レポートNO.64「日本100名山~天城山ー2」
100名山、天城山登山のその2です。天城山は複数のピークを持っていて、主峰は万三郎岳ですが、万二郎岳から馬の背をたどり、万三郎に至る尾根歩きの心地よさは格別ですね。尾根伝いにブナや桜、アマギシャクナゲ、ヒメシャラなどが群生していますので、春から秋にかけて楽しめるようです。馬の背から見た伊豆の山々。伊豆半島の山々は思ったより深いですね。 陽の光に輝く紅葉。 最後の斜面を登りきると万三郎岳山頂です。午前11時25分登頂。ここではじめて2組のパーティーと出会いました。私たちとは逆から登ってきた8人のパーティーと、私たちの先を登っていたと話してくださったご夫婦。山頂の標識の下に置いた私のリュックとストック。標高は1406mです。 山頂からは富士山が見えるはずですのでみんなで探します。今日は温度が高く、空気が湿っていて霞んでいるためか、はっきりしませんが見つけました。 はるか北に、白く雪をかぶった富士です。空気が澄んでいたら、はっきりと拝めるのでしょうね。山頂でお昼を取って、今度は北斜面を一気に下ります。ブナとシャクナゲの林です。涸沢の分岐点までほぼまっすぐに下ると、ここからは山の中腹を右に巻きながら登山口まで戻ります。天城山は全体に岩が多いのですが、北斜面には、ところどころに巨石が転がっています。その中に、数個の岩を抱え込むように根を張ったぶなの樹が生えているところがあります。樹木の生命力の素晴らしさにしばし見とれていました。 中腹を、上下しながら徐々に下山していくのですが、左手(下方)が杉林で、右手(上方)はブナやヒメシャラ、ホオノキ、アマギシャクナゲなど群生が続きます。下山の道は杉とこれらの自然林の植生の境界をたどります。午後2時20分、天城高原の登山口へ戻りました。振返ると逆光の中に、今日縦走した山々(左から、万二郎岳、馬の背、万三郎岳が見えます。 急なくだりと岩場の連続で、足元が悪い中の下山でしたので、右ひざの筋が張っていました。駐車場で、ストレッチをしてこわばった体をほぐします。晴天の天城。久しぶりの登山で、いい汗をかき、紅葉を愛で、森林浴を楽しむことができました。ご一緒してくださったMさんに感謝です。2007年10月31日今日の一言、「時には浮世のことを忘れ、自然のふところの中で、思い切り心を開放して見ませんか?」