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くれーじーくえいる ぶろぐ

2008.05.27
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テーマ:ゴルゴ13(67)
 最近巷を賑わせている東京での某殺人事件で、容疑者の男が「被害者の遺体を細かく切り刻んでトイレに流した」と当初供述したそうですが、『ゴルゴ13』のいわゆる"ルーツ編"の一つ『芹沢家殺人事件』に同じようなシーンがあるってことで、さいとう・プロダクションが今回の事件について「コメントのしようがない」と宣ったとか何とか。まぁ管理人もニュースで聞いたときに真っ先に『芹沢家』を思い浮かべた香具師ですがね(爆)
 この供述が本当かどうかはまだわかりませんが、これで『芹沢家殺人事件』のアニメ化はハードルが高くなってしまったかもしれません。もっとも、同作も含めて2008年の現在にアレンジしようとすると時系列的に合わなくなってしまう話ばかりである"ルーツ編"がアニメ化される可能性は低いと思ってますけど(苦笑) 
 というわけで、中四国では27日放映となったアニメ版『ゴルゴ13』第7話の感想。

〔Target7:G線上の狙撃〕  原作:リイド社SPコミックス第75巻収録(1986年初出)

CAST  トーマス・シンプソン:森田順平  セルゲイ・ケルンスキー:宝亀克寿  デイブ・マッカートニー:千田光男

 イギリス・ロンドンのとあるコンサートホール。イギリスを代表するバイオリニストのトーマス・シンプソンはキングスフィル・オーケストラとの共演で観客を魅了する。ところが、アンコールでバッハの『G線上のアリア』を弾いていたとき、突然バイオリンのG線(第4弦)が切れてしまう。思わぬアクシデントに動転して立ち尽くしてしまったシンプソンは観客の猛烈なブーイングにたまらず舞台から逃げ出してしまった・・・

 後日、自宅でバイオリニストを目指す子供たちの指導に当たるシンプソンだったが、何故かバイオリンを弾こうとすると手が震えてしまい、人前でバイオリンを弾けなくなってしまう。彼を診察した医師は、身体には異常はなく、ストレスからくる神経症状だろうと診断する。例の事件がシンプソンにとってトラウマになってしまっているのか・・・
 シンプソンの不調は事件から2週間が経っても回復せず、ついにはそれを理由に予定していたチャリティーコンサートへの出演を降ろされてしまう。シンプソンは自分の代役として、自身の長年のライバルである来英中のロシア人バイオリニスト、セルゲイ・ケルンスキーが選ばれたことを知って愕然とする・・・
 シンプソンは銀行から大金を引き出すと、ロンドン市内の大観覧車『B.A.ロンドン・アイ』のカプセル内にてゴルゴ13と接触する。その道のNo.1と賞されるゴルゴ13を前にして、シンプソンはNo.1のバイオリニストという名声を失った無念を吐露し、ライバルたるケルンスキーが今度のチャリティーコンサートまで成功させてしまうのが許せないと呟く。そして、そのコンサートでケルンスキーのバイオリンのG線を狙撃して演奏を失敗させるよう依頼する。シンプソンはケルンスキーにアンコールで自分と同じく『G線上のアリア』を演奏するよう頼んでおり、ゴルゴ13の狙撃によってケルンスキーを自分と同じように失敗させることで自分に何の落ち度もないことを世間にアピールしようというのだ。
 ゴルゴ13はホテルの一室に籠もり、シンプソンから受け取ったケルンスキーの演奏の映像を繰り返しチェックして彼の演奏のクセを分析する。そして、デイブ・マッカートニーの工房を訪ねて今回の仕事に使用するM16の改造を依頼する。彼の依頼にしては簡単な内容に多少拍子抜けするデイブだったが、それだけ自分の腕を見込まれていると考えて自信を持って引き受ける。

 チャリティーコンサートの当日。ロンドンに赴くケルンスキーにはボディガード2名が同行していた。ボディガードたちは反政府的な言動が目立つケルンスキーの身の安全を心配するが、ケルンスキーは子供たちの役に立てるならと前向きに今回の演奏に臨む。
 観客としてやってきたシンプソンは花束を手に会場入りしたケルンスキーの控室を訪れ、演奏の成功を期待して立ち去るが、その裏で自身の仕組んだ罠の成功を目論んでほくそ笑む。一方、ケルンスキーのボディガードの一人は館内でカメラマンらしき東洋人の男を目撃し、それがかつて接触したことのある凄腕のプロのスナイパーではないかと疑うが・・・そのカメラマンことゴルゴ13は映写室に忍び込み、クルーを気絶させると撮影用カメラの三脚にM16を取り付けて舞台を狙う。
 チャリティーコンサートは大盛況の内に終わり、いよいよケルンスキーによるアンコールが始まった。上段の席からシンプソンが固唾を呑んで成り行きを窺う中、映写室のゴルゴ13は『G線上のアリア』を演奏するケルンスキーのバイオリンのG線に狙いを定める。そして次の瞬間、ゴルゴ13の放った銃弾が狙い過たずケルンスキーのバイオリンの弦を断ち切った!
 舞台裏で見守っていたボディガードたちは、弦の切断が狙撃によるものと気付く。ケルンスキーを狙って次弾が飛んでこなかったことから、狙撃者の目的が弦を切ることだと推測する彼らだったが、その意図は彼らにはわからない・・・
 観客席で目論見の成功を確信するシンプソン。だが、ケルンスキーは一瞬動きを止めたものの、少しも慌てることなくD線(第5弦)を調弦して演奏を再開する。目論見が外れ、相手の懐の大きさを思い知らされたシンプソンは観客席で頭を抱えて悔しがるのだった。そして、冷静に仕事を終えたゴルゴ13は『G線上のアリア』の音色を背に一人コンサートホールを後にする――――――


○○○○○○

『ゴルゴ13』には時々、「そんなくだらない目的のために○十万ドルもゴルゴ13に払うのか!」とツッコミたくなるような個人的なエゴに基づく依頼をする話がありますが、本作もそんなエピソードの一つ。改めて聴いてみると少なからず聴いた覚えのあるバッハの名曲『G線上のアリア』に引っかけたタイトルには"G=ゴルゴ13"というニュアンスも込められているのでしょうか。

 本作も基本的には概ね原作通りの展開ですが、舞台設定等はかなり弄られています。まず、原作の舞台はアメリカのフィラデルフィアですが、アニメ版は何故かイギリスのロンドン。シンプソンとゴルゴ13が接触する場所も原作ではサウナの13号室ですが、アニメ版はロンドンにある世界第2位の大観覧車『B.A.ロンドン・アイ』になっています。どうせなら使うカプセルが"13番"だったら完璧だったのに(笑)また、ゴルゴ13がケルンスキーの演奏の映像を分析するシーンは、原作ではホテルのロビーで他の一般人も足を止めて見守る中、何度も何度もビデオを巻き戻すゴルゴ13の姿がちょっとコミカルさを誘いますが、本作では普通に部屋の中でチェックしています。
 特に一番弄られているのはケルンスキーのキャラクター。原作は旧ソ連が健在だった1980年代の作品だけに、チャリティーコンサートに絡めてアメリカ資本主義をさり気なく皮肉ってみたり、絶対西側には亡命しないと公言するなどコテコテの共産主義者として描かれてますが、アニメ版ではそうしたイヤミな部分が抜かれて善人的なポジションになっています。反政府的な言動が目立つために命を狙われているらしいことを匂わせる描写もある意味原作とは逆になった設定ですが、ここでロシアのプーチン政権批判で知られたジャーナリストのアレクサンドル・ヴァルテラヴィッチ・リトビネンコ氏の死亡事件(2006年にロンドンで謎の中毒死を遂げ、プーチン政権の関与による暗殺が疑われた)を引き合いに出してるのが面白いです。まさかこのために舞台をロンドンにしたってわけじゃないんでしょうが(笑)そういえば、ケルンスキーの警護を務めるボディガードの一人がゴルゴ13の顔を知っており、会場内で目撃するも追求できずに終わるという原作にはない要素がありましたが、これもリトビネンコ氏の話を間に挟むことで展開に整合性を付けています。あと、オーケストラの関係者がシンプソンの後任について検討するシーンとかが省かれてますが、これは尺の都合でしょうか。
 一方、そのケルンスキーに恥を掻かせようとするシンプソンの動機も、原作では彼が共産主義嫌いであることが一因でしたが、アニメ版ではライバルにお株を奪われるのが気に入らないという単純な動機になっており、ケルンスキーと浅くない面識があり、ゴルゴ13に妨害させる意図を秘めて自ら『G線上のアリア』を演奏するよう頼むなど、原作よりも小者臭を強調した演出になっています(笑)そういえば、先日の『仮面ライダーキバ』でも少女マミがオーディションでの演奏中に弦が切れるトラブルに見舞われるも臆することなくバイオリンの演奏を続けるという何だかタイムリーなシーンがありましたが、アニメ版のシンプソンは最早小学生のガキにすら劣ってしまってるぞ(爆)

 今回早くも3回目の登場となったデイブ。ちなみに原作では本作が通算4回目の登場作品ですが、アニメ版でもしっかりゴルゴ13側の常連キャラのポジションを確立していますね。そういえば、原作のデイブは初出でのダラスの地下工房勤めからいつの間にか独立してニューヨークに自分の工房を持っていますが、今回のアニメ版のデイブがいたのも自前の工房なんでしょうか? 最近Webで第1話を見返す機会があったのですが、2話以降は一部の登場人物の名前や場所を示すテロップが入らなくなってしまったので、原作を知らない視聴者にとってはちょっと説明不足の感がありますね。

 演奏中の不慮のアクシデントで名声を傷付けられたバイオリニストが、自分の後釜に座った気に入らない別のバイオリニストに同じトラブルを仕組もうとするという、端から見れば自己満足の達成以外の何者でもない今回の依頼なわけですが、そんな依頼人シンプソンの目論見をプロならではの器の大きさであっさり覆してみせるケルンスキー、相手と自分とのプロの矜持の差を思い知らされて意気消沈してしまうシンプソン、そして自分が依頼通りに行った仕事がどのような帰結に至ろうと一切関知することなく、あくまで淡々と依頼を遂行して静かに去っていくゴルゴ13という、3人のプロと呼ばれる男たちの対比がシニカルな結末と共に描かれています。


 さて、次回はゴルゴ13を演じる舘ひろしのイチオシエピソードという『動作・24分の4』が登場。個人的にはやはりクライマックスのあの銃がどう描写されるのかが一番の気がかりです(笑)






Last updated  2008.09.11 11:02:03
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