わたしは価値を創る

2005/01/26(水)01:29

卒業できない小説…

小説の話(30)

うっかりと同じ本を買ってしまう癖がある。 誰にでもないですか? 私には、ある。 文庫本なんて買って忘れているのがあるから、再度買ってしまうのは仕方ないところである。家の整理が悪いので、一度、積んでおくと、埋もれてわからなくなる。 ただ、わかっていながら、再度買うこともある。これは一種の病気である。 一番、危ないのは、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」である。ブックオフで100円でよく売っているのであるが、ちょっと表紙がきれいなら、衝動的に買ってしまう。 白水社のブルーバックスの青い表紙を見ると、どうもいけない。心の中に郷愁が広がって、買わずにはいられない。 買ってどうするということもない。つまみ読みをして、誰かにあげてしまう。もらう方もいい迷惑であろう。 これでは、アダルトチルドレンだといわれても仕様がない。 村上春樹も訳を出しているが、これよりも、やはり野崎孝の訳がいいのである。 いつかこんな小説を書きたいと思いながら、20年も経ったんだなあ。。。 ライ麦畑で何をつかまえる?

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