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テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:洋画(た行)
監督 : ジュゼッペ・トルナトーレ 音楽 : エンニオ・モリコーネ 出演 : クセニア・ラパポルト 、 ミケーレ・プラチド 、 アンへラ・モリーナ 、 マルゲリータ・ブイ 、 クラウディア・ジェリーニ 鑑賞劇場 : 109シネマズ川崎 公式サイトはこちら。 <Story> 北イタリアのトリエステにやって来た異国の女イレーナ(クセニア・ラパポルト)が、金細工の工房を営むアダケル家のメイドに雇われる。 それは周到に策を講じて手に入れた念願の職場だった。 完璧な仕事ぶりですぐに主人夫妻の信頼を得ると、 最初こそ手を焼いていた彼らの4歳になる一人娘テア(クララ・ドッセーナ)の心も確実に掴むのだった。 しかし、テアを慈しむイレーナの本当の目的を知るものは誰もいない。 さらに、忌まわしい過去の黒い影が忍び寄る。 題名のない子守唄 - goo 映画 <感想> 観終わってしばらくは動けませんでした。 「女は哀しみを食べて生きている」 このコピーがずっしりとのしかかってきています。 願わくばこの話がフィクションであってもらいたい。 実際にこんな話がないことを願いたい。 でも現実は、世界中のどこかで、 名もなき人たちが虐げられ、人間としての尊厳を奪われて生きざるを得ないのかもしれない。 胸が痛い。
幸せとはまるで対極の過去を強いられてきたから、 イレーナは、どうしても最後の望みを賭けたかったのかもしれない。 まるでそれが彼女の生きた証であるかのように。 最初はイレーナを拒絶してきたテアとも、心のつながりを感じることができた。
女は、女であることと、母であること、 この2つに執着するように思う。 もしどちらかが取り上げられようとするならば、何を引き換えにしても取り戻す覚悟があることを、 この映画にみることができる。 1つだけ言えることは、 女という性があって、 そしてそれを買う性がある以上は、 蹂躙されることはこれからもなくならないであろうということ。 むごいけれど。 今もこうしている間に、声にならない叫びを上げている人たちがきっといる。 早く助けてあげてほしい。 救ってあげてほしい。 だからこれを読んでいる人だけはせめて、 自分のパートナーを大事にしてもらいたいと思う。 家族といられる幸せ、 自分の手で子育てできる幸せ、 それをかみしめてほしいと思う。
今日の評価 : ★★★★★ (何とも苦しいテーマですけど、目をそらさないで観てほしいです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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