テーマ:仮面ライダーディケイド(480)
カテゴリ:並行世界の旅日記/ディケイド関連(終)
公式サイトも立ち上がっていよいよ情報が漏れ聞こえてきた映画『超・仮面ライダー電王&ディケイド』ですが、何だか色々と大変な展開になりそうで(笑)あと、ディケイド本編の電王編はどうやら映画超・電王の前日譚的な展開になるとの噂ですが・・・
【第9話 ブレイドブレード】 五つ巴の様相を呈するディケイド、ギャレン、レンゲル、カリス、パラドキサアンデッドの戦い。だが、ギャレンもカリスにギャレンバックルを奪われて変身解除してしまう。と、そこへ突然紫色のオーラの壁が現れ、この世界に存在しないはずの轟鬼が現れた! 「音撃斬・雷電激震!」轟鬼が音撃弦を掻き鳴らして地面に突き立てた瞬間、辺り一面爆発に包まれ、ディケイドたちは戦いを中断させられてしまう。一同唖然とする中、その様子を遠くから睥睨する謎の青年の姿が・・・ BOARDの社長室に呼ばれた士は、四条社長からキングでありながらアンデッドを倒した功績を称えられて特別ボーナスを支給されるが、中身はケチ臭くも3,000円。社員食堂の赤字を黒字に立て直したらさらにボーナス追加だと四条は言う。一方、ギャレンバックルを失ったサクヤはランクをダイヤのAから3に降格させられ、代わってムツキがライダーチームのリーダーに任ぜられる。そして、カズマは解雇を言い渡されてしまう。すっかり自暴自棄のカズマに対し、士は冷ややかに彼のIDカードにスペードの0と書き入れる始末。バカにされて怒るカズマをユウスケが宥め、ゼロからやり直せと言う士からのメッセージだと勝手に解釈して励ます。その言葉に思わず感銘を受けるカズマ。何も考えてなかったらしい士はついユウスケにつられて「部下のことを思えば時に冷たく突き放すことも必要だ」などと応える。 光写真館に戻った士は栄次郎から修理の終わった二眼レフカメラを受け取り、支給されたボーナスを渡すが、たった3,000円では修理代どころか今までのフィルム代やら残業代やらコーヒー代まで含めてとても足りない。ならばと士は夏海とユウスケを動員してBOARDの社員食堂に赴き、階級別ランチを廃止して安くて美味いAランチに統一を宣言、黒字経営を目指して営業を開始する。夏海はメイド姿、ユウスケはホスト風の格好で接客を担当し、社食は大繁盛。カズマも従業員たちを助けつつ元気に皿洗いに励む。そこへサクヤをサポート役に従えてやってきたムツキは自信満々に嫌味を言って従業員たちの不評を買うが、士は相手にしない。その毅然とした姿に思わず感激するカズマであった。 街へ出たムツキとサクヤはライダーシステムを奪回すべくカリスを探すが、そこへカリスが襲ってきた。ムツキはレンゲルに変身して立ち向かうが歯が立たずレンゲルバックルを奪われるが、その拍子にレンゲルのレンゲルラウザーがカリスに当たってカリスまで変身解除してしまう。その正体は何と四条!? 驚くムツキとサクヤに対し、四条は君たちにも我が社の繁栄のために働いてもらうと言って再度カリスに変身、腕から光線を放って二人を襲う―――――― ランチタイム後、社食の売り上げは10倍に達してご満悦の士。だが、そこへムツキとサクヤが依願退職したとの知らせが届く。先程のムツキの態度を根に持っている従業員たちはいい気味といった雰囲気だが、ユウスケはそれでいいのかと疑問を呈する。彼の言葉を聞き、一緒に働いてきた二人がいたから頑張ってこられたと自分を振り返ったカズマは、士がそれを自分に伝えるためにわざと冷たい態度を取っていたのかと一人納得する。士はまたもつられて「わかればいいんだ」と言って苦笑・・・ 事情を確認すべく社長室に向かったカズマだったが、四条は不在。四条がBOARDの理事長の研究室に行ったと知ったカズマとユウスケは共に研究所へと向かう。一方、士と夏海はビルの中から二人の様子を窺っていたが、そこに例の謎の青年がいつの間にか紛れ込んでいた。「この世界にめぼしい物はもうないかな」と謎めいたことを言う青年は士を知っているらしく、「君、まだ食べられないの、ナマコ?」と意味深に呼びかけて去っていく。その姿に何かを感じる士だが・・・ BOARDの研究室では理事長なる人物と四条が捕らえたサクヤとムツキを怪しげな機械にかけていた。その理事長の正体は鎌田! 二人の目的はブレイド・ギャレン・レンゲルのライダーシステムを集め、Aに封印されたアンデッドの細胞と人間の細胞を組み合わせた究極の改造実験体にしてバトルファイト最強のアンデッド・ジョーカーを生み出すことだった。そして、鎌田と四条はサクヤとムツキ、3つのライダーシステムから抽出したエネルギーを集めてついにジョーカーのカードを完成させる。そこへカズマとユウスケが飛び込んでくるが、ユウスケは鎌田が変身したパラドキサアンデッドに叩きのめされてしまう。一方、カズマと争う四条は自分たちの真意を明かす。四条は自らカリス=ジョーカーとなり、アンデッドの脅威を維持することでBOARDを存続させようとしていたのだ。四条はカリスに変身するとさらにカードを使ってジョーカーへと変貌するが、そこへ車の窓ガラスの向こうから龍騎に変身したディケイドが攻撃を仕掛けてきた。ディケイドはカズマにブレイドバックルを返すと、車の窓ガラスに出入りしながらのトリッキーな攻撃でパラドキサアンデッドを翻弄するが、ジョーカーの不意打ちを受け、さらにジョーカーに襲われたカズマを庇って変身解除してしまう。自分たちのために働けと要求するジョーカーを拒むカズマに、立ち上がった士も応える。「笑わせるぜ、富と名誉に金が眩んだ成金野郎が!」ライダーなど所詮社員に過ぎないと言うジョーカーに反論する士。「少なくとも、この男が働くのは金のためでもランクを上げるためでも、まして社員同士の生存競争で仲間を蹴落とすためでもねえ! 進化だ。失敗しても成功しても共に働く仲間を励まし、助け合い、進化していく。そのために働いてるんだ!」士とカズマは揃ってディケイドとブレイドに変身、ジョーカーたちと戦いを繰り広げる。手元のブレイドのカードが色を取り戻したのを見たディケイドは、ファイナルフォームライドでブレイドをブレイドブレードに変形させると一振りでジョーカーとパラドキサアンデッドを圧倒、ファイナルアタックライド・ディケイドエッジであっと言う間に葬り去った。変身解除して座り込んだカズマは、士が伸ばしてきた手を笑顔で掴んで立ち上がるのだった。 すべてが終わり、BOARDを去ろうとする士にカズマがグローブを投げ渡す。俺はやがてすべての世界を破壊するらしいと自嘲気味に呟く士だが、カズマはあんたがこの世界を救ったんだと言う。また会えるかと問う彼に「いつか、旅を続けてたらな」と応え、士はサムズアップを残してマシンディケイダーに乗って去っていく・・・ 光写真館で、士の撮った一枚の写真に目を凝らす栄次郎と夏海。一方、「世界は知らんが、あの社員食堂は救われたかもな」と呟く士。その写真には笑顔で皿洗いの仕事に励む二重写しのカズマの姿があった。俺も更なる進化のために旅に出ると言う士を追いかけようとした栄次郎が椅子に蹴躓くが、その拍子にまたもスクリーンが下り、オートバジン・バトルモードと青い蝶が描かれた絵が現れる―――――― □□□□□□ 実はオリジナルの烏丸啓とカリスこと相川始のポジションを兼ねていた今回のカリス=四条ですが、一方の鎌田ことパラドキサアンデッドは予想通りオリジナルでBOARDを創設した理事長・天王路博史のポジションでした。そして彼らの目的は、アンデッドの細胞と人間の細胞を融合させた改造実験体にしてバトルファイト最強のアンデッド・ジョーカーを生み出し、カリス=四条自らジョーカーとなることでアンデッドという脅威を維持しBOARDを存続させようという何だかどこぞの反米陰謀論じみたものでした。 オリジナルでの相川始の正体であるジョーカーは、ブレイド等と同様に他のアンデッドを封印して能力をコピーできるアンデッドの中でもイレギュラーな存在であり、バトルファイトにおいてジョーカーが勝利者となった場合にはダークローチと呼ばれるゴキブリじみた怪人が大量発生して地球上の全生物を全滅させるという恐怖のリセッターでもありましたが、ディケイドでのジョーカーはオリジナルのトライアルFじみた扱いですね(苦笑)バトルファイトという言葉が出てきたのを見ると、ディケイドでの"剣の世界"でもアンデッドの活動は一応生態系の主導権を争うバトルファイトということだったのでしょうか。 しかし、最後のバトルではやはりジョーカーとパラドキサアンデッドを倒すのではなく剣の世界らしくブレイドが封印してもよかったんじゃないかと思う次第・・・ BOARDのエリート社員から一転して下っ端に落とされ、ついには解雇の憂き目にまで遭ったカズマでしたが、ユウスケのフォローもあって"仲間あっての自分"を再認識するという"剣の世界"の主役らしい成長ぶりでした。結局の所、特に何も意図していない士の言動をユウスケが勝手に解釈したのをカズマが真に受けただけのことではあるんですが(笑)、当の士もユウスケにつられつつも実は彼なりにカズマのキャラクターを良く評価していたわけで。しかし、ジョーカーたちに対する士の言葉は何だか昨今の派遣切りとかでギスギスしている企業の雇用関係に対するちょっとした一喝のようにも思えますね。 ただ、それだけに事件が終わってからのサクヤとムツキに対するフォローがなく、ムツキが結局成り上がり者の嫌な奴で終わってしまったのが少々残念ではあります。 それにしても、最後のバトルでその世界のライダーが単にディケイドにファイナルフォームライドで使われるだけに終わったのって今回が初めてのような気が・・・(笑) そして、冒頭の戦いに突然割って入った『響鬼』の轟鬼! 声はトドロキ役の川口真五ではなさそうですが、いきなり現れて空気も読まずに音撃弦掻き鳴らして地面に突き刺して大爆発させて撤退って一体何しに来たんだか(苦笑)士の前に現れた謎の青年・海東大樹が絡んでいるのは間違いなさそうですが、恐らくはこれが次回登場するであろう"二番目の仮面ライダー"に繋がるのでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.24 00:55:58
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