くれーじーくえいる ぶろぐ

2011/09/08(木)04:11

オーズ第48話(最終回)  相棒の思い出を掌に・・・

鴻上財団金庫係の日誌/オーズ関連(終)(18)

 仮面ライダーオーズもついに最終回。遅ればせながらやっとレビュー上げます・・・というかもう後番のフォーゼが始まってるってのに(爆) 【第48話(最終回)  明日のメダルとパンツと掴む腕】 <ストーリー>  完全体となったウヴァの強大なパワーに手も足も出ないバース二人。そこへ、鴻上ファウンデーションが蓄えた膨大なセルメダルを取り込んだ映司が現れた。鴻上会長から800年前に先代のオーズたる王が使った10枚目のコアメダルを託された映司は"真のタトバコンボ"に変身、ウヴァを圧倒する。だが、世界の終末を望む真木博士はウヴァに強引にコアメダルを投入して"器"へと変貌させてしまう―――――― *やっと出てきた10枚目  そもそも800年前に錬金術師たちによって作られたコアメダルは10枚存在し、その中から1枚が外されたことで完全な形になろうとする欲望が生まれ、グリードを生み出すことになったわけですが、最終回にしてその失われた10枚目のコアメダルが登場。そのコアは奇しくもタカ・トラ・バッタの3枚であり、800年前の先代オーズたる王が使った物でもありました。つまり、タトバがオーズのコンボに含まれているのは800年前の王が変身に使ったからということなのでしょうか? 個人的には終盤で10枚目が登場してグリードたちの存在に影響を与える展開になるのかと思ってたりしたんですが・・・  しかし、他の青と銀の10枚目は一体何処に・・・? *器になんかなりたくなかった・・・  最終回を目前にしてようやく完全体になったウヴァでしたが、バース二人を圧倒して調子に乗ったのも束の間、大量のセルメダルを飲み込んだオーズにフルボッコされ、さらに真木博士が変身した恐竜グリードに助けられたと思いきや強引にすべてのコアメダルを投入されて怯えながら逃走、最後は無様に助けを呼びながらメダルの"器"という名の浮遊物体に変貌して消滅という、ある意味テンプレ通りの最期を迎えることになりました。ある意味、オーズの物語はウヴァに始まりウヴァに終わった感がありますが、仮面ライダーを彷彿とさせる姿なのにどうしてここまでネタキャラに堕ちてしまったのか・・・(笑)ウヴァが最期を迎えた場所がバイクの廃車置場というのも何だか皮肉めいた感じですね。  かつてカザリに「暴走するのが怖いの?」と言われていたのがここにきて意味を持ったわけですが、結局の所ウヴァには完全体になるという以外は大して何も考えてなかったということなのでしょうか。 *停滞を打ち破りたかった男  オーメダル、ひいては欲望に対する飽くなき野望を秘めつつも、最終的に映司たちのサポートに徹し続けた鴻上会長。ある意味第三者的な立ち位置から主人公サイドをフォローするという点では電王のオーナーみたいな存在だったといえるでしょうか。"飽和し伸び悩む世界を欲望が再生する"という鴻上の欲望に対する考え方は、彼の言う通り停滞する現代社会に対するメッセージなのかもしれません。 *キヨちゃんは今日も元気です  一方、人類が最終的に到達するのは"無"であると最後まで鴻上の論に抗い続けた真木博士。結局、オーズとアンクの活躍によって世界を巻き込むことは叶わず、消滅という形で自分自身の終末を完成させる最期を迎えたわけですが、最後に例の人形を自分自身に擬して知世子さんの元に遺したのは彼のささやかな未練だったのか、それとも亡き姉そっくりな彼女への思いの残滓だったのか・・・ *生きることとは死ぬことと見つけたり  真木博士によって自我を宿すタカのコアメダルを傷付けられて瀕死の状況に陥ったアンクは、最後は再び映司と共に真木博士の野望を阻止すべく最後の戦いに臨むことになりました。どこまでも利害関係だけで結び付いていると思われた両者でしたが、最後にアンクが傷付いた自分のコアメダルごとオーズをタジャドルに変身させて文字通りの一心同体で真木グリードを圧倒していく辺りは、友情とは言わないまでも命を知ったが故に映司をそれなりに案じる情がいつの間にか生まれていたということなのでしょう。  そして最後、メダルの集合体に過ぎなかったはずの自分が"死"によって求めていた"命"を実感できたことに満足しつつ、アンクは消えていきました。欲しいものはもう手に入ったから満足して消えていく・・・というこの流れは漫画『うしおととら』の最終回で人間とは何たるかを"食って"満足しながら消えていったとらの最期を思わせますね。  最終的にすべてのコアメダルは真木グリードの消滅と共に"器"共々消え去り、半分に割れたタカメダル1個だけが映司の手に残ったわけですが、主人公が変身能力を失って終わるのは平成ライダーでは珍しいですね。しかし、冬には新たな劇場版も控えているだけに、映画でどうやってオーズを登場させるのか気になるところです。  一方、世界を救うために"どこまでも届く自分の腕"を求めていた映司でしたが、こちらも最終的に"自分一人で何でもしようとするのではなく、みんなで手を取り合えば力はきっと届けられる"という答えを見つけるに至ったようです。ラスト、割れたタカメダルを手に再び旅に出た映司でしたが、「いつかきっと・・・」という彼の呟きを見るに、いつかアンクと再会できるようにオーメダルを生み出した錬金術師の技術を探そうとしているのかもしれません。  前作のWがなまじ平成ライダーとしては久々にまとまった出来だっただけに、オーズは色々物足りない点もあったように思えますが、最終回で何とか上手く纏めてくれた感じですね。  何はともあれ、オーズに関わったすべてのスタッフ&キャストの皆さん、1年間お疲れ様でした!

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