所幸孝の裏ブログ      「二代目が会社を潰す!!」

2007/01/20(土)13:03

二代目な日々 522日目

二代目な日々(919)

高速道路を、静岡から岐阜に向かって、 車を走らせていた。 時計の針は、17:00 西日が眩しいが、澄み切った冬の空に、 オレンジ色の放物線の乱反射。 光に向かって走る時間。 私は、カーステレオのCDを サラ・ブライトマンに変えた。 車を走らせてから1時間。 喉を潤す為に、サービスエリアの自販機で ブラック缶コーヒーを買う。 家で待ちわびる家族を思い浮かべると、 休憩に時間を割くことはできず、 再び車を西に走らせる。 どれ位、走ったのだろう。 カーステレオから流れていた サラ・ブライトマンのアルバムが、 終わりを告げたとき、 先ほど買った、缶コーヒーに気づいた。 暖房がきいた車内に、 冷めた缶コーヒーは悪くない。 いつの間にか、オレンジ色の光の放物線は、 青の時間に変わろうとしていた。 青い空間に、細かく散りばめられた無数の光。 この光の数だけ、私の家族と同じように、 誰かを待つ、家族がいるのだろう。 少しアクセルを緩めながら、 冷めた缶コーヒーの口を開く。 乾いた金属音が、音の無い車内に刻み込まれ、 私は、ブラックコーヒーを、喉に流し込んだ。 目に入る光景と、家族を思う気持ちは 苦いはずのブラックコーヒーを 甘く、とろける舌触りに変える。 あと2時間で、我が家に着く。 娘達が眠りに付く前に・・・ 再び、アクセルを踏み込んでから、 缶コーヒーがしるこだったことに気づくのに、 さほど時間は、かからなかった。 次のサービスエリアで、何度も確かめながら、 ブラックコーヒーのボタンを押した。 クリーニングのブログ

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