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March 30, 2016
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なぜハウステンボスは「万年赤字」から復活できたのか? 弘兼憲史の「日本のキーマン」解剖:エイチ・アイ・エス会長 澤田秀雄

■プレジデントオンラインの記事です。

「島耕作」で有名な漫画家の弘兼憲史さんが、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄会長にインタビューしています。

弘兼さん、さすが聞き上手です。

■あの大赤字でどうしようもないと思われていたハウステンボスをわずかな期間でみごと再建したのが、澤田氏です。

格安チケットの販売業から、日本一販売量の多い旅行会社を作り上げた澤田氏のことは、それまでも名経営者だといわれていましたが、ハウステンボスの再建を果たしてからは、それどころではない。

もはや生きる伝説ですよね。

■誰もがしり込みする再建案件です。澤田氏も、引き受けるに際しては、二重三重の保険をかけていたと聞いています。(地元銀行の債権放棄、地場企業からの金融支援など…)

それでも、引き受けるのは勇気がいったはずです。

いくら損はしないようにしていたとはいえ、労力も時間もかかるし、経営者としての名声も失います。

それを引き受けて、見事やり遂げたのですから、大したものです。

■なぜ、再建なったのか。

語りつくされている感はありますが、再度聞くことができます。

(1)コストカット。

金融機関に債権放棄してもらったはずですが、それよりもハウステンボス自体の高コスト体質をなんとかせねば、また赤字を積み上げてしまいます。

そもそもハウステンボスは日本人らしい「本物志向」で作られたものです。

細部まで手を抜かないこだわりは立派なのですが、それが収益につながらないと、過剰設備です。

そこで、澤田氏は、ハウステンボスの有料ゾーンを狭めて、投資すべき場所を限定しました。無料ゾーンにはあまりお金をかけないので、コストダウンとなります。

(2)ターゲットの変更

ハウステンボスは、オランダの村を再現するという強いこだわりの上に建てられました。ところが、それで来園するのは、年齢層が高い大人です。

本来、テーマパークに来たいと思うのは、若い層やファミリーのはず。

そこで、ターゲットを変更し、彼らが喜ぶようなテーマパークを目指しました。

(4)提供するもの

オランダという枠を外して、様々なイベントを開催しました。ワンピースからAKBまで。設備投資が小さくても、集客効果が高いのがイベントです。

当たったのは、世界一の量を誇るLEDライトのイルミネーションや、プロジェクションマッピングです。

冬は光の王国。春は花の王国。と、季節ごとにカラーを変えています。

これでリピーターを取り込むこととなりました。

(5)従業員の一体化

これが最も見事です。

澤田氏自らハウステンボスに住み、自転車で園内を走り回って、問題点を探したといいます。

清掃にも参加して、従業員との距離を縮めました。

イベントのアイデアも、従業員が出したもののはず。全員経営です。

スローガンもわかりやすい。売上を2割上げて、コストを2割削減しよう!わかりやすいですが、達成すれば効果はでかい。

澤田氏の経営手法にマジックがあるとすれば、一番は、従業員を一体化させるための方法ですね。

■従業員が一体になったことでエンジンがかかったハウステンボスは、今や、エイチ・アイ・エスの柱になるほど高収益となりました。

稲盛和夫氏といい、星野佳路氏といい、再建の名手は、やはり従業員をその気にさせる名人です。

澤田秀雄氏も、その一人ですね。

■この記事で面白いのは、ハウステンボスが、エイチ・アイ・エスの柱の一つであると同時に、新しいビジネスの実験場のようになっているという指摘です。

なんせ敷地が広大なので、できることが多い。電気自動車の走行やら、ドローンの飛行やら、農業実験まで。

ハウステンボスで実験したことを新しいビジネスとして収益化するという流れができれば、今の収益性以上の価値があります。

今になってみれば、いい買い物をしたなーということですな。

今年になって、少し入場者数が落ちたらしいですが、まあそういうこともあるでしょう。

素晴らしい限りです。


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Last updated  March 30, 2016 10:36:45 PM
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