ランチェスター戦略勉強会
■本日、19時から心斎橋の事務所で勉強会でした。ネタは、こちら。ミクシィの新規事業「ノハナ」好調、真の狙い 無料フォトブック、注文数は「想定の5倍」mixi関連で久々の明るい話題となったノハナの話です。■フォトブックを毎月1冊無料で送付してくれるというサービスが話題となり、登録者が殺到しているとか。しかしこれでどうやって儲けるんだ?ということが気になります。■これはいわゆるフリーミアムというビジネスモデルです。普通に考えれば、プレミアムサービスを受ける人からの収入と、広告費で儲けることになります。ただプレミアムサービスでは大した収入は見込めないでしょう。だとすればグーグルのような広告収入モデルということになります。■ネットでのサービスと違って、ノハナの場合、フォトブックをユーザーに届けるわけですから、直接リーチの手段を持っていることになります。しかもそのユーザーは、いつでも課金できる状態にあります。(送料を徴収するわけですから)さらにいいのは写真の内容で、セグメント分けができるということです。たとえば、家族写真中心の人、ペット写真の人、趣味の写真の人など、細かくセグメント分けすると、それぞれに応じた広告やサービスの追加が可能となります。これは、グーグルのやっているGメールの内容で広告を振り分けるという方法よりも、より的確にニーズを測ることが可能となります。■記事にあるように、安易な広告配信はノハナの世界観を損なってしまいますが、セグメントに応じた広告なら、大丈夫のはずです。(たとえばペットを大切にしている人に、ペット関連のサービスを訴求するなど)これならいいビジネス展開ができるのはないかと考えた次第です。■フリーミアムのビジネスが成り立つのは、(1)そもそも無料のサービスがユーザーに求められるものであること、(2)そのサービスにかかるコストが小さいこと、(3)ユーザーに課金する手段があること、あるいは、広告を掲載することが可能であること。などがあげられると思います。ノハナの場合、すべてOKでしょう。サービス提供のコストがかかるような気がしますが、それもたぶん工夫しているはずです。それ以上に、今後、どのようなサービスを付加していくのかが興味深いと思います。■勉強会では、それぞれの属する業界で、フリーミアムビジネスを展開するにはどうすればいいのかを話し合いました。■ちなみに今回はもう一つネタがあって、それがこちらです。日本発の奇想天外な「旅行社」が世界に共感の輪を広げているこちらも面白い内容でしたが、書くのに疲れたので省略いたします^^;■今回もメンバーで近くの高級料亭へ。しばし歓談いたしました。