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くれーじーくえいる ぶろぐ

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風薫る街の探偵物語/W関連(終)

2010.08.29
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 終盤6話の感想を丸々サボってしまったWですが(苦笑)、泣いても笑っても本日が最終回。せめて最終回くらいはまともにレポしますよ(爆)

【第49話(最終回)  Eにさよなら/この街に正義の花束を】

 サンタちゃんが店長を務めるペットショップで、猫のミック用の猫缶がまだ入荷してないと知って店員と言い争う翔太郎。誰なんだと呆れる店員にサンタちゃんは「どんな危機でも掬ってくれるこの街の顔」と答える・・・
 "財団X"の加頭順による陰謀が潰え、フィリップが消滅してから1年後。翔太郎は相変わらず風都で探偵稼業を営んでいたが、未だ街の危機は終わる気配がなく、翔太郎は相棒のいない寂しさをまだ埋められずにいた。今でもフィリップが自分の近くにいるような気がしてならない翔太郎だが・・・
 そんな中、青山晶という小学生の少年が鳴海探偵事務所を訪れた。3日前から行方不明になっている姉の唯を捜してほしいという晶だが、自分はまだ子供なんだから人に頼るのは当然などと言う彼に流石に頭に来た翔太郎は、強引に晶を伴って調査に赴く。
 クイーン&エリザベスとウォッチャマンから唯がEXEなる不良グループと付き合いがあるらしいとの情報を得た翔太郎。EXEは街に残存するガイアメモリを集めて売買しているらしく、ボスは"エナジー"と呼ばれているらしい。ついついフィリップに検索を頼る癖を忘れられない翔太郎だったが、EXEの溜まり場になっている廃工場を突き止めて晶と共に乗り込む。唯を人質にしたEXEの若者たちは自分らを"ミュージアム"を継ぐ者と豪語し、今は街で静かにしている"あの方"を迎えるためにガイアメモリを集めているという。しかも、彼らのガイアメモリの売買は元々唯が始めたことだった。メンバーの一人がアノマロカリス・ドーパントに変身して襲いかかるが、翔太郎はフィリップから託されたロストドライバーで仮面ライダージョーカーに変身すると、ガイアメモリの能力をまるで使いこなせていない相手を圧倒、ライダーパンチで撃破する。逃げたEXEの連中を追おうとする翔太郎だが、姉の裏の顔を知ってしまった晶はもう何も知りたくないとその場を逃げ出そうとする。僕は貴方みたいに強くないとと言う晶に「俺は強くなんかねえ。無理矢理一人で踏ん張ってるだけさ」と翔太郎は応え、先に晶を事務所に帰して調査を続ける・・・

 一年前の回想。翔太郎たちの活躍で加頭の魔の手から救われた若菜は警察病院に収容されていたが、彼女は見舞いに訪れる翔太郎にも心を閉ざしたままだった。そんなある日、竜と共に病院を訪ねた翔太郎は若菜が突然ドーパントの力を発動して暴れる現場に遭遇する。再起動してこの汚れた街を浄化すると叫ぶ若菜に、この街は汚れてなどいないと竜は言い、アクセルに変身して彼女を止めようとするが、翔太郎が割って入ってやむなくフィリップが消滅したことを若菜に明かす。自分を守るためにフィリップ=来人が消えたことを知った若菜は悲しみの叫びを上げながら粒子と化して消えてしまう。
 その後、若菜は森で"シュラウド"こと母・文音と遭遇。再起動と自分なりのガイアインパクトを望む若菜に、貴女の知りたい答えは"地球の本棚"にあると応える文音。素直に自分に協力してくれることに驚く若菜に、家族だものと応えた文音は貴女の思うようにすればいいと告げ、そのまま彼女に倒れかかるようにして息を引き取った・・・

 再び現在。探偵事務所に戻ってきた翔太郎は室内からフィリップの声を聞いて帰ってきたのかと狂喜するが、それは亜樹子が晶にフィリップについて説明するために起動させたフロッグポッドに記録された彼の声で、翔太郎は落胆してリボルギャリーのガレージに引っ込んでしまう。相棒が外国に行ったくらいでメソメソしてるなんてカッコ悪いと笑う晶だったが、亜樹子からフィリップが本当は消滅してしまったと聞かされ、ようやく翔太郎の言う痩せ我慢の意味を知る。そこへEXEから晶の携帯電話に一人で来いとのメールが!
 勇気を奮って一人EXEのアジトに乗り込んだ晶はようやく唯と再会。EXEの狙いは唯が晶のカバンに隠していた"オーシャン"のガイアメモリだった。隙を突いて逃げようとする姉弟にメンバーの一人がコックローチ・ドーパントとなって襲いかかるが、そこへ密かに晶の足に付けていた発信器を追って翔太郎が駆け付ける。翔太郎は一人で悪党相手に頑張った晶を讃えると、ジョーカーに変身してライダーキックでコックローチ・ドーパントを一蹴、他の連中も一緒に駆け付けた竜とジョーカーによってあっさり片付けられた。これでEXEは壊滅と思われたが、ジョーカーが踏み潰したガイアメモリはリーダーの持つ"エナジー"ではなく"エッジ"だった・・・

 悪党たちをやっつけて意気揚々と帰路に就く翔太郎たちだったが、その前に突然現れたのは例のペットショップの店員。そいつの手には"エナジー"のガイアメモリが! "エナジー"を所持するEXEのリーダーはこの店員の男だったのだ。亜樹子と青山姉弟を逃がそうとした翔太郎は男が変身したエナジー・ドーパントの腕のレールガンで背後から狙撃されて地に倒れてしまうが、程なく息を吹き返して立ち上がる。その背中ではフィリップと共に消滅したと思われた"エクストリーム"のガイアメモリが敵の弾丸を受け止めていた。そして、"エクストリーム"から光の粒子と共にフィリップが実体化した! 突然の事に唖然とする翔太郎たちに、フィリップは自分が甦った経緯を語る・・・
 一年前、決意を固めた若菜は自らの意志でガイアインパクトを起こして消失、自分の身体と引き換えにフィリップ=来人の身体を再構成したのだ。"地球の本棚"の中で再会したフィリップに、貴方の相棒の泣き顔を見てられなかったと若菜は笑顔で応え、人類の未来のために地球を変えるという園咲家の使命に相応しいのは誰よりも優しい貴方だと告げる。さらに今は亡き父・琉兵衛、母・文音、長女・冴子も現れてフィリップに笑顔で地球の未来を託す。「私たちは地球に選ばれた家族だからね。この地球の中からおまえを見守っているよ」そして、駆け寄ろうとするフィリップを制しつつ、園咲家の面々は光となって消えていった・・・
 ついに帰還したフィリップに今度こそ歓喜の雄叫びを上げて抱き付く翔太郎。亜樹子も竜に抱き付きつつフィリップの帰還を喜ぶ。と、ずっと無視されていたペットショップの男が憤慨しつつ再びエナジー・ドーパントとなって襲ってきた。翔太郎とフィリップは揃ってWサイクロンジョーカーに変身すると、ルナトリガーとヒートメタルも駆使してエナジー・ドーパントを圧倒、最後は必殺のジョーカーエクストリームで鮮やかに撃破し、颯爽といつもの決め台詞を放つのだった――――――
「決め台詞は忘れてないだろうね、翔太郎?」
「当たり前さフィリップ。街を泣かせる悪党に、俺たちが永遠に投げかけ続けるあの言葉・・・」
「さぁ、おまえの罪を数えろ!」


<完>


□□□□□□

 実質的なストーリーとしての最終回だった第48話の後だけにどうなるか非常に気になった最終回でしたが・・・

いやぁ最高にいい蛇足でした(笑)


 ガイアメモリ犯罪の元締めたる"ミュージアム"が壊滅した後も、街中に残存するガイアメモリを巡って新たな悪が蠢いているという風都の現実の一端を描いた今回は、"仮面ライダーの戦いはこれからも続く"という点では『仮面ライダー響鬼』のラストと通じるところがあります。そんな中、フィリップがいなくなった喪失感を抱えつつ一人悪と戦う翔太郎の姿を淡々と描いて終わるのかと思いきや、最後の最後で消滅したと思われたフィリップが帰還するという超定番展開のハッピーエンドで終わってしまいました。
 Wでは最初で最後となる1話完結エピソードながら、あくまで探偵稼業を軸に話が展開するというこれまでのパターンを最後まで通したのは流石の安定感でした。ちなみに、今回は1年前の若菜を巡る経緯と1年後の現在の時系列が交互に入れ替わる展開になっており、若菜のシーンをよく見ると現在公開中のW劇場版で破壊された風都タワーがまだ再建途中なのが伏線になっています。ただ、全体的には時系列が入り組んでわかりにくかった印象もあります。

 45・46話ですでに死亡していたことが明らかになり、48話でついに消滅という事態に陥ってしまったフィリップでしたが、それを救ったのは彼と同じく地球の記憶と直結する存在になった姉・若菜の自己犠牲でした。突然豹変してフィリップと敵対した経緯が漠然としたまま終わってしまった感はありますが、何だかんだ言ってもやっぱり本当は弟を思う良き姉だったわけですね。
 そして、甦るフィリップの前に最後に集まって消えていった今は亡き園咲家の面々。"地球の記憶"に触れたばかりに運命の歯車が狂い、現実世界では最後まで分かり合えないまま崩壊してしまった哀しい一家でしたが、一方で彼らもまた彼らなりに風都を愛する人々であり、方法が多少間違っていたとはいえ人類の未来を変えようとする崇高な使命に生きた一族でもありました。現実世界では叶わなかったものの、最終的にフィリップの望んだ家族の和解が果たされたのはいい終わり方だったと思います。最後に登場した琉兵衛の実に父親らしい笑顔が印象的ですが、サングラスをかけた人物の素顔は優しいというのは定番ですね。
 それにしても、突如として若菜の膝の上で亡くなってしまった"シュラウド"こと母・文音ですが、過去に琉兵衛=テラー・ドーパントの毒に侵されたダメージだったのでしょうか? 45話で彼女の正体が明らかになった時は「気安く呼ばないで!」とつれなく母を拒絶していた若菜でしたが、こちらもまた最後には分かり合えたのがよかったです。

 第2話で少年時代の翔太郎を演じた子役が担当した今回の小さな依頼人・晶。自分一人じゃ何もできないからと開き直るという故鳴海荘吉の"Nobody's Perfect"を間違った意味で体現する困った君かと思いきや、翔太郎流のハードボイルドを自分なりに理解して単身悪党に立ち向かうという小さな成長ぶりを見せてくれました。しかし、冷静に考えると翔太郎は依頼人を危険に晒さないという荘吉のポリシーを結局守れてないという気も・・・(笑)
 あと、初登場時には風都を忌み嫌っていた竜が、最終回で風都を汚れた街と言い切る若菜に「この街は汚れてなどいない!」と毅然と言い返したのは、一連のストーリーを通じて復讐鬼から正義の仮面ライダーへと変身した彼の成長ぶりを明確に表している感じです。
 一方、最後の敵は自らを"ミュージアム"を継ぐ者と豪語する不良の集団と、一見善良な市民を装いながら裏で彼らを率いていたペットショップの店員。偉そうなことを言ってる割りには実態はガイアメモリを使いこなせてすらいない烏合の衆で、恐らく平成仮面ライダーの最終回の敵としては最も小物だったような気がします(笑)
 そんな奴らの前に立ち塞がった翔太郎が変身したのは、まさかの劇場版からの登場となった仮面ライダージョーカー。能力的にはWサイクロンジョーカーの半分程度らしいですが、"ジョーカー"のガイアメモリの本来の能力である戦闘センスの高さ+相手の未熟さにより、以前の回では苦戦を強いられたアノマロカリス、コックローチの両ドーパントを圧倒する活躍を披露してくれました。


 平成仮面ライダーシリーズの新たな第一歩として始まった『仮面ライダーW』。細かな設定やストーリーの粗は散見されたものの、架空都市・風都の細かい描写、終始一貫していた翔太郎とフィリップの友情、2号ライダーでは珍しくいいサポートキャラに徹し続けた竜、久々に明確な悪の組織として存在感を発揮した園咲家、生物系にこだわらない多彩なモチーフを披露したドーパントのデザインなど見所も多く、全体的には平成ライダーとしては久々に安定感のある作りだったと思います。

 何はともあれ、1年間を無事駆け抜けたスタッフとキャストの皆様、大変お疲れ様でした!






Last updated  2010.08.31 22:31:28
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2010.07.11
 最近、仮面ライダーWの第39話以降の感想記事を書いていない管理人です・・・
 いや、別にWに飽きてきたというわけではなく、単に録画で遅くチェックするために記事を作るのが面倒になってきてるだけです(爆)というよりも、どうも仮面ライダーの感想記事を立てるのが惰性化してきているなと最近感じているのですよ・・・

 肝心のW本編は、若菜がクレイドール・エクストリームへと進化してフィリップと並び立つ存在となり、ますますラスボス街道一直線の様相を呈しつつあります。しかし、残り7話ほどだというのに相変わらず個々の探偵仕事を翔太郎たちが解決するという基本パターンが続いており、最終回に向けての盛り上がりが今一つ足らない感がしないでもなく・・・まぁ、このまま最後まで"探偵仕事"というパターンを貫きながら"ミュージアム"との決着も付けるという形になるならそれはそれで面白いかもしれません。

 まぁそんなわけで、もしかするとWはこのまま視聴のみにして最終回だけ記事立てて終わらせ、以降は独立カテゴリを立てての平成仮面ライダーの記事立てはやめるかもしれません。
 とはいえ、いよいよ公式に発表された次回シリーズ『仮面ライダーOOO(オーズ)』はしっかりチェックする予定です。その上でオーズ以降も当ブログの仮面ライダー記事を続けるかどうか改めて考えるかも。






Last updated  2010.07.13 23:39:14
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2010.06.15
 先週のWはワールドカップ・ドーパント(違)の出現によりお休み。つーわけで、先々週のWの感想を今頃になって書きます(苦笑)

【第38話  訪問者X/ミュージアムの名のもとに】

*あらすじは執筆中

□□□□□□

 予想通りというかフィリップの正体判明回となった今回。かねてから噂されていた通り、フィリップの正体が園咲琉兵衛の息子・園咲来人であることが山城博士の口から明かされ、同時に冴子・若菜姉妹とも姉弟同士であることが明らかになりました。
 "今の家族"である翔太郎や亜樹子と別れることに迷いながらも一度は姉たる若菜と共に旅立つ決心をしたフィリップ=来人でしたが、一寸遅く現実は彼にとって最悪な方向に転がってしまいました・・・
 対して、"ミュージアム"の後継者という重圧に苦悩し、一度はフィリップとの逃避行を望んだ若菜。しかし、すんでの所で父・琉兵衛によって制止され、"ミュージアム"の中枢を垣間見せられた彼女はあろうことか自ら"ミュージアム"の頂点に立って実弟たるフィリップ=来人と敵対する道を選ぶことに・・・思わぬ黒化若菜の誕生に驚かされましたが、あれほど拒絶していた組織の頂点に自ら立つというのは如何なる心境の変化があったのか・・・? まさか琉兵衛に洗脳されたとかありがちなオチでもないでしょうが。
 お互い敵味方だと知らずいい仲になっていたのが一転して敵対する立場になるという、ある意味予想された最悪の展開となってしまったフィリップと若菜ですが、信じていたフィリップに裏切られたと思った若菜が豹変という形じゃなかったのはせめてもの救いと言えなくもないでしょうか。

 今回のある意味裏テーマともいえる"家族"。フィリップにとっては"今の家族"である翔太郎・亜樹子と、現状リアルタイムで分断進行中の"本来の家族"たる園咲家の対比が印象的ですが、もう一つ山城博士にとっての"失われた家族"も対極的に描かれていたのが印象的です。組織を抜け出してまで家族に会うことを望んだ山城博士でしたが、研究心を満たしたい一心から"ミュージアム"に荷担した報いを払わされたのか、目の前まで辿り着いた自分の家族に気付かれることなくひっそりと命を落としてしまった最期はあまりにも哀しい光景でした。

 一方、若菜を新たなリーダーに据えた"ミュージアム"に対してハッパをかけるべく"財団X"から送り込まれてきた白服の男・加頭順。演じるのは在日韓国人俳優のコン・テユ(孔大維)ですが、何故日本人役に起用されたのかは謎です・・・
 驚くと手にした物を落としてしまうのが癖らしいですが、スミロドン・ドーパントに襲われて壊れてしまった冴子のガイアドライバーまで床に落とした辺りはそれ今あんたが壊したんだろ!とツッコミたくなりました(爆)
 "ミュージアム"が出資に見合った活動の成果を出せているかを監視するのが加頭の役目のようですが、新たに組織のトップとなった若菜に対しても従順に接する一方で、組織を追われた冴子に救いの手を差し伸べるなど、何やらその言動には裏が隠されているようです・・・

 最終的にアクセル・トライアルに敗れ、最後まで本名を明かすことなくスミロドン・ドーパントに消されてしまったホッパー・ドーパントことイナゴの女。強烈な個性的キャラでしたがあっさりな退場になってしまいました。それにしても、アクセルとスミロドン・ドーパントの曰くありげな対峙は最終回近辺での両者の対決への布石なんでしょうか。






Last updated  2010.06.24 22:40:41
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2010.05.31
 今週もWは録画で視聴。思えばWも早37話目となり、いよいよ終盤の第4クールに突入です。しかし、全何話なのかまだわからない・・・Wが始まったのが昨年9月の最初の日曜日だから、次回作も同様だとするとWは残り12、3話ということになるかな?

【第37話  来訪者X/約束の橋】

 ある大雨の夜。鳴海探偵事務所では亜樹子が更なる集客増を目指して事務所の公式ホームページを立ち上げようと写真撮影に精を出していたが、翔太郎はハードボイルドな探偵稼業にはそぐわないと冷ややか。と、そこへ何やら冴えない風貌の中年男が現れた。男性はフィリップを見てどうしてこんな所にと驚いた様子を見せるが、フィリップを知ってるのかと問われると否定し、10年前に別れた自分の家族を捜してほしいと翔太郎に依頼するのだった。
 この冴えない依頼人が自分たちの運命を大きく揺さぶることになるとは、この時誰も気付いていなかった・・・

 園咲邸では琉兵衛と若菜が食卓を囲んでいたが、そこには冴子の姿はない・・・"ミュージアム"の計画が最終段階に入ったと語る琉兵衛は、今後は若菜がそれを取り仕切ることになると告げ、覚悟を決めるよう促す。そして、自分たちの支援組織である"財団X"からの使者がもうすぐ来るとも。いよいよ組織を引き継ぐ立場となった若菜は困惑するしかなく・・・
 一方、雨の街角では組織の幹部から一転して裏切り者に堕ちた冴子がマスカレイド・ドーパントたちに追われていた。銃撃で片脚を負傷しながらもタブー・ドーパントとなって追っ手を蹴散らした冴子だったが疲労の色は隠せず、自分の命を狙う更なる刺客の影に怯える・・・
 同じ頃、風都ホテルでは謎めいた白服の男性がチェックインしていたが、そこへゴスロリファッションを纏った紫髪の女がイナゴの佃煮を囓りつつ現れた。女は「食べる?」とイナゴを勧めてくるが、男性は手にしたキーを落としつつ「結構です」と拒否する・・・

 翌日、例の中年男は再び事務所を訪ねて調査に出かけた翔太郎の帰りを待っていた。そんな中、フィリップは若菜から誰かに付けられているとの電話を受けて大急ぎで外へ飛び出していく。その会話を耳にした男性は若菜にも心当たりがあるようだが・・・
 一方、中年男に不審を抱いた翔太郎はウォッチャマンに彼の素性を探らせていたが、調査の結果かなりヤバい人物らしいことが判明する。と、ウォッチャマンの前に例のイナゴ女が現れ、またもイナゴを勧めつつ例の中年男を知っているかと問うてきた。ウォッチャマンはシラを切って逃れようとするが、イナゴ女は強烈な蹴り技でウォッチャマンを襲い強引に聞き出そうとする。そこへ通りかかった竜が女を見咎めるが、女はガイアメモリでホッパー・ドーパントに変身、竜はアクセルに変身して立ち向かうが相手の蹴り技とスピードに翻弄され、トライアルになる暇もなく逃げられてしまう。そこへ現れた"シュラウド"は竜の無様な戦い方に呆れつつ、貴方にはまだやるべきことがあると告げる。そして、「おまえらの運命は"シュラウド"に仕組まれていた」という井坂の最期の言葉の意味を問う竜に彼女は答える。この街に恐怖をもたらす本当の敵、"ミュージアム"と戦うことが貴方たちの運命だと・・・
 その頃、若菜を捜して風都大橋に駆け付けたフィリップは、そこでようやく彼女と直接の対面を果たす。どうやら先程の電話は彼女がフィリップを呼び出すためのウソだったらしい。若菜は姉が家を出てしまったこと、そして自分が会社の仕事を引き継がなければならなくなって迷っているとフィリップに相談するが、それを聞いたフィリップは例の"ビギンズナイト"のドーパントが冴子だったことを思い出し、若菜の言う"仕事”がガイアメモリの流通だと看破する。沈黙するしかない若菜だったが、わざと携帯電話越しに「本当の若菜さんですか?」と呼びかけてくるフィリップの言葉に心の安らぎを得る。そして、彼女はフィリップにある提案をする。「二人でこの街を出るの。家も仕事も全部捨てて!」その言葉に快く応じつつも、本気かどうかは笑顔ではぐらかすフィリップであった・・・

 そんな中、翔太郎から家族の住所を知らされた男性は急いで事務所を後にしようとするが、そこで翔太郎から正体を看破される。実は、彼の正体は有名な脳医学者の山城諭で、しかも10年前に死亡したことになっていた。さらに、当時同じように少なくとも7人の科学者が失踪していたらしい。何があったのかを問う翔太郎に答えようとしない山城だったが、そこへやってきた竜が補足説明する。山城はある組織に拉致されて強制的に研究をさせられていたが、家族に会いたい一心で逃げ出してきたのだった。山城はその組織こそがガイアメモリ流通組織"ミュージアム"であり、園咲琉兵衛率いる園咲家が組織を取り仕切っていると明かす。となると、若菜も組織の一員・・・?
 一方、若菜はいつものようにラジオ番組の仕事に精を出していたが、そこへ冴子から電話が入る。電話越しに自分を追いやった父と妹への復讐を誓う冴子だったが、そこへスミロドン・ドーパントが襲来、冴子はタブー・ドーパントとなって応戦するも痛打を食らって川に転落し、"タブー"のガイアメモリはスミロドン・ドーパントによって回収される。そして、その様子を陰から窺う例の白服の男の姿が・・・
 山城から情報を得たフィリップは"地球の本棚"で園咲琉兵衛について検索しようとするが、何故か情報を閲覧できない。竜たち警察側でも琉兵衛の存在は何度か捜査線上に浮かんでいたが、確固たる証拠はなく、裏で政治家やマスコミを操っている可能性もあるため追求できずにいた。だが、翔太郎はどんな巨悪だろうとそいつがこの街を泣かせてるなら絶対に追い詰めると決意を新たにする。ところが、その矢先に山城が家族を捜しに事務所から出て行ってしまう。
 同じ頃、園咲邸では例のイナゴ女が琉兵衛にイナゴを勧めていたが、そこ冴子から"タブー"のガイアメモリを回収したスミロドン・ドーパントが戻ってきた。イナゴ女も自分の標的を片付けるべく仕事へと向かう。父が姉にスミロドン・ドーパントを差し向けて処刑したと知って愕然とする若菜だが、琉兵衛は私も辛いと言いつつも裏切り者は決して許さないと言い放つ。ますます恐怖を募らせる若菜はフィリップに連絡を取ろうとするが躊躇してしまう。一方のフィリップも敵の中枢にいる可能性のある若菜にどう接するべきか迷う・・・

 家族の住所を訪ねて街を彷徨っていた山城だったが、敢えなくイナゴ女に発見されてしまう。女はホッパー・ドーパントに変身して襲いかかるが、そこへ駆け付けた翔太郎がWに変身して応戦する。一方、若菜はようやくフィリップに電話を入れるが、本人はすでにWに変身して意識を失っており、繋がらず落胆するしかなく・・・
 驚異的なスピードと蹴り技で翻弄してくるホッパー・ドーパントに対し、Wはサイクロンジョーカーエクストリームとなって形勢逆転するが、ホッパー・ドーパントは山城を盾にして逃れようとし、さらに山城が自分を作り出した上にフィリップの記憶も消したと暴露する。そこへアクセルが割って入ってドーパントと戦う中、変身解除したフィリップから自分の何の記憶を消したのかと問い質された山城は"家族の記憶"と答える――――――


□□□□□□

 いよいよ最終クールに突入したWですが、今回はそれに相応しく今までの複線を回収しつつ一気に色々動いた感があります。
 家族を捜してほしいと探偵事務所にやってきた謎の中年男。その正体は10年前に"ミュージアム"に拉致されて研究に従事させられていた脳科学者・山城で、彼の証言によって"ミュージアム"=園咲家であることがようやく翔太郎サイドの知るところとなりました。とにかく劇中では翔太郎たちが敵組織の素性について本腰を入れて探るそぶりをなかなか見せなかったので、視聴者としてはようやく行き着いたかという感が・・・(笑)しかも、山城はどうやらフィリップの"家族の記憶"を消した人物でもあるようで、いよいよフィリップの素性についても迫っていくことになるのでしょうか。
 そして、フィリップも若菜が"ミュージアム"に関わっていると看破しましたが、以前のアームズ・ドーパントの事件で遭遇した"ビギンズナイト"のドーパントが園咲冴子だとすでに知っていたようなのでちょっと意外です。アームズや須藤雪絵の事件をきっかけに彼なりに調べていたのでしょうか。

 一方、園咲家サイドでは"ミュージアム"を支援している"財団X"なる存在が登場してきましたが、今回出てきたイナゴ女は"ミュージアム"のメンバーのようなので、やたら手にした物を落とす(笑)白服の男が"財団X"の関係者なのでしょうか? ちなみに、仮面ライダーファン的には"財団"と聞くと『真・仮面ライダー序章』に登場する敵組織の名前をつい連想してしまいます(苦笑)
 そして、例のイナゴ女が変身するのはバッタがモチーフのホッパー・ドーパント。平成仮面ライダーシリーズでは元祖仮面ライダーへのオマージュ的な"バッタモチーフの怪人"がいくつか登場していますが、今回のホッパー・ドーパントはデザイン的にはあまりバッタという感じはしませんね。ちなみに、今回出てきたイナゴの佃煮ですが、イナゴ女を演じる女優の名前が井皆美と"佃"繋がりなのは狙ったのか偶然なのか(笑)
 姉・冴子に代わって"ミュージアム"の全権を任されようとしている若菜ですが、やはり組織の闇に染まる気になれないのかフィリップと共に逃避行を望んでいるようです。しかし、彼女が組織に関わっていると知ったフィリップにはやはり戸惑いがあるようで、今後二人の間にとんだ擦れ違いが生じてしまう可能性は否定できません。かつて霧彦から「もし信じていたものに裏切られたら?」と問われた若菜は「本当の自分が何をしたいのか心に聞いてみる」と答えましたが、まさに今その霧彦の遺した問いの意味を問われようとしているのかもしれません。
 それにしても、お互いすぐ目の前にいるのに敢えて携帯電話でやりとりするフィリップと若菜、さり気なく微笑ましいシーンのはずなのに妙に腹の探り合いをしているように見えて仕方がありませんでした(笑)いやまぁ実際探り合いといえばそうなんですが。
 一方、前回父に反旗を翻したものの肝心の井坂を失った長女・冴子は組織のNo.2から一転して裏切り者として命を狙われる身となってしまいました。まぁ自分がしでかした反乱の結果なので自業自得といえばそれまでですが、わざわざ電話で妹に恨み節をぶつける辺り、何だか『カブト』の矢車想みたいに地獄兄貴ならぬ地獄姉と化しつつあるような気も・・・
 とはいえ、追撃してきたスミロドン・ドーパントによって冴子は海に叩き落とされ、"タブー"のガイアメモリも取り上げられてしまったため、状況的にはほぼ万事休すといえます。まぁ平成仮面ライダーのお約束・水オチは大抵生存フラグなんですが(笑)、次回は例の白服の男が冴子にも接触してくるようで、どうなることやら・・・
 そういえば、以前に児童雑誌のネタバレ情報で"赤いナスカ・ドーパント"の情報を拾ったのですが、第34話で冴子が"ナスカ"のガイアメモリを持っていた辺りからして、もしかすると今回"タブー"を失った冴子が"ナスカ"を使うのかなと予想してみたり。まぁ白服の男が"ナスカ"を使う可能性もあるので、今の所確立としては半々といったところでしょうか。






Last updated  2010.06.01 18:49:53
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2010.05.23
 ようやく見られたモモタロスが登場するマクドナルドのハッピーセットのCM。最後の最後で現れたモモタロスの「俺、参上!」に男の子の一言「遅いよ」がナイスツッコミでした(笑)
 てなわけで、本日のWも昼勤中のため録画でチェック。

【第36話  Rの彼方に/全てを振り切れ】

 オウムが変貌したケツァルコアトルス・ドーパントを撃破したWサイクロンジョーカーエクストリームだったが、その隙に井坂は凪を捕まえて彼女の生体コネクタの状態を確かめようとする。しかし、散々恐怖を与えたはずなのに生体コネクタがまだ完全になっていないのを見た井坂は、何かが彼女の心を支えていると察する。そこへWがプリズムビッカーを振るって襲いかかり、ウェザー・ドーパントとなった井坂の雷攻撃を受け流して必殺技ビッカーファイナルイリュージョンを放つが、ウェザー・ドーパントは霧に紛れて逃走する。
 一方、モトクロスの練習場に連れてこられた竜は"シュラウド"から新たな"トライアル"のガイアメモリを与えられた。すべてを振り切る速さを得られるというそのメモリを装填したアクセルは青い姿のアクセルトライアルへと変身した!

 鳴海探偵事務所に戻った翔太郎と凪だったが、井坂は彼女の生体コネクタの完成を待ってまた"ケツァルコアトルス"のガイアメモリを挿しにくるだろう。凪は恐怖を感じつつも「きっとあの刑事さんが守ってくれるよね」と竜に希望を寄せる。それを見たフィリップは竜の存在が彼女の心の支えとなって恐怖を弱めていると気付く。竜からもらったペンダントを先の井坂の襲撃の際に落としたことに気付いた凪は探しに行こうとするが、翔太郎に危険だと止められてやむなく事務所に留まることに・・・
 その頃、モトクロス場ではアクセルトライアルが人工落石を相手にその能力を試していた。トライアルは圧倒的な超高速能力を持つ反面、パワーは大幅に低下している。そのため、猛スピードで敵の攻撃を躱して懐に飛び込み、敵を粉砕するまでキックを叩き込み続けるのが最良の戦法となる。だが、巨石を前にしてトライアルの能力を制御しきれなくなったアクセルはたまらず変身解除してしまう。そんな彼に"シュラウド"は"トライアル"のメモリを装填できる特殊なバイクを示し、練習場のコースを10秒以内に走り切れればトライアルのマキシマムドライブを使いこなせると言う。竜は臆することなくバイクに跨がり特訓に臨む・・・

 園咲邸では冴子が自ら井坂のヒゲを剃ろうと準備していたが、そこへ現れた琉兵衛が自らカミソリを手に井坂のヒゲを剃ってやりながら不気味に語りかける。10年前に自分の"テラー"のガイアメモリを欲し、今や"ウェザー"のガイアメモリを手にした上に自分の娘まで籠絡して、これ以上何を望むのかと。それに対して井坂も琉兵衛を倒して"テラー"の究極の力を手に入れるという自分の野望を堂々と明かす。"ケツァルコアトルス"の力さえ手に入れば貴方を凌駕できると豪語する井坂に、琉兵衛はカミソリを投げ捨てると真の恐怖を見せてやろうと告げてテラー・ドーパントに変貌。そこへ冴子がタブー・ドーパントとなって自ら父の打倒を宣言し光弾攻撃を仕掛けるが、テラー・ドーパントの毒の海の前に易々と無力化される。緊迫の事態に若菜が唖然とする間に井坂と冴子は姿を消し、琉兵衛は「バカな娘だ・・・」と冷ややかに呟く・・・

 "トライアル"のガイアメモリを装填したバイクを駆り、10秒のタイムを目指してコースを疾走する竜だが、なかなか10秒を切ることができない。何度も挑戦しては失敗する竜に、もっと復讐の炎を燃やせと憎しみの感情を煽る"シュラウド"。だが、竜はタイムを詰められないままついに転倒して気絶。慌てた亜樹子は事務所の翔太郎に状況を伝えるが、それを聞いた凪は自分がペンダントをなくしたからと責任を感じて密かに事務所を出て行ってしまう。
 一方、ディガルコーポレーション社では若菜が父に反旗を翻した冴子を説得しようとしていたが、冴子は冷笑しながら自分の本心を明かす。父は自分をただ"ミュージアム"の歯車として束縛するだけで信用せず、妹の若菜の方を本当に愛していた。それ故に冴子はずっと琉兵衛を憎んできたのだ。父と自分のどちらに付くかと迫る冴子に呆れて去ろうとした若菜は、タブー・ドーパントとなった冴子に襲われてビルの屋上へと追い詰められるが、乱入したスミロドン・ドーパントに間一髪で助けられて脱出する・・・
 その頃、風都野鳥園に戻った凪は落としたペンダントを見つけて安堵するが、そこへまたも井坂が出現。竜が彼女の心の支えになっていると気付いた井坂は、彼女の目の前で竜を血祭りに上げようと画策する。
 モトクロス場では気絶していた竜がようやく意識を取り戻していたが、そこへ彼のビートルフォンに井坂から連絡が入り、凪を人質に霧吹峠へ一人で来るよう要求してきた。連絡に応じた竜は改めてバイクに跨がりコースを疾走、ついに9.9秒を達成する。"トライアル"のガイアメモリを手にした竜は、翔太郎とフィリップによろしく伝えてくれと亜樹子に言い残して一人井坂との対決へと赴く。ところが、実際には"シュラウド"のストップウォッチはまだ10秒を切っていなかった。"シュラウド"は憎しみの心を忘れた竜にもう興味はないと言い捨てて姿を消してしまう・・・
 一方、荒野に茶席を設けて冴子とお茶を楽しんでいた井坂は、ふと彼女に自分の戸惑いの感情を明かす。琉兵衛に近付く目的で彼女に接近したが、今は違うという井坂は、戻ったらドーパントではなく本当の君を見せてくださいと言い残して竜との対決に向かう・・・

 午後4時、柱に縛り付けられた凪が見守る中、ついに霧吹峠の荒野で対峙した竜と井坂はそれぞれアクセルとウェザー・ドーパントになって激突。相変わらずアクセルを上回る力を発揮するウェザー・ドーパントだが、アクセルはトライアルとなって立ち向かう。そこへ亜樹子と共に翔太郎とフィリップが駆け付けるが、二人は竜ならやれると信じて戦いを見守る。
 "トライアル"のマキシマムドライブを起動したアクセルは、10秒のタイムリミットの間にウェザー・ドーパントの攻撃を回避しつつ超高速キック・マシンガンスパイクを猛然と叩き込んでいく。そのあまりの速さに身動きできなくなるウェザー・ドーパント。そして、連打が最高潮に達すると同時にマキシマムドライブが発動し、ついにウェザー・ドーパントを撃破した! 「9.8秒、それがおまえの絶望までのタイムだ!」
 ついにメモリブレイクされて力尽きた井坂は、自分への憎しみが竜を強くしたのかと愕然とするが、アクセルは"ケツァルコアトルス"のガイアメモリを破壊しつつ、俺を強くしたのは憎しみじゃないと答える。ようやく生体コネクタから解放された凪は竜に感謝しつつ贈られたペンダントを返すのだった。
 だがその時、井坂が複数のガイアメモリの過剰使用による副作用に苛まれて苦しみ始めた。「これで終わったなんて思うな! おまえらの運命は仕組まれていたんだ、あの"シュラウド"という女に! 先に地獄で待ってるぞ・・・!」不気味な捨て台詞を残し、無数の生体コネクタの影に蝕まれて消滅していく井坂。それはある意味悪魔に相応しい最期であった・・・
 井坂を失い愕然と膝を折る冴子。そして、その背後にはすべてを睥睨していた"シュラウド"の姿が――――――

 かくて事件は終わり、元気を取り戻した凪は以前のように風都野鳥園で子供たちに鳥の解説をする日々に戻った。お礼を言う子供たちに、翔太郎は今回のヒーローは俺じゃないと竜を指し示す。たちまち子供たちに取り囲まれて質問攻めに遭った竜は「俺に質問・・・しないでくれるかな?」と戸惑いながら応えるのだった。


□□□□□□

 照井竜が仮面ライダーアクセルとなるきっかけを生んだ"ガイアメモリの怪物"ウェザー・ドーパントこと井坂真紅郎。仇敵の間柄であった両者の因縁に今回ついに終止符が打たれることになりましたが、最終回近辺まで引っ張るかと思っていたので、いささかあっさりした終焉になった感じがします。

 井坂を相手にするとつい復讐心が前に出てしまうきらいがあった竜ですが、最終的には復讐ではなく誰かを守るという明確な目的意識を持って井坂を凌駕する力を望み、その結果として新フォーム・アクセルトライアルを得ることになりました。アクセルトライアルはパワーと防御力を犠牲にする代わりに驚異的な超高速を発揮する形態で、竜の決め台詞の如く超高速能力に振り切った癖の強い能力なので、相手によっては通常のアクセルの方が有利となる状況もありそうです。
 そして、トライアルの能力を使いこなすために"シュラウド"は竜に特訓を課すわけですが、当たったら死にかねない人工落石相手の攻撃とか、トライアルの活動限界である10秒以内にバイクでモトクロスコースを走りきるとか、微妙に昭和仮面ライダー臭の漂う特訓内容です(笑)しかも、結局特訓では体得しきれなかったが本番で見事クリアするという辺りはある意味昭和ライダー的特訓の一部否定という感じも・・・(爆)
 それにしても、井坂との対決に臨む竜が「左とフィリップにもよろしくと伝えてくれ」と言い残したかと思えば、対する井坂も冴子に「戻ったらドーパントの君ではなく本当の君を見せてください」と言い出した上に「僅か1%も勝つ望みがないのに!」「いくら素晴らしいメモリでも所詮使う奴が虫ケラでは意味がない!」とかもうすぐ倒される強敵にありがちな大見得を切ったりと、何だか死亡フラグのバーゲンセール状態でした(笑)
 かくて、以前のように蜃気楼にすり替わって逃げる隙も与えられずついにメモリブレイクされた井坂は、複数のガイアメモリを過剰に使った反動で生体コネクタの影に全身を蝕まれて消滅するという恐ろしい最期に・・・(怖)絶叫と共に白目を剥きながら真っ黒に染まって崩れていく姿は子供が見たらトラウマになること請け合いですが、収録後のクランクアップ記念のスチルで顔中に生体コネクタを描いたまま笑顔を浮かべる井坂役の檀臣幸氏がこれまたシュールでした(爆)
 しかし、身体中に複数の生体コネクタを持ち、今回も含めて様々なガイアメモリを我が物にしようとしていたのに、結局"ウェザー"以外のガイアメモリを使うことがなかったのはちょっと残念な気もします。

 それにしても、気になるのはやはり"シュラウド"の思惑。特訓でやたら竜の憎悪を煽り、結局竜が復讐ではなく誰かを守るために戦うと言い切った途端に興味を失ったと言い捨てるなど、やたら"憎悪"にこだわるのは何故か? そして、驚いたことに"シュラウド"の存在を知っていたらしい井坂の「おまえらの運命は"シュラウド"に仕組まれていた」という最期の台詞の意味するものは・・・?

 一方、園咲家サイドではついに琉兵衛と長女・冴子との間に決定的な決別が・・・父の片腕として"ミュージアム"の運営を取り仕切っていた冴子ですが、肝心の父からは組織の幹部としての役割を求められるだけで自分への愛情を感じられず、一方で妹の若菜は組織に関わることなく自由に育てられていたわけで、それらが彼女の父や妹への憎悪へと繋がっていったようです。実際、例の"エクストリーム"の件でも琉兵衛が立ち会わせたのは若菜だけで冴子は蚊帳の外でしたから、彼女の父への反感も理解できる部分はあります。
 かくて、井坂と結託していよいよ琉兵衛に反旗を翻した冴子でしたが、その矢先に肝心の井坂が斃れてしまい盛大にハシゴを外された格好になってしまいました。今後冴子は組織から命を狙われることになるようですが、逆に言えば若菜がいよいよ組織の運営を一手に任されることにもなるわけで、フィリップとの関係も含めてどうなることやら・・・






Last updated  2010.05.26 18:20:14
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2010.05.16
 そろそろ毎年恒例の夏の仮面ライダー劇場版の情報が漏れ聞こえてくる頃ですが、Wもいよいよ情報が出てきている模様。Wの場合、今までと違うのは夏の劇場版の公開時期が最終回近辺になるという点なので、果たしてTV本編とどう繋げるのか気になるところです。
 まぁそれはさておき、今週のWは録画でチェック。

【第35話  Rの彼方に/やがて怪物という名の雨】

 多くの子供たちで賑わう風都野鳥園にやってきた竜。一人佇む彼の脳裏によぎるのは、今は亡き妹・春子と野鳥園に来たときの思い出。そして、彼の胸元には春子から昇進祝いに送られたハートのペンダントが・・・
 その時、竜は妹によく似た後ろ姿の女性を見かけるが、その女性は鳥の話を聞かせてと駆け寄ってきた女の子を来ないでと突き飛ばしてしまう。思わず追いかけて理由を問おうとする竜は彼女に手にガイアメモリの生体コネクタを見つけるが、女性は「私に近付くと死ぬ」と言って耳を貸さず、尚も追いすがる竜を痴漢呼ばわりして他の客が集まってきた間に姿をくらましてしまう。騒ぎを聞き付けて集まった野次馬の中には翔太郎と亜樹子の姿も・・・
 実は、翔太郎は近所の子供たちから、風都野鳥園の"鳥のお姉さん"が急に元気をなくして子供たちを遠ざけるようになったので元気にしてほしいという依頼を受けていた。クラスの皆で集めた小遣いを差し出して頼み込んできた子供たちに、翔太郎は無償で依頼を受けたのだった。そして、その"鳥のお姉さん"こそ先程竜が遭遇した女性・島本凪であった・・・
 一方、園咲邸では園咲家の面々と井坂が食卓を囲んでいたが、琉兵衛は今朝方自分が保管していたガイアメモリの一つがなくなったことを告げ、盗んだのが井坂ではないかと詰問する。だが、井坂は是認も否定もせず「10年前の"誓い"を果たすときが近付いている」とだけ応えて席を立つ。真っ向から父に対抗するかのような彼の態度を心配する冴子だが、井坂は彼女に共に恐怖の帝王を倒して女王になる覚悟はできているかと問う。本当に父に勝てるのかと訊く冴子に、井坂は自分を最強の存在に変える勝利のカギを手に入れたと自信たっぷりに笑ってみせる。その手には風都野鳥園のチケットが・・・

 野鳥園で再び凪と対面した翔太郎たちは、彼女が何かに怯えてわざと子供たちを遠ざけていると察するが、そこへ突然の大雨。雨に濡れた凪は何かを思い起こして急に恐怖に震え出す。実は彼女はある大雨の夜、不気味な怪物に襲われて父を落雷によって殺され、さらにそいつによって左腕に生体コネクタを刻印されてしまったのだ。事情を知った竜は自分のペンダントをお守りとして凪に託すが、そこへ突如現れるウェザー・ドーパント。どうやら凪を狙っていたのは彼らしい。竜と翔太郎は凪を守るべくアクセルとWに変身して立ち向かうが、ウェザー・ドーパントは二人の周囲に大雨と雷雲を集中して動きを封じてしまうと、凪に近付いて彼女の腕の生体コネクタを確認する。どうやら彼女の恐怖の感情によって生体コネクタがさらに成長するのを待っているらしい。そして、彼の手には何やら翼のようなパーツが付いたガイアメモリが・・・
 何としても凪を守ろうとするアクセルだったが、雷雲を突破できず変身解除してしまい、ウェザー・ドーパントからは復讐どころか誰一人守れない虫ケラと嘲られる。一方、Wはサイクロンジョーカーエクストリームとなってやっと大雨を弾き飛ばすが、ウェザー・ドーパントはWとの対決を避けて雲を纏いながら姿をくらましてしまう。守ると約束しながらまったく歯が立たなかった竜に怒って走り去ってしまう凪。竜は屈辱に拳を震わせるしかなく・・・

 翌日、"地球の本棚"を検索したフィリップは、井坂が持っているのが"ケツァルコアトルス"のガイアメモリであり、凪がその過剰適合者であることを突き止める。かつて、井坂は"インビジブル"のガイアメモリの過剰適合者だったリリィ白銀の身体にメモリが残るようにしてそのパワーを増幅させ、最終的に自分がメモリを手に入れようとしたが、今度もそれと同じらしい。だが、以前と違うのは彼がまだメモリを彼女に挿していない点。井坂は生体コネクタの成長を促進させるために目の前で父親を殺すなどわざと凪の恐怖心を煽っているのだ。状況を知った竜は怒りを胸に何処かへと向かう・・・
 一方、井坂は園咲邸の自室で冴子とワインを酌み交わしつつ、自分の過去の一端を語る。かつて、井坂は自分がこの世界に生まれてきた理由を探し求めて医師となり、生命の研究に没頭したが、答えを見つけられず生きる意味を見失ってやさぐれた日々を送っていた。そんなある夜、井坂は街中で人を襲うテラー・ドーパントこと園咲琉兵衛の姿を目撃してその圧倒的な恐怖の力に魅了され、その力が欲しいと琉兵衛に縋ったが、琉兵衛は君にその資格があればいずれガイアメモリに出会うだろうとだけ言って去っていった。その日以来、井坂はいつか琉兵衛の持つ"テラー"のガイアメモリを手に入れることを自らに誓ったのだった。冴子に近付いたのもその本心故だったが、冴子は井坂の真意を知ってやっと不安が消えたと応える。貴方ならきっと父を倒せると・・・

 亜樹子に追いかけられつつ竜がやってきたのは、かつて自分が初めて"シュラウド"に出会った森の中。竜の呼びかけに応えて姿を現した"シュラウド"に竜はさらなる力を求めるが、彼女はつれなく拒否する。復讐という理由で彼の戦いに力を貸してきたが、今の竜の目に以前のような憎しみの炎はないと言う"シュラウド"に対し、竜はアクセルに変身してエンジンブレードを突き付けつつ決然と告げる。「俺の中の炎は消えちゃいない!」"シュラウド"はそれに応えるように彼を何処かへと案内する・・・
 一方、翔太郎は風都野鳥園で再び凪と会う。竜が自分を守ろうとした理由を問う凪に、翔太郎はかつて井坂に家族を殺された竜が自分と同じ境遇である彼女を守ろうとしていると応える。戸惑う凪だったが、翔太郎は「あいつは死なない。守るべきものがいれば、男はどこまでも強くなれる・・・俺の尊敬している人の言葉さ」と亡き鳴海荘吉の言葉を引用しつつ告げる。
 だが、そこへまたも井坂が出現。井坂は"ケツァルコアトルス"のガイアメモリの力を披露すべく、自分で作ったメモリの複製品を使って近くにいたオウムを巨大なケツァルコアトルス・ドーパントに変貌させてしまう。凪を捕まえて空へ飛んでいくドーパントを追うべく翔太郎はWに変身、相手の攻撃を躱しつつタービュラーユニットで追おうとリボルギャリーへ乗り込むが、そこには何故かガンナーAが。WはハードボイルダーをガンナーAに合体させると砲撃一発でケツァルコアトルス・ドーパントに命中させて凪を救出、サイクロンジョーカーエクストリームとなってビッカーシールドをガンナーAに射出させ、それに飛び乗りつつビッカーソードでドーパントを一刀両断し撃破する。だが、その隙に井坂が凪に迫る・・・
 同じ頃、"シュラウド"に導かれた竜と亜樹子が辿り着いたのは何故かモトクロスの練習場。"シュラウド"はヘルメットを竜に投げ渡して用意したオフロードバイクに乗るよう促す――――――


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 Wに続いてアクセルのパワーアップ回であると同時に、竜と井坂の因縁もいよいよ最終局面を迎えるらしい今回。第27・28話と同じくガイアメモリの過剰適合者を利用して自らに適したガイアメモリを手に入れようとしている井坂ですが、以前と違うのはメモリではなく適合者に刻印した生体コネクタを完成させようとしている点です。今までのと違ってかなり不気味な形になっている凪の生体コネクタですが、ガイアメモリと同様に生体コネクタにも適合者の心理状態によって変化する特性があるということなのでしょうか。
 その井坂が自分の物にしようとしている今回のガイアメモリは"ケツァルコアトルス"がモチーフ。ケツァルコアトルは南米アステカ文明で"羽毛のある蛇"を意味する農耕の神であり、白亜紀末期に生息していた史上最大級の翼竜であるケツァルコアトルス・ノルトロピの名前の由来にもなっていますが、劇中でのフィリップの説明は両者がごっちゃになってますね(笑)ちなみに、ケツァルコアトルはマヤ文明ではククルカンの名で崇拝されていましたが、ククルカンは『仮面ライダーキバ』で登太牙が変身していた仮面ライダーサガの召喚モンスターの元ネタでもありました。
 今回は井坂が作った複製品のメモリでオウムをドーパントに変貌させていましたが、複製品な上に生体コネクタを用いない直挿しであんな姿になるわけですから、園咲琉兵衛が販売ルートに載せずに手元に保管していたのも頷ける気がします。これでもし完成した生体コネクタに正規のガイアメモリを挿したらどんなことになるのやら・・・

 前々回、翔太郎はエクストリームになるにあたって己の無力さとフィリップとの絆を試されることになりましたが、今度は竜がアクセルとしての力を試されることになりました。元々ウェザー・ドーパントとアクセルの間に実力差がありすぎるのはこれまでに何度も描かれてきたわけですが、それだけに新フォーム登場とはいえようやくアクセルが挽回する展開になるとなれば盛り上がるというもの。また、竜の心境も単なる復讐ではなく、どこか亡き妹の面影がある島本凪を守るためという辺りが如何にもヒーロー番組の王道的展開です。ただ、冒頭で翔太郎が「あんな結末になるなんて・・・」と思わせぶりなモノローグを述べてる辺り、どうも最後は竜が井坂を倒して逮捕して終わりという単純な展開にはならなさそうですが・・・
 そんな竜に対し、戦う理由が復讐でないならもう用はないと言わんばかりだった今回の"シュラウド"ですが、それでも竜に何だか昭和仮面ライダーじみた特訓の場を与えるその真意は? 今回登場したモトクロスの練習場は『仮面ライダー響鬼』でヒビキがバイクの練習をしていた場所なんでしょうか?

 一方、今回は井坂がガイアメモリによって道を踏み外した過去の経緯も判明。どうやら井坂の最終的な目標は10年前に自分の生きる道を示した琉兵衛の"テラー"のガイアメモリを我が物にすることのようで、そのために元々父に取って代わる野心を抱いている冴子を焚き付けようとしているわけですね。そして、次回はいよいよ井坂と組んだ冴子が琉兵衛に真っ向から反旗を翻すようですが、何しろ底の知れない琉兵衛が相手だけにどうなることやら・・・

 今回の最後のバトルは久々にCGの巨大ドーパントとリボルギャリーが登場しましたが、ここでまさかのハードボイルダー+ガンナーAが実現。公式サイトでは特に載ってませんが、名付けるならハードガンナーといったところか。しかし、リボルギャリーの格納庫内で早く使えとばかりにひょこひょこ動く辺りが何だか自己主張の強いメカですね(笑)
 あと、WサイクロンジョーカーエクストリームがガンナーAのガイアキャノンでビッカーシールドを撃ち出させて空中で飛び乗るアクションは何だか電王ロッドフォームとデンライナー・イスルギのレドームの組み合わせを彷彿とさせました。






Last updated  2010.05.26 15:01:55
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2010.05.09
『仮面ライダー電王』の新作映画3部作が間もなく公開されるのを前に、W放送中のマクドナルドのCMでモモタロスが登場したとか。うーん、そうと知ってれば録画を消さずに見たのに(笑)
 てなわけで、今週のWは昼勤中のため録画でチェック。

【第34話  Yの悲劇/あにいもうと】

 イエスタデイ・ドーパントに斬りかかろうとするWサイクロンジョーカーエクストリームだったが、寸前で変身を解いたため攻撃を止めてしまう。笑いながら悠然と立ち去っていく不破夕子こと須藤雪絵を翔太郎はただ見送るだけ・・・
 探偵事務所に戻った翔太郎たちは事件の状況を整理。須藤雪絵が名乗った不破夕子という偽名は"Who are you?"(貴方は誰?)をもじったものであり、彼女の狙いは最初から自分たちへの挑戦だったようだ。だが、まだ納得できない翔太郎は一人雪絵を追う。
 一方、雪絵はタブー・ドーパント=冴子と接触。ディガルコーポレーションの兄のPCに遺されていた日記から兄の事情を知った雪絵は兄を愚か者と言い切り、自らを"ミュージアム"に売り込もうとする。用心深いタブー・ドーパントは雪絵を攻撃するが、雪絵はイエスタデイ・ドーパントとなって躱すと姿をくらます・・・

 その後、雪絵はかつて兄と共に通っていた風都市内の保育園を訪ねるが、そこへ翔太郎も現れる。彼女が西山不動産の連中を襲ったのは、思い出の保育園を悪質な地上げから守るためだったらしいと察した翔太郎は、彼女がまだ昨日にこだわってるのではないかと問うが、雪絵は相手にしない・・・
 一方、かつて霧彦が持っていた"ナスカ"のガイアメモリを手に何かを思う冴子。そこへ現れた井坂は雪絵がガイアメモリの毒素をイエスタデイの刻印として体外に排出していると推測、彼女のような聡明な人間が必要ではないかと冴子に提案するが・・・
 雪絵を追う翔太郎は、"ミュージアム"の一員だった霧彦が最後は自分の身体も顧みずに風都の若い命を守ろうとしたことを伝え、雪絵もまた兄と同じように風都を愛しているはずだと問う。でなければ保育園を守るという自分の昨日を守るようなことはしないはず。だが、雪絵は否定するかのようにイエスタデイ・ドーパントとなって襲いかかり、翔太郎もWとなって応戦するが、イエスタデイ・ドーパントはイエスタデイの刻印を街中目がけて乱射し、Wがルナトリガーとなって迎撃している間に逃げ去ってしまう。
 そして、雪絵は園咲家に招かれていよいよ"ミュージアム"に加わる儀式に臨むことに。だが、冴子と握手した瞬間、雪絵はイエスタデイ・ドーパントとなって冴子の手に刻印を打ち込む。やはり彼女の真の目的は兄を殺した冴子への復讐だったのだ・・・

 翌日、雪絵を捜す翔太郎たちの前に現れた冴子は、冴子への復讐という自らの真意をようやく明かす。だがその時、何故か雪絵の身体にイエスタデイの刻印が現れ、昨日冴子と会ったときの行動を自分で再現し始めてしまった。そこへ現れたウェザー・ドーパントこと井坂は、イエスタデイの刻印が冴子に通用しなかったことを明かす。昨日冴子に刻印を打ち込むことに成功した雪絵だったが、冴子はタブー・ドーパントとなってガイアメモリの力で刻印を打ち消し、逆に雪絵に跳ね返してしまったのだ。翔太郎はWに変身してウェザー・ドーパントと戦うが苦戦、さらに駆け付けた竜がアクセルに変身して挑むがやはり歯が立たない。Wは"エクストリーム"の力でイエスタデイの刻印を無力化しようと考えてサイクロンジョーカーエクストリームにチェンジし、プリズムソードを一閃させてメモリブレイクに成功、雪絵をようやく制止させる。
 一方、アクセルはウェザー・ドーパントに追い詰められていたが、加勢したWがウェザー・ドーパントを圧倒、最後は必殺技ダブルエクストリームを見舞う。すんでの所で蜃気楼で回避したウェザー・ドーパントだったが流石にダメージは避けられず、雷に紛れて逃走するのだった。
 Wに救われた雪絵は「何かあったら鳴海探偵事務所に行け」という兄・霧彦の言葉が正しかったことを実感する。だがその直後、雪絵は突如異変に襲われてすべての記憶を失ってしまう・・・

 結局、雪絵は"イエスタデイ"のガイアメモリの副作用によって昨日どころかすべての記憶を失ってしまった。いつか彼女が記憶を取り戻して罪を償ったとき、この街にも彼女にももっといい風が吹くことを願う翔太郎だったが、最後は亜樹子がいい加減な時間で淹れたコーヒーに吹いてしまうのであった――――――


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 "昨日"を操るイエスタデイ・ドーパントこと須藤雪絵を通じて故園咲霧彦を改めてリスペクトした今回。兄に成り代わって"ミュージアム"の幹部にのし上がる・・・と見せかけて実は兄を殺した冴子への復讐こそが雪絵の真意であり、前回悪徳不動産屋の連中を襲ったのも兄との思い出の保育園を守るためだったようで、悪に走りながらも性根は純粋という点ではこの兄にしてこの妹有りという感じです。
 回想シーンのみだけでなく新撮での再登場となった霧彦と雪絵のシーン。序盤で霧彦が雪絵に電話するシーンは第18話ラストで冴子に殺される直前だったようで、「何かあったら鳴海探偵事務所に行け」という彼からの妹への伝言は第17・18話での共闘を通じての翔太郎への信頼の表れだったのでしょうか。
 とはいえ、結局園咲家の上級ガイアメモリ(しかも井坂による補正付)にはトリッキーな"イエスタデイ"の能力といえども通用せず、最後は雪絵自身がガイアメモリの副作用によって昨日どころかすべての記憶を失うというバッドエンドじみた結末を迎えたのは衝撃的でした。悪党とはいえ3人を死にかけさせた罪の報いと言ってしまえばその通りではありますが、亡き兄を思う余り復讐に走った結果、兄の記憶すら失ってしまったのは哀しいとしか言いようがありませんね。
 そういえば今回、冴子の手元で久々に"ナスカ"のガイアメモリが登場しましたが、果たして今後新たな"ナスカ"の使い手は現れるのか・・・?

 今回のラストのライダー2人vsウェザー・ドーパントですが、何だか最近はすっかりアクセル=竜がボコられ要員になっている感が・・・(苦笑)「おまえの罪を数えろ」というWの決め台詞に対して「罪のない人生などスパイスの効かない料理だよ」と誰ウマな台詞で返す辺りがウェザー・ドーパント=井坂らしいですが、流石にサイクロンジョーカーエクストリーム相手では圧され気味のようです。
 情報によれば井坂は次回の第35・36話でいよいよクランクアップだそうですが、次回は井坂がガイアメモリによって道を踏み外した経緯が語られるようで・・・

 結局救いのない終わり方になってしまった今回ですが、それでも最後はギャグで〆てしまう辺りが流石W(笑)翔太郎が勢いよくコーヒー吹いたところで止まるカットは、往年の名TVドラマ『探偵物語』のOPで故松田優作演じる工藤俊作が自分で淹れたコーヒーを飲んで吹くアレのオマージュでしょうか。そういえば、劇中に出てくる翔太郎の机は『探偵物語』で工藤が使っていた物を使用しているとのこと。
 あと、冒頭でフィリップのホワイトボードに書き記されていた翔太郎の性格分析らしきコメントですが・・・『自己陶酔している』『ハーフボイルド』『美人に弱い』『お調子者』『思い込みが激しいタイプ』『感情的になりやすい』『単純』etc. ・・・とまぁほとんど事実とはいえ何だかヒドい言われようですね(爆)






Last updated  2010.05.26 15:03:07
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2010.05.02
 30日に病院で診察を受けて点滴&注射と投薬を受けたお陰か、熱はどうにか通常レベルまで下がりました。やっぱり病気の治療は病院で最適な薬を入れるに限りますね(笑)とはいえ、喉の違和感と咳・痰はもうしばらく続きそうなのが辛いです・・・(苦)明日から4日間夜勤に入るので、また熱がぶり返さないといいんですが・・・
 というわけで、本日は朝から寝て過ごしていたのでWは録画でチェック。

【第33話  Yの悲劇/きのうを探す女】

「"きのう"を探してほしいんです」鳴海探偵事務所を訪れた謎めいた女性・不破夕子からの奇妙な依頼。面食らう翔太郎たちだが、彼女曰く"きのう"とは行方不明になった猫の名前らしい。美人からの依頼とあって翔太郎は二つ返事で猫探しを引き受ける。
 同じ頃、風都署の竜・刃野・真倉たちは西山不動産の社員2人が奇妙な交通事故で重傷を負った事件の捜査のため、社長の西山を訪ねていた。社員の一人は何かに引っ張られるように道に飛び出して車に撥ねられ、もう一人はスピードを落とさないまま来るまでに民家に突っ込み、共に一命は取り留めたものの昏睡状態だという。しかも、二人の身体には砂時計を思わせる奇妙な痣があった。事件当日のアリバイを尋ねる竜たちに、昨日の事故の時間は自宅のプールで泳いでいたと答える西山だったが、時計が午後3時を指した頃、突然上着を脱ぎ捨ててビルの屋上から飛び降りてしまう。間一髪で竜たちが足を掴んで転落は避けられたものの、西山はまるでプールで泳いでいるかのような仕草を繰り返すばかりで、しかもその足には例の砂時計の痣が・・・竜は"昨日"という言葉が頭に引っかかる。

 猫を探して街を彷徨う翔太郎、亜樹子と夕子。彼女が猫を見失ったという風都ホールの近くに来た夕子は、掲示板に貼られた園咲冴子の講演会のポスターにふと目を留める。そこにあしらわれた"ふうとくん"の絵を見た翔太郎は、ふと今は亡き園咲霧彦の記憶を思い出す。しかし、肝心の猫は一向に見つからない。翔太郎は奥の手と称して猫の鳴き真似を始め、夕子まで同じく鳴き真似を始めるが・・・
 夕子と二手に分かれて猫を探していた翔太郎だったが、その時、ビルの屋上にイエスタデイ・ドーパントを発見する。翔太郎はWに変身して追跡するが、イエスタデイ・ドーパントはビルから飛び降りて風都ホールへと逃走、Wはヒートメタルとなってホール内へと相手を追い込み、サイクロンジョーカーに戻ると相手からの攻撃をものともせずジョーカーエクストリームを放つが、イエスタデイ・ドーパントは攻撃を回避してそのまま逃げ去ってしまう。結局ドーパントを逃がしてしまった翔太郎だったが、そうこうしているうちに探していた猫は夕子が見つけていた。夕子は翔太郎に感謝しつつ「これで明日が楽しみです」と意味深に言い残して去っていく。
 その頃、園咲家では冴子の元に明日の講演会を狙う脅迫状が届いていた。仕事をすれば敵ができる、それに一々怯えてなどいられないと平然と構える冴子。一方、若菜は姉の身を案じつつも、例の"エクストリーム"の光景を父・琉兵衛が自分だけに見せた理由を訝っていた・・・

 翌日。竜は例の西山不動産の事件についてフィリップの力を借りようと鳴海探偵事務所を訪れていた。だが、午後3時になった時、突然翔太郎が意味不明な事を言い出して外へ飛び出してしまう。それが彼の昨日の行動だと気付いたフィリップはすぐさま"地球の本棚"を検索し、敵ドーパントのガイアメモリが"イエスタデイ"(昨日)であることを突き止める。その能力は砂時計風の刻印を打ち込んだ相手に24時間前の行動をそっくり再現させるというもので、西山不動産の件も社員2人は犬の散歩と高速道路のドライブ、社長の西山は自宅のプールで水泳というそれぞれの昨日の行動を繰り返していたのだ。翔太郎も昨日の戦いで刻印を打ち込まれ、今になって"昨日"の再現が始まったというわけである。
 その翔太郎は昨日の猫探しとドーパントの追跡の行動をそっくり繰り返し続け、ついにはWに変身して風都ホールで開催中の園咲冴子の講演会場へと飛び込んでいき、壇上の冴子目がけてジョーカーエクストリームを放つ格好になってしまう。そこへすんでの所でアクセルが駆け付けてWを阻止して外へ追い出すと、フィリップを内蔵した"エクストリーム"メモリが飛来してWと合体、サイクロンジョーカーエクストリームとなることで"イエスタデイ"の刻印を無力化してようやく翔太郎を元に戻すことに成功した。そこへ姿を現したイエスタデイ・ドーパントにプリズムビッカーで斬りかかろうとするWだったが、フィリップが相手の正体を明かす。その正体は不破夕子だったが、フィリップは彼女の本当の素性もすでに調べていた。実は不破夕子は偽名であり、彼女の本名は須藤雪絵。亡き須藤霧彦もとい園咲霧彦の妹だったのだ。だが、雪絵の目的は兄を始末した"ミュージアム"への復讐ではなく、"イエスタデイ"のガイアメモリの力で組織の幹部に成り上がることだった。
 再びイエスタデイ・ドーパントとなって攻撃してくる彼女に対し、Wはプリズムビッカーのマキシマムドライブを起動して必殺技を放とうとするが、彼女は直前で変身を解き――――――


□□□□□□

 謎めいた女性・不破夕子からの「きのうを探してほしい」という奇妙な依頼から始まった今回。しかし、単なる猫探しと謎めいた連続自殺未遂事件がどう繋がるのかと思いきや、実は今は亡きナスカ・ドーパントこと園咲霧彦に関わるエピソードだったのは正直予想外でした。まぁ序盤で"ふうとくん"がクローズアップされた時点でまさかとは思いましたが・・・
 ちなみに、今回の脚本は仮面ライダーシリーズ初参加となる中島かずき氏が担当。『天元突破グレンラガン』の脚本およびシリーズ構成等で知られる脚本家だそうで、どんな話になるのやら・・・

 さて、その不破夕子の正体は何と霧彦の妹・須藤雪絵でした。余所の特撮系掲示板では"不破夕子=Who are you?(貴方は誰?)のモジリ?"という説が出てますが、もしそうだとしたら何か意味が込められているのかな? 冒頭の「困ったことがあれば鳴海探偵事務所へ行け」という彼女の言葉はてっきり故鳴海荘吉辺りからの言伝かと思ったんですが、生前の霧彦が密かに彼女に伝えていたのなら、霧彦は彼なりに翔太郎を信頼していたことの証なのかも。
 そして、雪絵が変身する今回の敵は、"昨日"という抽象的にも程がある(笑)モチーフのイエスタデイ・ドーパント。標的を操って24時間前の行動を強制的に再現させるというまさにモチーフ通りの特異能力の持ち主ですが、Wにわざと自分を追わせておいて翌日にその行動を再現させ、結果的にWに園咲冴子を襲わせる形になっているのが実に巧妙ですね。
 そんな雪絵の目的は、"ミュージアム"に始末された兄・霧彦に代わって組織の幹部にのし上がろうということで、これだけだとまたも"Wのゲスト女性陣は裏では黒い"法則発動ですが(笑)、次回予告を見る限りでは本当の目的はやはり兄の復讐のようにも見えます。ただ、仮に復讐が本意だとしても、彼女の復讐の矛先が冴子なのかWなのかは今一つわかりません。あるいは冴子とW双方への復讐という可能性もありそうで、今回のWへの罠もWに襲撃者の汚名を被せつつ冴子も始末させるという狙いだったのかもしれません。でも、そうなると冴子はともかくWに復讐する動機が不明・・・単純に「Wのせいで兄が死んだ」ということなのかな?
 何はともあれ、今回は"敵ながら風都を愛した男"霧彦の思いが重要なキーになりそうではあります。

 思わぬ形でWに狙われる格好になった園咲冴子。かつて自分が見切った霧彦の妹を組織に迎え入れることになるようですが、彼女のことだから雪絵の思惑などとっくに見抜いてそうで・・・
 一方、若菜は姉の身を案じつつも父・琉兵衛が例の"エクストリーム"発動を姉ではなく自分だけに見せた真意を測りかねているようです。生前色々あった霧彦の妹との遭遇は彼女の今後にも何らかの影響を及ぼすのかな?

 ところで、風都ホールの冴子の講演会ポスターの横に貼られていた演奏会のポスター、よく見てみるとゲスト出演者の名前として第23・24話に出てきたジミー中田の名が!(笑)24話のラストで「音楽を続けているかどうか不明」となっていた中田ですが、やっぱり音楽はまだ続けていたのでしょうか。しかし、あのジャイアン級のド音痴シンガーをゲストに呼ぶとはまた豪気な演奏会だ・・・(爆)何はともあれ、過去話に出てきたキャラにもさり気なく後日談的にフォローが入るWの作りの丁寧さには好感が持てます。






Last updated  2010.05.26 15:00:55
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2010.04.26
 本日のWは朝から善通寺に出かけていたので録画でチェック。

【第32話  風が呼ぶB/今、輝きの中で】

*執筆中

□□□□□□

 ビースト・ドーパントこと有馬丸男が追っていた熊の置物に隠された秘密、それは彼の妻・鈴子が実はゾーン・ドーパントとして一緒に現金輸送車襲撃に関わっていたという尾藤にとっては残念な真実でした。
 丸男の趣味である将棋盤を模した空間に対象物を瞬間移動させる能力を操るゾーン・ドーパントですが、その姿はまるでピラミッドに収まった目玉親父(笑)最初から非人間型の怪人って昭和時代も含めて仮面ライダーシリーズでは異色の存在ですね。しかし、一見ダメな弟分に入れ込んだ哀れな女性かと思いきや実は夫共々度し難い犯罪者だったという辺り、"Wに登場するゲスト女性は裏では腹黒"の法則はまたも健在でした(爆)よくよく考えれば前回での将棋盤が巧妙な伏線になっていたわけですね。

 さて、急激にガイアメモリの力が増したフィリップに翔太郎が付いていけず、ついにはWに変身不能となってコンビ分裂の危機に陥り、どうなるかと思われた今回でしたが、亡き鳴海荘吉の遺した言葉に励まされた二人は自ら困難を乗り越え、見事新たな力・サイクロンジョーカーエクストリームへと開眼しました。
 ついつい"力"のバランスを合わせることだけに囚われて一度は翔太郎を見切ろうとまでした辺りはいい意味でも悪い意味でも理論先行なフィリップらしいところですが、『Nobody's perfect=完璧な人間などいない』『お互いに支え合って生きていくのが人生というゲーム』という荘吉の遺したメッセージから、Wは単なる戦闘マシンであってはならず、甘さや無力ささえも内包した翔太郎の"優しさ"こそ必要だと結論するに至りました。一方、翔太郎も卑屈に陥ることなく自分の流儀を貫き通し、相棒として全力でフィリップについていくことでWのパワーのアンバランスさをも克服して見せました。"エクストリーム"のメモリが両者のバランスを調整するというような安直な展開ではなく、そもそもタイプのまったく異なる二人のコンビネーションが最高潮に達した結果として新たなフォームへと進化したという流れは、平成仮面ライダーのパワーアップに時々見られる唐突なアイテム登場→新フォームな展開とは一線を画した感じです。
 "シュラウド"としては同じレベルの強さを持つ来人=フィリップと別の1人を連携させてエクストリームへと至るという考えだったと思われ、その点で翔太郎は役不足にしか見えなかったのでしょうが、その翔太郎とフィリップの相性が予想以上の結果をもたらしたことを果たしてどう理解するのでしょうか。
 かくて登場したWの新形態・サイクロンジョーカーエクストリームは、今までどちらかの意識が一方の身体に内包されていた翔太郎とフィリップが真の意味で一心同体となった姿であり、さらに"地球の記憶"と直結することで敵のガイアメモリの特性を瞬時に先読みして対処できるようです。となると、テラー・ドーパントの例の"泥"やクレイドール・ドーパントの再生能力に対してもエクストリーム態なら有効な対処を打てることになるわけで、平成ライダーでは久々にチートな新フォームになりそうな予感です。デザインが微妙なのと必殺技が剣なのは今や平成ライダー最強フォームのお約束と化している感がありますが(笑)、以前挑んで失敗した複数マキシマムドライブを新フォームでは4つ同時に苦もなく発動しており、以前の回で失敗を描写したことで新フォームの強さが一層際立つ形になっています。なお、新武器プリズムビッカーに組み合わせるガイアメモリの中に"メタル"と"トリガー"がないのは玩具との兼ね合いもあるようですが、設定的には武器使用が前提のガイアメモリとは整合しないということなんでしょうか。

 しかし一方で、エクストリームの登場は園咲琉兵衛にとっても歓迎すべき出来事だったようです。"地球の記憶"を探求する彼にとっては、その"地球の記憶"と直結したエクストリームの存在はまさにうってつけといえ、エクストリームの登場を待って改めて来人=フィリップを手に入れようという思惑を抱いているようにも見えます。となると、冴子が父に勘付かれまいとしているWの存在などやはり彼にはとっくにお見通しなんでしょうか。ある意味、Wも"シュラウド"も所詮は琉兵衛の掌の上で踊らされているだけということなのかも・・・
 あと、そのエクストリーム出現の瞬間に組織の運営を担う長女・冴子ではなく、ようやく組織に関わり始めたばかりの次女・若菜を立ち会わせた辺り、琉兵衛がいよいよ冴子を見切りにかかったということか?






Last updated  2010.04.30 07:11:23
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2010.04.18
 本日のWは昼勤中のため録画でチェック。本当はカートゥーンネットワークで放映されるトムとジェリーのスペシャル特番も録画設定してたのですが、何か問題が発生したのか録画失敗してました・・・(苦笑)

【第31話  嵐が呼ぶB/野獣追うべし】

 久々に刑務所から出てきた一人の強面の男。10年ぶりという娑婆の風に吹かれた彼は、ふと足下に纏わり付いた新聞に載っていた"野獣人間"の記事を目にして表情を曇らせる・・・

 鳴海探偵事務所では、フィリップが翔太郎を不吉な存在と言った"シュラウド"の言葉を気にしていた。そこへやってきた竜が"野獣人間"の新聞記事を手にフィリップに検索を依頼する。10年前から噂になっている都市伝説らしいが、もしかしてドーパントなのか? と、そこへ例の刑務所から出所した男・尾藤勇が鳴海荘吉を訪ねてきた。出所したら会いに来るよう面会の時に言付けされていたらしいが、荘吉はすでに他界し、事務所の記録にも尾藤の件は見当たらない。翔太郎は師匠であるおやっさんの遺した仕事なら自分の出番だと言うが、尾藤は半人前には用はないとつれない。翔太郎は引き下がることなく尾藤に付いていく。
 そんな中、尾藤はかつて自分の弟分だった"マル"こと有馬丸男が土建業者の社長となっている事を知り、彼の豪邸を訪ねる。そこには有馬の妻となった昔馴染みの"ベル"こと鈴子がいたが、出迎えた有馬は今や大物となり、かつての兄貴分である尾藤を邪険に扱うばかり。妻の鈴子まで粗っぽく扱う彼に怒りを滲ませる尾藤だが、有馬からの"荘吉の形見"という言葉に反応した翔太郎は「あるとも」とわざと大見得を切ってみせる。
 一方、フィリップと亜樹子、竜は荘吉が遺した尾藤に関する仕事について調査。検索の結果、10年前に風都ダム付近で現金30億円が奪われる現金輸送車襲撃事件があり、尾藤が犯人として自首し服役したことを突き止める。だが、事件には人間離れした破壊の痕跡など不透明な部分が多いらしく、例の"野獣人間"が絡んでいる可能性もあるらしい・・・
 荘吉が有馬のかつての悪事を調べていたと察してカマをかけた翔太郎だが、尾藤はその無謀ぶりに呆れる。と、そこへ唐突にビースト・ドーパントが現れ、"熊"を寄越せと翔太郎に襲いかかってきた。翔太郎はすぐさまWに変身して立ち向かうが、ビースト・ドーパントの圧倒的なパワーに圧され、しかも何故か身体からパルスが走って動きに精彩を欠いてしまう。どうやら"サイクロン"のパワーが大きすぎて左側とのバランスが崩れているらしく、サイクロンメタルとなっても状況は変わらない。そこへアクセルが加勢して必殺技ダイナミックエースを放つが、ビースト・ドーパントは恐るべき治癒能力で無効化してしまう。尾藤に声をかけられて変身解除したそいつの正体は有馬だった。有馬は時代は変わったんだと尾藤に言い捨てて再びドーパントに変身すると、襲いかかるアクセルを躱して逃げ去ってしまう。
 変身解除したフィリップだったが、何故かすぐに精神が身体に戻らない。その時、真っ白な空間で彼の目の前にWに似た何者かの影が・・・すべては"エクストリーム"のメモリと接触したせいなのか?

 10年前の現金輸送車襲撃はガイアメモリを使った有馬の仕業であり、尾藤は弟分を庇って犯人として自首したらしい。そして、その証拠のヒントが"熊"らしいが、果たしてそれは何なのか? 木彫りの熊の置物が頭に思い浮かんだ亜樹子だったが、それを聞いた翔太郎がかつて荘吉絡みで木彫りの熊を目にしたことを思い出す。早速明日の朝イチで出かけようという翔太郎に、フィリップはWに問題が生じているので注意が必要と警告するが、翔太郎はおまえが合わせればすむと取り合わない・・・
 一方、警察に嗅ぎ回られている有馬はクラブでヤケ酒を煽っていたが、そこへ冴子と若菜、そして井坂が現れ、代わりに"熊狩り"をやってあげましょうと持ちかけてくる・・・

 翌日、翔太郎と亜樹子は尾藤と共に風吹山にある荘吉の別荘を訪れる。ここはかつて荘吉が訳ありの依頼人を匿っていた場所で、翔太郎はここで木彫りの熊を見かけたことがあったのだ。一方、留守番のフィリップは自分の中に新しい力が宿っていると実感するが、そこへ突如"シュラウド"が現れる。ずっと以前から事務所のアジトを知っているという彼女は、フィリップ=来人がもうすぐ"エクストリーム"のメモリで進化すると告げるが、そこに到達できる真のパートナーは翔太郎ではないと言い切る。それはつまり、翔太郎ではフィリップのパワーに付いていけないということなのか?
 荘吉の別荘の壁には、10年前の尾藤・鈴子・有馬の写真が飾られていた。尾藤が今でも鈴子を好きであり、だからこそ有馬の罪を被ったと察する翔太郎だが、尾藤は思ったことをすぐに口に出す翔太郎を薄っぺらいと断じ、かつて自分が出頭すると告げたときも何も言わなかった荘吉を分厚い男だったと語る。「坊主、薄っぺらい男の人生は痛え。今にデカいもん失うぞ」尾藤の忠告に、おやっさんよりデカい亡くし物なんかあるかと反論する翔太郎だが・・・
 そこへ、亜樹子が目当ての熊の置物を見つけてきたが、そこへ熊を狙うウェザー・ドーパントが現れて冷気攻撃を浴びせてきた。熊を奪われた翔太郎はWに変身しようとするがフィリップが反応しないため、凍らされかけた尾藤を亜樹子に任せて生身でウェザー・ドーパントを追う。一方、翔太郎の危機を察したフィリップは自らリボルギャリーを起動させて現場へと急行する。
 危うくウェザー・ドーパントにトドメを刺されかけた翔太郎をリボルギャリーで救ったフィリップは、自分の身体をベースにするしかないと考えてWファングジョーカーに変身するが、やはりフィリップ側のパワーが強すぎて翔太郎側が付いてこられず満足に戦えない。何とかファングストライザーを放つが、空中分解するように翻弄されてついに変身解除してしまう。もう一度自分で変身しようとする翔太郎だが、ダブルドライバーまでパルスを生じて触れることすらできない状態に・・・一方、鳴海探偵事務所では"シュラウド"がダーツを手繰りながら冷徹に呟いていた・・・「終わりよ、左翔太郎。おまえにはWは無理・・・」
「そんな・・・Wになれねぇ・・・?」変身できない翔太郎は呆然とするしかなく――――――


□□□□□□

 弟分を庇って10年間服役していた強面の男・尾藤、彼が密かに想いを寄せながらも今は弟分の妻になっている鈴子、そしてドーパントの力を得てすっかり豹変してしまったかつての弟分・有馬という何だかVシネマじみた雰囲気漂う3人に、亡き鳴海荘吉が遺した10年前の仕事が絡むという今回の話。いよいよWの新たなパワーアップ形態が登場する今回ですが、事実上ギャグ回だった前回から一転してパワーアップ回に相応しいシリアスな展開の話になってきました。有馬がドーパントの力を使って起こした10年前の現金輸送車襲撃事件のカギを握るらしい荘吉の熊の置物ですが、どのようにしてヒントを隠しているのか、はたまた実はカギでも何でもないただのブラフだったりとか?(笑)
 ところで、亜樹子はすでに父・荘吉が死んだことを知っているようですが、その辺の経緯は本編では触れずにW&ディケイド劇場版を見ろってことなんでしょうか。物語の序盤では「亜樹子に荘吉の死について言わなくていいのか?」「俺がおやっさんを殺したなんて言えるか!」というフィリップと翔太郎の思わせぶりなやり取りがありましたが、結局本編で触れないままとなるとちょっと残念な気もします。

 有馬が変身する今回の敵は"野獣"をモチーフにしたビースト・ドーパント。名前通りのパワーファイターに加えてアクセルのメモリブレイク技すら無効化するほどの治癒能力の持ち主のようです。しかし、10年前から活動していたということは、"ミュージアム"=園咲家によるガイアメモリの実験はかなり長い歴史を持っていることになりそうですね。
 そんな中、Wに変身する翔太郎とフィリップに思わぬコンビ解消の危機!? 前回"エクストリーム"のガイアメモリに助けられてからフィリップ側のパワーが急激に高まっているらしく、翔太郎の方がそれに付いてこられなくなりつつあるようです。さらに、前回の警告に続いてここぞとばかりにフィリップに翔太郎との縁を切らせようとする"シュラウド"の影が・・・彼女にとっては翔太郎は成り行きでWの"左側"になっただけで本来フィリップと組むべきでないイレギュラーということなのでしょうが、そうなると竜にアクセルの力を与えたのもいずれは正統なWの"左側"に据えようという思惑があるのかもしれません。もっとも、翔太郎とフィリップの仲をよく知っている今の竜がそれに応じるとは思えませんが・・・
 そんな状況を反映してか、今回の翔太郎は計画より行動が先走ってミソを付ける悪弊を繰り返してしまい、今一ついいところがなかった感じです。物語の中で徐々に成長してきてはいるものの、尊敬する師匠・荘吉のこととなるとどうも落ち着きをなくしてしまうようです。尾藤から「そのうちデカいもん失うぞ」と忠告されても、すでに亡くしてしまった荘吉の姿が先に浮かんで肝心のフィリップや亜樹子にまで思い至らない辺りも今回の翔太郎の余裕のなさを象徴している感じです。Wのパワーアップ回にある意味W誕生のきっかけともいえる荘吉絡みのエピソードを持ってきた辺り、彼がフィリップと共に荘吉の影を何らかの形で乗り越えることが、Wの新たな進化へのきっかけになるということなのかもしれません。
 ただ、気になるのは次回予告で「エクストリーム!」と叫んでいた園咲琉兵衛らしき声。もしかすると『仮面ライダーアギト』で"闇の青年"がアギトに力を与えてマシントルネイダーを変型させたように、敵である園咲家側からのアプローチがWのパワーアップに一役買ったりするのでしょうか?






Last updated  2010.05.26 15:04:07
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