ごぜ小林ハルさんの言葉
「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」平成17年4月に亡くなった、人間国宝のごぜ、小林ハルさんの言葉だ。盲目の女性3,4人一組で、年の大半を北陸東北の村々を旅して、唄や三味線を披露する。ごぜさんと呼ばれて大事にされていたのだそう。1900年に新潟の農家に生まれたがすぐに白内障を患い、将来を案じた母親が5歳で親方に弟子入りさせて、9歳から旅に出たのだという。ご苦労があったエピソードは、ハルさんを著した本を読んでいただきたい。上記の言葉は、亡くなった紹介文にあって、切り抜いていて、未熟な自分はたまに目にしてなぐさめていたこともあった。いい人ばかりと歩くと、その良さがわからなくなってしまうので、たまに自分と合わない人と歩くほうがいいのだろう、と最近考えるようになった。そのほうがもっとありがたみがわかるのだ。お金がたくさんあるとその良さがわからなくなってしまうこともあるので、無い時期を適度に来るのが良いのかもしれない。無いときばかりに慣れてしまってあきらめるのは、幸が薄いだろうから、ほんの頭や心の片隅にそろばんをおいておいて、大事なときだけちょこっとパチパチはじいて、あとは、相手やお客様の喜ぶことだけを考えていたい。学ぶことはたくさんある。感謝