カテゴリ:エセ軍事マニアの呟き
某サイトの掲示板での情報がちょっと気になり、防衛省装備施設本部の公式サイトに載っている『中央調達に係わる契約情報』の中から平成20年度月別契約情報/随意契約の最新版をチェックしてみたところ、小火器および弾薬関係でいくつか気になる記載を見つけました。
・5.56mm無鉛弾(試験用) 契約相手方:旭精機工業 5.56mm小銃用の普通弾を無鉛化したものとのこと。環境保全の観点から民間では狩猟用実包の弾丸を無鉛化する流れになりつつあるようですが、自衛隊としても対応していくということか? なお、この他に『9mm普通弾(無鉛)』(契約相手方:JALUX)の契約も有。 ・小火器(運用研究用・その7)その2 契約相手方:銀座銃砲店 運用研究用とありますが詳細不明。数量は1式のみ。契約相手が市井の銃砲店って辺りが気になるところですが、研究用なので銃砲店経由での少量調達なのか? ・小火器(試験用)その1 契約相手方:住商エアロシステム これも詳細不明。数量は1式のみ。 ・短機関銃(訓練用) 契約相手方:JALUX 詳細不明。数量は5セット。なお、この他にも『短機関銃』4セットを契約。また、『短機関銃用9mm普通弾』の契約も有。 ・自動小銃 契約相手方:JALUX 詳細不明。数量は24セット。 ・小型指向性ゴム散弾(試験用) 契約相手方:石川製作所 国際平和協力活動派遣部隊等に配備し、治安維持等において暴徒等の行動能力を一時的に無力化するための装備とのこと。 ・9mmフランジブル弾 契約相手方:JALUX フランジブル弾とは粉末化された亜鉛等の金属を圧縮成形した弾丸のことで、硬い物に当たると容易に破砕して不要な貫通弾や跳弾による二次被害を出しにくいことから室内戦闘用として注目されているそうです。なお、この他に『9mm低貫通弾』(契約相手方:三井物産エアロスペース)の契約も有。どちらも室内戦闘用を考慮しているのか? ・9mmペイント弾、9mmプラスチック弾 契約相手方:銀座銃砲店 訓練用っぽいですが詳細不明。ちなみに、拳銃やサブマシンガンに組み込んでペイント弾を発射できるようにする訓練用アタッチメントは実在します。なお、この他に『5.56mmプラスチック弾』(契約相手方:丸紅)の契約も有。 ・特殊拳銃 契約相手方:サン株式会社 詳細不明。数量は21挺。 ・9mm拳銃(訓練用) 契約相手方:サン株式会社 詳細不明。数量は38セット。上記のペイント弾やプラスチック弾等と関連するのか? なお、"訓練用"と付いていない『9mm拳銃』8セットの契約(ミネベアがライセンス生産するP220とは別)も有。 ・対人狙撃銃用弾薬(試験用)その2 契約相手方:旭精機工業 海上自衛隊が使用する対人狙撃銃用の弾薬ということですが詳細不明。海自の狙撃銃は噂だけなら耳にしたことはあるんですが・・・ ・5.6mm普通弾(競技用) 契約相手方:銀座銃砲店 これは恐らく射撃競技用の.22LRか.22ショート弾でしょう。自衛隊体育学校や陸自冬季戦技教育隊のバイアスロン競技向けでしょうか。 ・5.7mm普通弾、訓練弾、曳光弾、亜音速弾(すべて試験用) 契約相手方:住商エアロシステム 管理人が今回随意契約情報を調べてみたきっかけってのがこれ(笑)最初聞いたとき「5.56mmの書き間違い?」とか思いましたが(笑)、公的機関の資料でそんなミスがあるとも思えず。普通に考えると、5.7mmなんて規格の弾を使う銃はFN P90と同ファイブ・セブンくらいしかなく、以前から噂だけは流れている「自衛隊がP90を採用?」がいよいよ本当に試験段階になるのかと想像してしまいます。ただ、本当に試験するとしても、近接戦闘に特化した特殊な銃なので採用されるかどうかは微妙でしょう。 ・自動小銃用弾薬(試験用)その1~4 契約相手方:JALUX 詳細不明。前述の『自動小銃』の契約と関連するのか? ・散弾銃(M3) 契約相手方:金子銃砲火薬店 これは恐らくベネリM3系でしょう。これも契約先が銃砲店というのが気になる。 というわけで、契約情報というのも意外に侮れない情報源であることを今回改めて実感しました。 さて、これらの中で公式に表に出てくる情報は果たしてあるかどうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.23 16:14:17
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