テーマ:仮面ライダーカブト(343)
残り話数も少なくなり、爆走態勢に拍車がかかっている感のあるカブトです。例によって積み残しになる謎もいくつかはあるでしょうが、とにかく綺麗に終わらせてほしいところですね。
<第43話> 『Bistro la Salle』では今日も蓮華が神代を味見役に料理の特訓。が、できてきたのはちらし寿司ならぬ"チラリ寿司"といういつもの勘違いレシピ、しかもちらし寿司とは似ても似付かない巻き寿司の出来損ないで、加賀美は呆れるばかり。 そこへ天道が訪ねてきたが、いつもと様子が違う。妙に明るい口調で、蓮華の"チラリ寿司"を食べて美味いとまで言う。首を傾げる加賀美に「もう一人の僕はどこにいるか知らない? 消しに行くんだよ」天道は笑顔で言い、店を出て行った。 その天道がワームの擬態と察した加賀美は慌てて後を追い、本物の天道を見つけて事情を告げる。天道はそいつが、いつか飛ばされた別の時空でひよりと一緒にいた奴だと気付くが、そこへ加賀美を尾行てきたらしいニセ天道が現れた。「ひよりはもう君に会いたくないってさ」ニセ天道はひよりのために本物の天道を消しに来たと言い、ダークカブトに変身。天道もカブトに変身して激しい戦いを繰り広げるが、途中で何故か攻撃を止めてしまい、ダークカブトに一方的に圧される。見かねた加賀美はガタックに変身してバルカンでダークカブトを牽制し、その隙に天道を助けてその場を離脱した。 ニセ天道は別の時空でひよりと一緒にいた奴。ならば、どこかにこの世界と別の時空を繋ぐ入口があるはず。それを知っているのはニセ天道だけ・・・天道はそう考えて敢えて攻撃しなかったのだ。 そんな中、復活した乃木怜治が大量のワームサナギ体を引き連れて大攻勢をかけてきた。現場に駆け付けた加賀美はガタックに変身して応戦するゼクトルーパー部隊に加勢するが、乃木はカッシスワーム・グラディウスに変身すると、仲間のワームサナギ体を捕まえて自らの身体に吸収してしまう。さらに、カッシスワームはガタックが放ったライダーキックを吸収、逆にコピーしてガタックを一蹴してしまった! 夜になっても街の各所では大量のワームの群れとZECT部隊の攻防が続いていた。田所と岬は前線でZECT部隊を率いていたが、そこへ乃木が襲ってきた。田所を一蹴し岬にも魔の手を伸ばす乃木。そこへ神代が駆け付けてサソードに変身して挑むが、カッシスワーム・グラディウスにライダースラッシュをコピーされて敢えなく返り討ちにされてしまった。神代は「次は勝つ」と強気だったが、「今の貴方ではあのワームは倒せない。その現実をちゃんと受け止めて。私は"ミサキーヌ"ではなく岬よ」岬の冷静な指摘に絶句する・・・ 一方、ZECTの医療施設に収容された加賀美を見舞った天道は、密かに蓮華にあることを頼む。ニセ天道は自分を倒せば必ず時空の彼方へ帰る、その時を狙って時空への入口を見つけ、加賀美に伝えてほしいと。だが、それは天道がわざと負けるということ・・・動揺する蓮華に、天道は加賀美には話すなと口止めする。 一夜明けた天道家では、天道が樹花に料理を教えていた。急に料理を教えてくれることになった兄に首を傾げる樹花だが、天道は前から言ってただろうとはぐらかす。同じ頃、ニセ天道は街角でしわくちゃになったひよりの絵を眺めていた。それは別の時空で彼女が描いた妖精の絵。「もう苦しまなくていいんだよ、僕があいつを消してやるから」ニセ天道はそう言いつつ絵を破ってしまう。 夜が明けても続くワームの群れの攻勢。その狙いは、どうやらマスクドライダーシステムを開発しているという"AREA Z"と呼ばれる地区のようだ。指揮を執る田所と岬は、現場に矢車と影山が現れたのを見つけ、もう一度シャドウ部隊の指揮を執ってほしいとザビーのライダーブレスを渡そうとする。影山は未練がある様子だが、矢車はライダーブレスのケースを蹴飛ばしてつれなく拒否し、嘲笑しながら立ち去っていく。・・・ その頃、天道は港でニセ天道と再び対峙していた。思惑通り、攻撃せず一方的にダークカブトに攻め立てられるカブト。だが、そこへ蓮華から事情を聞いた加賀美がガタックとなって駆け付け、ガタックエクステンダー・エクスモードでダークカブトを牽制してカブトを助ける。「おまえはそんなに小さなヤツだったのか!? アメンボから人間まで地球上のあらゆる生き物を守るんじゃなかったのか! おまえがそんなでっかい奴だからこそ、俺はおまえを超えたいと思ったんだぞ!」加賀美に一喝されてようやく己の愚を悟った天道は、再びカブトに変身してダークカブトと再び対峙する。「おばあちゃんが言っていた・・・俺は世界の中心、ならば世界は俺が救ってやる!」 一方、医療施設にいた蓮華は、窓の外が突然暗くなったのに気付く。その空では何と皆既日食が起きていた! カブトとダークカブトは激しい攻防を繰り広げていたが、カブトは「所詮おまえは過去の俺に擬態しただけ。だが、俺は既に未来も掴んでいる」と豪語するとハイパーフォームとなってパーフェクトゼクターを召喚、マキシマムハイパータイフーンを一閃させてダークカブトを屈服させた。「俺に擬態するのは1万年早い」膝を屈したダークカブトにパーフェクトゼクターを突き付けてひよりの元へ案内するよう迫るカブト。 だが、そこへ何とひより本人が姿を現した。だが、ひよりは「二人が戦う必要なんてない。僕はもう決めたんだ、二度とこの世界には戻らない。僕はその方が幸せなんだ」と無表情で言い放ってカブトとガタックを驚かせる。そして、立ち上がったダークカブトを庇うようにシシーラワームに変身して二人の前に立ち塞がる―――――― ------ 突如としてこの世界に姿を現したニセ天道=ダークカブト。世界の外でひよりと二人だけで生きていくと言い、本物の天道を倒そうとしている彼ですが、そう言いつつ彼女が描いた絵を引き破ってしまう辺りに何か得体の知れないものを抱えているようにも思えます。しかし、時を同じくして乃木がワームの大群を率いて大攻勢をかけてきたのと、このニセ天道の出現は単なる偶然の一致なんでしょうか? 一方、ひよりを助けようとして自分を犠牲にしようとした、ちょっといつもらしからぬ天道に活を入れた加賀美。これまで散々天道の俺様キャラに振り回されてきた彼ですが、何だかんだ言っても結局は天道のことを認めていて、故に彼の背中を超えようとしていたのですね(^^) が、そんな二人の前に久々に現れたひよりは、ニセ天道と一緒にあの時空で生きる方が幸せだと宣言して二人を困惑させます。自身がワームであるが故にこの世界では幸せになれないとでも思ってしまっているのでしょうか。 前回カブトに敗れながらも大復活を遂げたその乃木は、ワーム態もカッシスワーム・グラディウスに変貌。名前のグラディス(gladius)はラテン語で『剣』の意。復活したカッシスワームは仲間のワームを吸収するばかりか、マスクドライダーの技をコピーして叩き返すという恐るべき能力を身に付けていました。しかし、時間制止能力もそのまま持ってるのかどうかはまだわかりません。まぁ持ってたらとっくに使ってるだろうし、あれだけの戦闘能力で技コピーに時間制止まで使われたら正直打つ手ないけど(苦笑)ただ、東映TV公式サイトでは、天道が乃木を倒すためのヒントを見つける旨のコメントがあるので、天道たちがどう立ち向かうのか気になるところです。 今回ちょっと哀れだったのは、乃木に吸収されてしまった配下の喪服の女2人。あれだけ思わせぶりに引き連れているのだから、各々が乃木の配下としてカブトたちの前に立ち塞がるのかと思いきや、正体は何のことはないサナギ体で、しかもリーダーのエサにされる始末・・・まぁ残り話数が少ないからしょうがないが(笑) その乃木の狙いは"AREA Z"。マスクドライダーシステムの開発拠点だそうですが、他にも何か隠されてるような気がするのは自分だけでしょうか。 今回も例によって蓮華の勘違いレシピの毒味役の神代。乃木に襲われかけた岬を助けるべく颯爽と現れたまではよかったが、あっさり返り討ちに・・・幸いダメージでスコルピオワーム化しなくてよござんした(笑)しかし、「現実をちゃんと受け止めて。私は"ミサキーヌ"ではなく岬よ」と岬に冷徹に言われてしまったのは、乃木にボコにされてもまだ虚勢を張る姿が、前回「曇りのない目で君を見る」と言いながら相変わらず"ミサキーヌ"呼ばわりなのと相まって"見栄を張るだけで現実に向き合おうとしていない"と彼女が感じたからでしょうか。 一方、相変わらず本編に介入せず我が道を往くやさぐれ兄弟。しかし、一度は失ったザビーへの道が再び提示されたとき、つれなく吹っ切った矢車に対して影山はまだ未練があるようです。次回は矢車=キックホッパーとカブト、ガタックの共闘が見られそうですが、闇を歩いているはずの矢車は如何にしてカブトとの共闘を選ぶのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.04 15:38:28
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