カテゴリ:機動戦士たちの休息/ガンダム関連
インフルエンザとかで手が回らず書けていなかった小説『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』(著:隅沢克之)の第6話感想、もう第7話の載った月刊ガンダムエース誌最新号が出てる状況ではありますが上げます(苦笑)
なお、今回はあらすじは省略で。 <第6話 連鎖の鎮魂曲 II> ○○○○○○ *数十年目の"妹" 今回の主役は女版カトルもといカトルの妹、カトリーヌ・ウード・ウィナー。妹といっても亡きカトルの父ザイードの遺されたDNAを元に人工子宮で生まれた子供のようで、その出生故に自分の命を軽いものと考えていた当初の彼女は、かつて『EPISODE ZERO』で描かれた、自分の命の価値に疑問を持っていた頃のカトルを彷彿とさせるものがあります。火星連邦と反連邦勢力の交戦の中で偶然にもマーズスーツの操縦センスを開花させた辺りもまた同様に、マグアナック隊との出会いと続く地球圏統一連合軍との戦いの中で自己の価値を見出したかつてのカトルをなぞっているかのようです。 "W教授"こと兄カトルたちに拾われて一時は彼らの同志となったカトリーヌでしたが、火星連邦大統領となったリリーナの掲げる完全平和主義に感化されたのか、兄たちと敵対する道を選んだようです。兄譲りの戦闘指揮センスを持ちながらもどこか危うさを孕んだ彼女の行く末は果たして・・・ ちなみに、今回明らかになったウィナー家の裏設定。ウィナー家においてはミドルネームは一族の後継者たる人物にのみ与えられるようで、しかも伝統的な民族楽器に由来する名前が用いられるようです。改めて調べてみると、カトルの父ザイードのミドルネーム"タブラ"は北インドの太鼓、カトルのミドルネームである"ラバーバ"はエジプトの弦楽器、カトリーヌの"ウード"はアラブ圏の弦楽器にそれぞれ由来しています。 *あの人たちのその後 今回はかつてのTV本編でもお馴染みのサブキャラクターが何人か登場しています。本編で唯一登場したカトルの29人の姉の一人・イリアは本作ではカトリーヌの事実上の育ての親として登場し、火星で小さな病院を経営しているようです。しかし、まさかイリアの口から「カトルは結婚も恋もしない」などと全国のカトル系カップル同人(男女・男男含めて)を全否定するような台詞を聞くとは思いもしませんでしたよ・・・(爆) さらに、すっかり髪がロマンスグレーの好々爺になってしまったマグアナック隊隊長ラシードも登場。実はイリアが片思い?などと匂わせつつ彼が既婚者であることも明らかになりました。ラシードもカトルが恋をしない理由とか知ってるのでしょうか・・・ さらに、リリーナの義母ドーリアン夫人も登場。かつてのTV本編では旦那共々名前が登場しなかった彼女ですが、本作でマリーネという名前が判明、かつてのサンクキングダムではリリーナの実母であるカテリーナ王妃の侍女だったことも明らかになりました。 *彼女に感じる違和感・・・ 以前名前だけ登場したゼクスとノインの双子の子供、姉ナイナと弟ミルが今回初登場。姉が父親譲りの金髪娘で弟が男版ノインみたいな見た目って辺りはある意味二卵性双生児のお約束?(笑) そして、二人と共に登場した火星連邦大統領たるリリーナは、地球圏統一国家におけるプリベンターのような"火消し"を必要としない本当の"完全平和主義"を火星において実現しようと考えているようです。多くの人々が平和を享受する一方で、ヒイロたちガンダムパイロットらが自ら汚れ役を引き受けて暗い影の世界で生きるという現状を憂い、そうした存在をなくすべきだという辺りは確かにリリーナらしいといえると思うのですが、どうにももやもやとした違和感を禁じ得ないのは管理人だけでしょうか・・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.01 15:33:16
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