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くれーじーくえいる ぶろぐ

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2009.04.04
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テーマ:PLUTO(19)
 ついうっかり5日発売だと思ってたら今日だった(笑)今月のビッグコミックオリジナル誌2009年第8号。2005年9月以来足かけ2年に渡って追い続けてきた漫画『PLUTO』(浦沢直樹/手塚治虫)も今回を以て最終回です。
 その最終回は『史上最大のロボットの巻』・・・・・・ってあれ? Act.31とサブタイトル被ってませんか?(笑)まさか単行本で修正するんじゃないだろうなぁ(;^_^A(9月28日追記)連載時は『地上最大のロボット』だったような気がしたんですがもう覚えてないや(爆)ちなみに、このサブタイトルは原作が『少年』誌に連載されたときの最初のタイトルでした。

 トラキア合衆国・エデン国立公園の地下のマグマ溜まりに突入したアトムと"プルートゥ"=サハドを待ち受けていた"ボラー"。その人工知能となった"ゴジ博士"=アブラーはこの期に及んでもまだ自分をアブラーと言い張り続けるが、"プルートゥ"は「憎しみからは何も生まれない」と我が父の姿を騙ったそいつを否定し、アトムだけを自分の右手ごと地上に逃がして"ボラー"と運命を共にする。砂漠を花畑にするという自分が本来成すはずだった使命を思い出し、かつて自分が壁に描いた絵を見てくれたウランによろしくと言い残して――――――アトムがその瞬間に垣間見たのは、歩き出すロボットの姿に"生きている"ということを実感して涙した二つの人物の記憶・・・・・・かつて初めて目覚めたトビオ=アトムの姿に涙した天馬博士の姿と、ゴミ捨て場で拾い上げたロボットの我が子の姿に感動したゲジヒト夫妻の姿だった。
 かくて、世界の終わりとなるはずだった破局噴火は"プルートゥ"=サハドの捨て身の活躍によって防がれた。生き延びたアトムは残された"プルートゥ"の角を手に斃れていったロボットたちを思う・・・自分たちの戦いは何だったのか。そして、誰も憎しみ合わずに生きられる日がいつか来るのだろうかと・・・・・・

 というわけで、完璧すぎるくらいに原作のラストをなぞった最終回でした。

 ゲジヒト夫妻の悲劇のきっかけとなった例の子供ロボット、今回で"ロビタ"と名付けられていたことが判明しましたが、ロビタといえば手塚治虫先生のライフワークともいえる『火の鳥』の復活編・未来編に登場する人間とロボットの"融合"によって生まれたロボット。"人でないモノが人の心を得る"というこのシーンのゲジヒト夫妻を象徴するネーミングといえるでしょうか。

 そしてラスト、ベルギー・ブリュッセルの人工知能矯正キャンプから忽然と姿を消した"ブラウ1589"が現れた場所、それはトラキア国のアレクサンダー大統領と"Dr.ルーズベルト"の前。高度なロボット技術を擁していた旧ペルシア王国を陥れて我が国を発展させたかったという大統領の真意に付け入り、自分たちロボットが人間を支配する世界を夢見た邪悪なテディベアに対して、朽ちかけた"最初の人殺しのロボット"が下した断罪は、かつてアトムと交わした約束の結果なのでしょうか・・・?


 何はともあれ、ようやく完結を迎えた『PLUTO』ですが、やはり終わりに向けてちょっと急ぎすぎた感は否めず、もう1巻分ほど話数を費やしてくれた方がよかった気がしないでもなく・・・とりあえず、6月に予定されている最終巻で載るであろう浦沢直樹先生の言い訳後書きに注目することにします(笑)
 ひとまず、長らくの連載お疲れ様でした!


<今回のより詳細なレビューをご覧になりたい方は、当店のPLUTOコンテンツ"Branch of MOST"までどうぞ(^^)>
*注:ブログよりレビューのアップが遅れる場合があります





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Last updated  2009.09.28 18:06:02
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あのボラーが最後の一体とは思えない   HK さん
もしこのまま人間が戦争を続けるならば、あのボラーの同類がまた世界のどこかで現われてくるかもしれない・・・
と、ゴジラ風に締めくくってみました。

ラストの展開が急ぎすぎ、というよりアクションが少なすぎなのは予想通りでしたし、全体的に見れば面白い漫画であることは間違いないです。
とはいえ、半分スクラップになったブラウ1589がどうやってトラキア合衆国の中枢部までたどり着いたのかという疑問は残りますけど。
ついでに言えば、あんな巨大な図体のボラーがどうやってエデン国立公園の地下にやってきたのかという疑問も。 (2009.04.05 16:31:49)

Dr.ルーズベルト   都の商売人 さん
終わりましたね……。

原作のラストに沿った終わり方でしたが、
原作の方には「戦いの中で散っていったロボット」の中に、プルートゥの姿はなかったように思うんですが、どうだったでしょう?

今一つ疑問が残ったのは、Dr.ルーズベルトが、一連の事件を起こした動機です。彼の意図は「世界征服」にあったのか?それとも「世界滅亡」にあったのか?どうも言動に一貫性がないような気が……(笑)。

最近、やっと浦沢氏の「二十世紀少年」を全巻読んだんですが、あれのラストで説明しきれてなかった部分が「二十一世紀少年」に引き継がれたような方法で、不明の箇所をもう少し詳しく知りたいような気がします。

……もしかして、単行本が出る際に、大幅加筆がされていたりして?(笑)

(2009.04.06 03:02:09)

ちょっと物足りないよね~   ブラック・タロン さん
 ・・・そういえばまだ本サイトに感想上げてないや(苦笑)

 全体的に面白い作品だったと思いますが、やはり後半が少々急ぎ気味になってしまい、いくつかの謎や伏線が説明不足のまま(というか読者の想像に委ねる部分が多い)だったのは残念な気がします。
 最終巻で何らかの加筆があるのか、それとも今後外伝とかみたいな形で補完があるのか、何にせよ説明不足の部分をもうちょっと知りたいのは同意ですね。

 あと、"Dr.ルーズベルト"は一連の事件自体には直接は関与しておらず、事件&それに乗じてトラキア合衆国を強くしようとしたアレクサンダー大統領を利用して"ロボットが人間を支配する世界"を実現しようと目論んでいたのではないかと自分は推測してます。 (2009.04.15 23:22:28)

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