わたしは価値を創る

2010/06/27(日)11:18

「エブリ・リトル・シング」「青の炎」

小説の話(30)

■今日は雨模様でした。 午前中内勤を済ませると、午後は休みました。 思い立って、ブックオフに行って、小説を大量に買い込みました。たまに読みたくなるんですな^^; ■最初に読んだのは、大村あつしの「エブリ・リトル・シング」です。 ツイッターで絶賛している人がいましのたで、興味を持ちました。いい本でしたよ。 心温まる小さな話が積み重ねられているのですが、それぞれの話の登場人物が少しずつ重なっているので、重層的な構造となっています。 この読後の充実感は何なんだろーーと考えてみると、登場人物のその後の姿を少しずつ提示しているので、人生を共にしたような感慨を覚えるんですね。 登場人物たちはそれぞれコンプレックスやハンデを抱えながら、それを克服していく前向きな人たちです。彼らの成長を見たような気持ちになれるわけです。 あまりに話があっさりしていて、人間の真実が描けているのか?という疑問はあるでしょうが、それでもいい本でした。 ■次に貴志祐介の「青の炎」 犯人の目線から犯罪を描いたミステリーです。これは映画にもなった古い本ですが、面白かった。 主人公は高校生です。彼は、自分の母親を食い物にしようとする母のかつての再婚相手を完全犯罪で葬り去ろうとしますが、もちろん計画は破綻します。 その綿密な計画の実行と破綻のプロセスがこの小説の面白さです。 主人公が高校生で、かつその動機が家族を守るためという純粋なものなので、犯人に完全に感情移入できます。被害者もひどいやつですからね。 だからその破綻も身につまされます。実に切ない話でした。 長い話ですが一気読みでした。 ■あと5冊も残っています。どうしようか^^;

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