和装を日常生活で見る機会が極端に少なくなった現在では、この服は日常使いするにはいささか目立ちすぎるきらいがあるように感じます。ま、周囲の目なんぞ気にせずに堂々と着ればいいだけではあるんですけどね(笑) そんなわけで、実際に外出でインバネスを着るのは正月の初詣とか2月の椿まつりの時くらいになるかもしれません。3万円近く出して買った割りにはちょっと勿体ない使い方かも・・・(苦笑)あと、合わせる帽子と靴もいずれそれなりの物を揃えたいところです。<楽天アフィリエイト/さわんアジア衣料雑貨店>ジョムトン手織り綿のハイネックインバネスコート(焦げ茶系グレー)価格:25,909円(税込、送料別)