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みえこ55@ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) お久しぶりです〜^o^ ブログにコメントを…
rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) kaoritalyさん コメントありがとうござい…
kaoritaly@ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) ご無沙汰してます。 ベスト10の映画、…
rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
みえこ55@ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) 遅くなりましたが,明けましておめでとう…
Jul 13, 2008
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監督 : 橋口亮輔

出演 : 木村多江 、 リリー・フランキー 、 倍賞美津子 、 寺島進 、 安藤玉恵 、 八嶋智人 、 寺田農 、 柄本明



公式サイトはこちら。




<Story>


「お、動いた!」小さく膨らんだお腹に手を当て、翔子(木村多江)は夫のカナオ(リリー・フランキー)とともに、子を身籠った幸せを噛みしめていた。
しかし、そんなどこにでもいる二人を突如として襲う悲劇…初めての子どもの死をきっかけに、翔子は精神の均衡を少しずつ崩していく。

うつになっていく翔子と、彼女を全身で受け止めようとするカナオ。
困難に直面しながら、一つずつ一緒に乗り越えていく二人…。


ぐるりのこと。 - goo 映画
ぐるりのこと。 - goo 映画





<感想>

仕事が始まってから、自由に行きたいときに映画に行くっていうのが前よりもできにくくなったので、日曜にも行くことが多くなりました。
(・・・とは言っても自分の場合、千円以下で観るっていうことを基本にしてるんで、
単に「安い日に行けない」ってだけなんですけどね)
この日も、土曜から公開のこれにしようか
それとも日曜最終回割引のこれにしようか迷ったのですが、
実はこの映画が一番早く終わってしまうことに気がついたんで、それなら行かねば!ということに。




いろいろと考えさせられた1本でした。
夫婦って何だろう、1度でもそう考えたことがある人なら、
翔子やカナオの想いって、どこかで共感できる部分があるように思います。




ぐるりのこと。
(C) 2008『ぐるりのこと。』プロデューサーズ





いい子でありたいって育ってきた人って特に、ちゃんとしないと、きちんとしないとっていうある種の観念があるんじゃないかと思います。
その枠にはまりきってしまった人間なら尚更、その通りに行かなかった時のジレンマが強くなり、そして自分の力ではどうしようもないことに出会ってしまうと自分が崩壊してしまう。
翔子が直面したのは、カナオの心の読めなさと、形だけの「本当の幸せ」という概念。
人生を共にすべきパートナーの真の気持ちが分からない、そして今まで絶対的に「幸せ」と思われてきたことが何一つ心には響かなかったことが、彼女を崩壊させてしまうこととなった。


だけどこの夫婦は幸せだと思います。
根底に、「相手が好き」「相手を受け入れる」というものがあるなら、その夫婦はつながっているし、いくらでもやり直せる余地がある。
どんなに言葉でうまく説明できなくても、みっともない姿を晒してもかまわない、
それでも相手に丸ごとぶつかっていく・・・。
そんな気持ちは、相手への愛情が根底にあって初めてできることだから、彼らは幸せなんだと思いました。


翔子の母や、兄夫婦がしてきたことは「逃げてばかりいる」こと。
そして翔子もそうだった。
だけど繕うことを止めて向かい合った時、自分のみっともなさを受け入れた時、
彼らは親族としてのつながりが持てたんだと思います。
大きな水瓶の中に入っていたのは、ほの暗い水だけではなく、彼らの怨念や闇だったのではないか。
そしてそれが決壊して、壊れてみて、そのあっけなさにも気づくのだろう。
あの壊すシーン、NGが許されないだけに本当に大変だったと思います。子役ちゃんの名演技なのでしょうか。



それと、法廷画家という、カナオの職業柄発生する裁判のシーンなんですけど、
これが1990年代の事件史みたいな時系列になっています。
劇中では仮名の事件ではありますが、それぞれの公判の様子を見れば、ああ・・・と見当がつく事件ばかり。
幼女連続誘拐殺人、地下鉄サリン、児童殺傷、音羽殺人、etc・・・ いずれも平成の世を震撼とさせたものばかりであり、如何にして時代が悪くなっていったのかを私たちは思い知らされる。
これらの犯人役、裁判長役、弁護士役、証人役になる俳優陣もまた、それぞれに適役とも言うべき配置。加瀬亮、横山めぐみ、新井浩文、らの演技の凄味。
あのセリフは脚色なのかそれとも実際のものなのか。
実際のものをベースにしたとすれば、犯人たちの残忍さ、そして遺族の無念さなどがより一層観る者の胸に迫ってくる。


そして、法廷画家はこれらの裁判を必然的に傍聴してしまうわけで、ともすれば見たくもない場面、聞きたくもない言葉を聞かないといけなくなってしまう。
そこでひるんでは印象に残る絵が描けない、「画家ならあの顔を描かないと」っていうカナオのセリフに、プロ根性を感じます。
カナオの絵が、一瞬の人間の心の揺らめきを捉えたものとすれば、
翔子の絵は、普遍的な自然を描いたものと言えるだろう。
それまでの映画の、どことなく前途を悲観した無彩色なイメージから、
地上に極彩色をもたらして、心にも彩りを添えたいと彼女が願っているような展開へ持って行っていき、彼女の心の回復とコラボしている。本当に素晴らしかった。






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今日の評価 : ★★★★☆




  










Last updated  Jul 15, 2008 12:46:45 AM
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