わたしは価値を創る

2014/06/10(火)06:42

「ビッグ・バグズ・パニック」55点

映画の話(102)

■誰がどう観ても、B級映画です。 巨大な昆虫が突如町に湧いて出て、人々を襲うという悪夢のような話ですが、正直言ってよくあるパターンの話ですか^^ シリアスに作っても「ミスト」の二番煎じになってしまうでしょうから、こちらの映画はコメディっぽく出来ています。 そこが面白い。 ■まず昆虫。1メートル近い甲虫と羽虫が登場しますが、適度にグロテスクで、適度に作り物っぽい。これはわざとですよ、きっと。 ぎとぎとぬるぬるに作ろうと思えばできたでしょうが、塩ビらしさを残しているので、パニックシーンがコントに見えます。 といいながら、特撮シーンはきっちり作っているので、ぎりぎり白けません。 ■主人公がどうしようもなく間抜けの男に設定されているのも笑えます。 この男、風貌もおたふく風邪を引いたようで、緊張感ゼロ。 普通のホラー映画なら真っ先に死ぬタイプですが、無理やり主人公にさせられているようです。 観客も、この男と最後まで付き合わなければなりません。 果たして、この映画のプロデューサーは、映画をヒットさせようとしたのでしょうか? ■その代わり、脇役は個性豊かに設定されています。こちらはなかなかですね。 女性陣がしっかりもので、しかも巨乳揃いというのも、お決まりです^^ ■B級らしく、まとまりのよいシナリオになっていて、安定しています。 むしろカルトを狙うなら、思い切った破綻したストーリーにすべきなんでしょうね。 予定調和すぎて、終わりが見えてしまいます。 だからこの映画、最後のクライマックスが一番つまらないかも知れない^^; ■ちょっとずれたような会話のシーンはなかなか笑えます。 でも、昆虫パニックのシーンは、「エイリアン」「遊星からの物体X」「ミスト」のパクリです。見事ですよ。 とにかくB級映画です。楽しめますよ。

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