くれーじーくえいる ぶろぐ

2007/11/08(木)21:35

今月の冥王番外編:或る漫画家の記録

冥王星の黙示録/PLUTO関連(66)

 毎週火曜日2200からNHK総合にて放送中の『プロフェッショナル 仕事の流儀』。様々な分野で最先端を行くプロフェッショナルたちの仕事ぶりや経歴、試行錯誤をドキュメント取材とスタジオインタビューで追いながら、彼らの"仕事の流儀"に迫るこの番組の本日の第38回放送で、『心のままに、荒野を行け』と題して漫画家・浦沢直樹が紹介されました。 『YAWARA!』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』そして当店でも絶賛応援中の『PLUTO』など、数々のヒット作を生み出してきた漫画界のスーパースター・浦沢直樹。連載2作を抱え、月5回の締切に追われるその壮絶な仕事ぶりを追う今回ですが、番組冒頭、番組キャスターの茂木健一郎氏と住吉美紀アナウンサーが浦沢先生描き下ろしによるマンガで出てきたのには吹きました(笑)  全体的には『20世紀少年』の連載再開に至るまでの浦沢先生の試行錯誤の日々を追うドキュメントですが、『PLUTO』の原稿執筆状況(原稿はAct.35『応答せよゲジヒト』のものでした)も前半を中心に登場し、PLUTOファンとしても見逃せない番組であったと思います。ネーム切りでラストのゲジヒトが歩み出すシーンの足の運び方をどうするかあれこれ迷ったり、締切まで残り30時間を切ったところでプロデューサー・長崎尚志氏からゲジヒトがテーブルにバンと手を突くシーンを「ロボットらしくない」と指摘されてそれを受け入れ原稿を修正するなど、何気なく見ていたあのシーンにこんな試行錯誤があったのかと少々驚き。  しかし、『20世紀少年』の連載中断の一因になってしまうほど体調を崩して整体に通う先生の姿を見るに、『PLUTO』が月イチ連載なのは、内容を充実させたいというのもあるのでしょうが、身体を考えると毎号連載にしたくてもできないんだろうなぁと妙に納得してしまいました・・・  反骨のロッカー、ボブ・ディランと偉大なる手塚治虫御大を心の師として心のままに往かんとする浦沢先生。連載再開した『21世紀少年』そして佳境に入りつつあると思われる『PLUTO』を如何なる結末に導いてくれるのか、楽しみにしています。  ・・・ちなみにまったく関係ないが、昨日のNHK『にんげんドキュメント』ではアニメ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』等で知られる神山健治監督が紹介されてたようで。くそぅ、本放送も再放送も見られそうにないorz(苦)

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