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2011年10月02日
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カテゴリ:Audio & Visual



Image3s.png



DENON DCD-1650AR は上位機種のS10IIと

DAI以外は殆ど同じ回路設計になっています。

そうなると考えられることは当然、、、

部品をちょいと交換してS10IIとの差を埋めてしまいませう。





やることは大きく分けて2つです。

1) 電子部品をS10IIと同じものに交換

2) 防振対策





まず、電子部品の交換ですが、
I/V変換回路と作動アンプのOPアンプの交換と
アナログフィルタのフィルムコンから銅箔スチコンへの交換を行います。
部品を外すときは、ハンダ吸取線

たとえば


をつかいましょう。



DCD-1650ARのI/V変換回路のOPアンプはDCD-3500xxと同じです。

性能面ではむしろ1650ARの方がBURR-BROWNの推奨条件を満たしているくらいです。

聴感上の理由以外で交換する理由はあまりないんですけど。。。



DCD-1650ARには当時世界最高といわれたD/Aコンバーター

BURR-BROWNのPCM-1702が4基搭載されています。

各ch2個の差動構成です。(パラレルではありません)

そのためI/V変換後には差動アンプが1段入ります。

S10IIの差動アンプはCMRRが高いものが使用されています。

残念ながらこれは入手できませんでしたので同じメーカーの近い品を選びました。



Image1s.png



*BURR-BROWNのPCM-1702は日本の沖電気で生産されていました。

*KOREAと書かれているのは後工程(パッケージの組み立て)を韓国で行うため

*回路構成のわりにOPアンプの数が多いのは2回路中1回路を無効化しているICがあるため

だそうです。



GICフィルタ+出力バッファに使われているものはS10IIと同一です。



高級機種には多く用いられる銅箔スチコンですが、

DENONの製品にはこのDCD-1650AR以降、見られなくなりました。

オーディオ部品を購入される方はよくご存知と思いますが、

ちょうどこの頃、部品メーカーが銅箔スチコンの生産をやめてしまったのです。



あと、電解コンデンサはSILMICのαSuperGoldを電源に追加したかったのですが、

こちらは当時入手できませんでした。







防振対策では焼結合金インシュレーターを装備します。



IMG_7602.JPG



左が1650AR 装備のインシュレーター、右が焼結合金インシュレーター

どこで手に入れたんでしょう。。

これにテフロンシートを挟んで1650ARに装着します。

テフロンシートは東京硝子器械 テフロンシート(ナフロンシート)638-17-93-31 1個

という名で販売されています。



実際のDCD-S10IIの防振対策の徹底ぶりはこの程度ではなく、

底板の鋼板を追加し、至る所に防振ゴム、テフロンテープなどが張られています。





















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最終更新日  2023年07月10日 01時34分47秒
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