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2008.06.14
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監督 : 門井肇

出演 : 小林薫 、 西島秀俊 、 大塚寧々 、 大杉漣 、 柏原収史


鑑賞劇場 : TOHOシネマズららぽーと横浜


公式サイトはこちら。



<Story>


刑務官の平井(小林薫)は、職場で当たり障りのない付き合いを続け、40歳を越えた今も独身だった。
ある日、姉の紹介でシングルマザーの美香(大塚寧々)と見合いをする。
仲人に乗せられ、会ったその場で、二人の結婚は決まったような雰囲気に。
しかし、平井は、この結婚にささやかな希望を持っていた。

処刑の際、下に落ちて来た体を支える役をやれば、1週間の休暇が取れる。
美香を新婚旅行に連れて行きたい平井は、「支え役」を自ら志願するのだった…。


休暇 - goo 映画
休暇 - goo 映画





<感想>

これもどうしても気になった1本。
重ためですが観てきました。




刑務官の仕事について、刑務所や拘置所で囚人に携わる仕事というぼんやりとした概念しかなく、具体的にこの映画でわかることも多かったです。
囚人の日常のお世話も仕事だけど、
死刑執行命令が下った時にその職務を遂行することもまた彼らの仕事。
死刑制度がある以上誰かがそれをしないといけなくて、
そして仕事とは言え、多かれ少なかれ、心に思うことも必ずあるはず。
彼らもまた人なのだという認識を新たにしています。



法務大臣から死刑執行命令書が下ったらそれには従わなければならず、
そして命令には絶対服従の仕事。
執行にあたっても、いろんな分担があり、
死刑囚を独房から連行する係、一連の流れを記録する係、執行ボタンを押す係。
そして絞首刑になった死刑囚の身体が落ちてくるのを下で支えるのが「支え役」ということも、初めて知りました。
執行に携わった人間はそのまま帰宅させ、休暇を取らせます。
中でも死刑囚が死亡していく様を直接肌で感じ取らなくてはいけない支え役は、心身共に相当なダメージを受けるため、1週間の休暇が与えられます。
妻と連れ子と、水入らずの時間を過ごせる。
ただ、その選択はあまりにも厳しすぎる。別に平井じゃなくでもいい役。
だけどその休暇がどうしても平井は欲しかった。




休暇 1
(C)2007「休暇」製作委員会





小林薫が40代の設定というのはちょっと無理あるとしても(笑)、
平井がこの結婚に対して期待する想いがわかります。
自らは女性にそれまで縁がなくて初婚、相手は子連れのシングルマザーとはいえ、
初めて逢った時に平井はきっと美香を伴侶としようと決めたのでしょうね。
自分は不器用だから最初からうまくいかないかもしれない、でもどんなことがあっても彼女を、子どもを喜ばせたかったから。
だから休暇が欲しかった。そうした家族の絆が深まるかもしれないから。


それには自分が死刑囚の身体を支えないといけない。
死にゆく死刑囚の精一杯の抵抗を、苦しむ身体から力が抜けていくあの瞬間をまた味わうことになる。
前にその役をやった時は、思い出したくもない経験だけど仕事だから従わないといけなかったのでしょう。今回は平井は関係なく過ごすことができたし、また周囲もそう配慮した。けれど彼は愛する家族のために申し出た。


抱く、抱きしめるということ。
同じ抱くのでも、こうも違うとは。
家族のために仕事で死刑囚を抱いたその手でまた、妻を、子を抱く。
命と引き換えに守りたかった想いがあるわけです。




休暇 2
(C)2007「休暇」製作委員会





「過去なんか気にしたってしょうがないじゃないか」という平井のセリフ通り、
この映画にはいきさつの説明はない。
だから、なぜ平井が今まで独身だったのか、美香の離婚理由はどうしてか、
金田の罪状は何か、それは一切わからない。


金田に面会に来た家族の態度、そして牧師が訪ねた遺書の宛先から、金田はかなりの罪を犯していることが想像できる。
生きることに無気力なように見える金田だが、ある日突然にしてその生を奪われるという死刑の仕組みに、胸が重たくなる。
刑場で金田に死刑を告げる言葉、
「私だって辛い」「残念ですが、執行することになりました」というセリフにも、
職務であり、また判決であるから不可抗力なのだけど、それでも人の命を奪う仕事に携わる者たちの苦悩が窺える。
無言でその職務を遂行し、そして死ぬ方も無言で死んでいく。
そこにそれぞれのいきさつがあって理由があって。



守りたかったものと本当に心が通い合った瞬間。
いくつもの複雑な想いが交差していった果ての幸せ。
生きるということはむごくて、でも温かいものがどうしても欲しくて・・・。
いろんな想いが溢れてきて、うまく言葉になりませんでした。
再婚相手の大塚寧々とその子役の宇都秀星くんも、戸惑う気持ちをうまく表現していたと思います。
あとは大杉さんもうまかったな。




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今日の評価 : ★★★★☆




   

   













Last updated  2008.06.22 09:56:50
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