強者の戦略、弱者の戦略強者の戦略、弱者の戦略ランチェスター戦略では、1位の企業(事業者)のみを強者とし、それ以外すべてを弱者と定義しています。つまり、世の中の圧倒的多数は弱者と位置づけられています。 一般に強者は、経営資源が豊富であり、兵力数において優位であるため、第二法則に基づく戦いをするべきであると説明されています。すなわち、弱者を広域戦に引きずり込み、確率戦的状況を作り上げ、遠隔戦に持ち込むことが勝利への道であると言えます。 これに対して弱者は、第一法則に基づく戦いをしなければなりません。すなわち、局地戦を重視し、接近戦を挑み、一騎打ちに持ち込まなければ勝つことはできません。 多くの企業(事業者)は、自らの立場を弱者と明確に位置づけできず、あるいは、位置づけできていたとしても、弱者の戦略を知らないために、無駄な経営努力をしている場合が非常に多いと思われます。 まずは、自らを弱者であると明確に位置づけること。さらに、弱者の戦略を打ち出すことが勝つためには必要不可欠な条件です。 弱者の基本戦略 差別化戦略:差別化とは同業他社と違うものをもつこと、あるいは、違うやり方をとることをいう。弱者が強者と同じことをしていたのでは、まず勝ち目はない。 弱者の5大戦略 1.局地戦で戦う 2.一騎打ちに持ち込む 3.接近戦で戦う 4.一点集中主義に徹する 5.陽動作戦を展開する 強者の基本戦略 ミート戦略:ミートとは追随すること、つまりマネすることである。強者は弱者が差別化してきたら、直ちに追随すればよい。そうすれば弱者の差別化効果はなくなる。 強者の5大戦略 1.広域戦で戦う 2.確率戦に持ち込む 3.遠隔戦を行う 4.包囲戦を行う 5.誘導作戦をとる |