くれーじーくえいる ぶろぐ

2008/12/04(木)12:43

素晴らしき人外への誘惑  キバ第42話

血の薔薇の記憶/キバ関連(終)(45)

 Webで雑誌情報を拾ってみた来年の『仮面ライダーディケイド』。歴代平成ライダーが登場するというのはほぼ確定と思われますが、詳細はまだわかりません。管理人的には、ディケイドの変身ベルトの中心部に歴代平成ライダーの紋章が環状に配されているのが気になりました。 【第42話  パワー・オブ・ラブ・王の怒り】  22年前。真夜の制止を振り切り、イクサに変身してダークキバに立ち向かう音也だったが、ダークキバの強大なパワーの前に圧倒されてしまう。ダークキバは変身解除して気を失った音也を自分の手で処刑すると宣言し、音也を担ぎ上げて姿を消してしまう。ゆりも真夜もダークキバの圧倒的な存在感を前にして為す術もない・・・  現在。マザーサガークを倒したキバとサガが対峙する。が、サガは変身解除して太牙に戻ると、ファンガイアとして自分に従うよう改めてキバに詰め寄るが、変身解除した渡は自分が正しいと思った生き方をすると宣言。このままではいずれ兄弟同士で戦うことになってしまうが、渡も太牙もお互いとは戦いたくはない・・・ 『カフェ・マル・ダムール』に戻った渡は太牙との対立に思い悩んでいたが、そんな彼を名護、恵、健吾がプリン・アラモードで元気付ける。改めてもう一度友達になってほしいと頭を下げる渡に、健吾も俺らはとっくに友達やと涙目で頷く。さらにマスターの木戸も名護を突き飛ばして乱入して元気になった渡を祝福する。  名護はカウンター席にいた嶋に渡の抹殺司令を取り消すよう訴える。半分人間で半分ファンガイアという厄介な存在である渡に渋面を浮かべる嶋だったが、ふと思い立って店の厨房で自らオムライスを作って渡に振る舞う。それは、ファンガイアとしての側面を警戒しつつも渡を人間として受け入れる嶋なりの意思表示だった。渡は表情を引き締めつつオムライスをいただくのだった。  その頃、深央は"クイーン"として人間を愛したファンガイアの始末に動いていた。深央は現れた真夜に対し、"キング"と正式に結ばれるためちゃんとした"クイーン"になると告げるが、それは太牙と結婚するのではなく、渡に"キング"になってもらうため。二人の母親である貴女にとってみればどっちでも同じじゃないかと深央は冷徹に言い放って去っていく。  一方、太牙はレストランに嶋を招き、以前提案を受けたキバ打倒のための共闘を受けると言い出す。だが、嶋はそれが渡を精神的に追い詰めて自分の下に引き込むための筋書きだと見抜き、気が変わったと前言を撤回する。渡ならファンガイアの力を押さえ込んで人間を助けてくれる、それは即ち人類の勝利になると。何故そこまでファンガイアを憎むのかと声を荒げる太牙に、おまえに襲われた背中の傷が今でも痛むと応える嶋。その脳裏によぎるのは、かつてファンガイアの本性を現した太牙に襲われたときの記憶・・・  22年前。古びた教会に真夜を訪ねたゆりは音也が何処へ連れて行かれたのかを問うが、真夜は音也のことは忘れなさいと冷ややかに言う。だが、ゆりはおまえはそれでいいのかと問い返し、"キング"には勝てないという真夜に土下座してまで力を貸すよう懇願する。自分を裏切った音也を助けようとするゆりの行動が理解できない真夜にゆりは言う。「これは私の想いだ。音也に対する愛、私はそれを裏切らない」  現在。海に面した断崖に建つゆりと彼女の母・茜の墓に花を手向けていた嶋。そこへ「懺悔のつもりか?」と冷ややかに声をかけてきたのはサンゲイザーファンガイアだった。嶋はファンガイアスレイヤーを手に自ら立ち向かうが、強靱なウロコを備えた相手に手も足も出ず、散々叩きのめされた上に崖から投げ落とされて気を失ってしまう。そこへ名護と恵が駆け付け、名護がライジングイクサに変身するがサンゲイザーファンガイアは逃走してしまう。  嶋は病院に運ばれたが瀕死の重傷を負っていた。面会に訪れた渡に、嶋は自分のせいで太牙が人間を恨んでいると思い、太牙を助けてやってくれと頼み込んで意識を失う。そこへ現れた太牙は自分なら嶋を助けられるかもしれないと言い、渡は兄を信じて嶋を彼に託す・・・  22年前。紅邸ではゆりが例え世界中捜し回ってでも音也を見つけるべく身支度を調えていた。そこへ現れた真夜はゆりに死ぬ覚悟があるのかと問い、頷くゆりに「バカね」と苦笑する。  真夜がゆりを連れてきたのは"迷いの森"と呼ばれる不気味な森。ここは危険な番人が支配しており、さらにこの地では真夜はファンガイアの姿になれないという。そして、音也はこの森の中に居着いているキャッスルドランの中に囚われていた。二人は森の中を進むが、何の仕掛けがいくら進んでも同じ場所に戻ってしまう。そして、二人の前に"迷いの森"の番人たるシルクモスファンガイアが立ち塞がった!  一方、音也はそのキャッスルドランの体内にある洞窟状の場所に両手を鎖で繋がれていた。"キング"はおまえは俺の城に飾る価値もないと言い捨て、砂時計をセットして音也のライフエナジーをキャッスルドランに吸い取らせようとしていた・・・  現在。花屋に来ていた太牙の元に深央が現れ、太牙からのプロポーズを受けると告げる。太牙はようやく念願が叶う喜びに沸き、店の花を全部くれとまで言い出すほどだが、その深央の思惑など知る由もなく・・・  一方、『カフェ・マル・ダムール』では渡、名護、恵が急に病院から姿を消した嶋を心配していたが、そこへ当の嶋が何事もなかったようにやってきた。嶋はあれだけの重傷がウソのように元気になっており、木戸に対して体脂肪率0.2%という驚きの数値を示したばかりか、大盛りのパスタを豪快に頬張ってオムライスまで追加する旺盛な食欲ぶりを発揮。体調がよくて妙に腹が減ると言う嶋だが、渡たちは唖然とするばかり・・・  何はともあれ嶋が回復したことに、渡は太牙の元を尋ねて礼を述べるが、太牙はその感謝を行動で示せと言って再度自分の下で働いてくれと要求する。渡はあくまで拒否するが、太牙は渡の気が変わることを期待しつつも次が最後だと事実上の最後通牒を突き付ける。  その頃、嶋はいつものようにジムでトレーニングに励んでいたが、いつになく激しい勢いにラットマシーンのウェイトのワイヤーが千切れてしまい、嶋は流石に戸惑う・・・  そんな中、街中に再びサンゲイザーファンガイアが現れた。敵を追って廃工場に辿り着いた名護と恵に嶋も合流し、手分けして工場内を捜索するが、暗闇に紛れて動き回る相手に翻弄されてしまう。サンゲイザーファンガイアはその隙に壁を破って外へ逃げ出すが、今度はそこへ渡が立ち塞がる。渡はキバ・エンペラーフォームに変身すると、相手の両腕の盾状のウロコをファイナルザンバット斬で破壊、サンゲイザーファンガイアを撃退する。だが、そこへ太牙が現れて最後の答えを聞こうとするが渡は拒否、太牙は力尽くで従わせようとサガに変身、兄相手に本気になれないキバに容赦ない攻撃を加えていく。  その頃、這々の体でキバから逃げ延びたサンゲイザーファンガイアは人間の姿に戻るが、それは何と嶋だった! 自分の両手がステンドグラス様の模様に覆われているのを目の当たりにした嶋は、自分がファンガイアになったことを悟って絶叫を上げる―――――― □□□□□□  相変わらず怒濤の展開の現在編ですが、今回は嶋を中心にした渡と太牙と深央のターンかな?  今回明確になった嶋と太牙の因縁。少なくともかつての嶋は太牙にそれなりに愛情を持って接していたつもりのようですが、恐らくどこかでファンガイアであるという色目が拭えていなかったと思われ、太牙はそれを敏感に察して自分は嶋に愛されていないと感じたのでしょう。太牙が意固地なまでに人間に対するファンガイアの優位性を強調するのも、過去の嶋との因縁の裏返しなのでしょうか。ある意味では親の心子知らずであり、子の心親知らずでもあるというもどかしい関係ですね。  そして、サンゲイザーファンガイアによって重傷を負わされた嶋は、恐るべきことに太牙によってそのサンゲイザーファンガイアへと変貌させられてしまいました。ファンガイアと戦う組織のトップがファンガイアに変えられてしまうという矛盾に満ちた展開ですが、そういえば『仮面ライダー剣』の後半でも何だか似たような展開があったような・・・(うろ覚え)  人間である嶋をファンガイアに変貌させたのは、以前太牙が目を付けていた神田博士によるファンガイアの能力移植の実験を応用したものと思われますが、こういう形で伏線に使ってくるとは意外でした。ただ、これがファンガイアを嫌悪する嶋に対してファンガイアの優位性を身を以て知らしめるための残酷な策略なのか、あるいは自分を愛してくれなかった(と思っている)嶋に対する残酷な復讐か、はたまた太牙なりに純粋に嶋を救おうとした結果なのかは今の所判然としません。まぁ一番可能性が高いのは前者ですが、真ん中も太牙の嶋に対する悪印象を考えれば充分あり得る可能性ではありますね。  人間とファンガイアのハーフである渡を厄介な存在と評しつつも一応は認めた嶋ですが、今度は自分自身が人間でありながらファンガイアになってしまうというある意味渡と同じような境遇に追い込まれたわけで、これは渡に対する彼の態度にも何らかの変化をもたらすことになるのでしょうか。  一方、初期の気弱さは最早何処へやら、渡と結ばれたい一心故にか黒化一直線になってしまっている深央(汗)急に太牙との結婚を受けると言い出したかと思えば、それはどうやら"キング"との結婚という状況を成立させておいてから渡を太牙に取って代わらせようという目論見のようで、もう太牙に向ける笑顔がとにかくコワいです(苦笑)でも、現在編の真夜がダークキバを持っているらしいことを考えると、このまま深央が現在編のラスボス化するというのも現時点ではまだちょっと考えにくいですね。  それにしても、初期には気弱で大人しめだったのが正体露見と共に黒い子になっていくという展開は何だか『Fate/stay night』の間桐桜を思い浮かべてしまいます(笑)  現在編が大盛り上がりの一方、過去編も"キング"と音也がついに相対するなど同じく盛り上がってはいますが、現在編と比べるとまだ今一つといった感。まぁ現状ではダークキバの強さがチート過ぎるしなぁ(苦笑)  事実上の失恋が確定的になっても尚、音也を愛しているらしいゆり。こちらも物語初期の音也を散々うざがってた頃とは雲泥の差ですが、後に恵・光秀の父親と結婚してからも彼女の音也への想いは続いたんだろうかとふと考えてしまいました。  さて、今回の雑魚ファンガイアはサンゲイザーファンガイアとシルクモスファンガイアの2体。前者は嶋が変貌させられたので厳密には雑魚とは呼びにくいですが(笑)名前のサンゲイザー(sungazer)とは南アフリカに生息するヨロイトカゲ科の最大種であるオオヨロイトカゲの英語名の一つで、日本ではペットとしても少量ながら流通しているようです。一方、シルクモスファンガイアは名前の通りカイコガがモチーフで、スーツも以前登場したモスファンガイアをベースにしているようです。

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