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テーマ:試写会で観た映画の感想(676)
カテゴリ:洋画(あ行)
原題: EAGLE EYE 監督 : D・J・カルーソー 製作総指揮・原案 : スティーヴン・スピルバーグ 出演 : シャイア・ラブーフ 、 ミシェル・モナハン 、 ロザリオ・ドーソン 、 ビリー・ボブ・ソーントン 、 イーサン・エンブリー 試写会場 : 東京国際フォーラム 公式サイトはこちら。 <Story> 「私の言うとおりにしなさい さもないと死ぬことになる」突然かかってきた1本の電話。 その瞬間から、コピーショップの店員ジェリー(シャイア・ラブーフ)と、法律事務所で事務係として働くシングルマザーのレイチェル(ミシェル・モナハン)の平凡な生活は一変する。 アリアという謎の女性に引き合わされたまったく面識のない男と女。 彼らの愛するものを奪い、目的も知らせぬまま、次々と指示を伝え秒単位で行動させていくアリアは、二人を戻ることのできない恐怖へと巻き込んでいく…。 ![]() イーグル・アイ - goo 映画 <プレミアの感想> いつも当たらないんですが、 別にハズレてもいいや! って思ってたら、当たってしまいました。 初のプレミア自力当選です☆
今回は引き換えが午後2時という速めな設定で、おまけに仕事がちゃんと定時に終わるかわからず、結局同行者様が並んで下さり、2階席前方というベストポジション(→ と自分は思ってるんですが)を確保していただくことができました。お忙しい中いろいろご無理されて並んで下さってありがとうございました^^ 応募するときによく考えていなかったんですが、この映画の試写会ってこの日限りだったんですね。たった1回しかないらしくて。 スペシャルゲストによる舞台挨拶、一体舞台には誰が登壇するんでしょうと思っていましたら。 いきなり、よくわかんないお芝居? が始まってしまいました。 女性ゲストの、耳をつんざく叫び声が響き過ぎて、頭が痛くなってしまった。 試写会に応募するってことは、基本的に映画を見に来るわけで、 それに関係する方々が登壇して、エピソードをお話して下さるのは映画ファンとしては嬉しいこと。 なのですが。。。 キャストさんが来日できなかったからと言って、無理やりに何か関係ないものを作り出す必要ってあるのかしら。 遠目に関係があるのなら、ただ登壇してお話していただけばそれで済んだ話のはず。 ラブーフくんは、エジプトで『トランスフォーマー2』の撮影だそうで来日はなし。代わりにビデオメッセージを寄せてくれました。 そして今回は、D・J・カルーソー監督が来日して下さいました。 「最初の50分間は携帯電話から聞こえてくる『声』の指示に従うのみ。選択肢がない状態。ビデオゲーム的な展開です。このような状況に陥ったら、自分なら果たしてどうするのだろうかと考えながら観て下さい。 スピルバーグ監督に、この映画の製作を依頼されたのは非常に名誉なことと思っています。10年間かけた企画ですが、10年前はその企画を実現するだけの技術がなかったから。 シャイア・ラブーフは常にリアルな彼を演じている役者ですね。うまくいかなかったカットなどは、必ず素の彼が出し切れていなかったりします。そのくらい彼は自分を大切にしていると思います。 最初のシーンが非常に大事ですのでよく観て下さいね。 この映画を観た後は、携帯を取るのが怖くなるかもしれませんよ」 という談話でした。 通訳さんが非常に優秀な方で、監督の話を漏らさず速記してイメージを損なうことなくこちらにお伝えしていました。さすがです。 <感想> これはネタばれはしてはいけなさそうですね^^; ですので以下読みたい人はドラッグしてください。 とにかく展開が早い。ぼーっとしているとあっという間に置いていかれてしまいますw どうして? ということを考えている余裕もないくらいの出来事が次々と起こっていく。それもただ携帯電話の指示に従うだけ。
街頭や駅、公共施設に監視カメラが取り付けてある現代では、いつでも誰かによって自分が見られていることを十分覚悟した上で行動しないといけない。。。 という心理を逆に取っています。 あなたたちのことは全部知っている、誰よりも。 そんな意識がもし、 監視する側にあったとしたら、彼らは自在に監視対象を操れるはずなんです。 監視する側が暴走していったとしたら、こんな風に人間を管理し、支配していくのではないかという仮定もなかなか面白い発想です。 それも、普段は手放せなくなって、依存している携帯電話というツールであることもまた皮肉。それがないと行動できなくなるほどに人間のあらゆる能力 ~コミュニケーション、記憶能力~ を弱体化させてしまっていますから。 カーアクションのシーン。 これだけ派手で、かなりの人が死んでいるように感じるにも関わらず、主役2名が大した傷もない所などはご愛嬌ですが(笑) この中にも、機械が作り出す規則性の中にすっぽりはまり込んで自滅していくクルマとかあって、またしても人間が生み出したものに人間が破壊されてしまう皮肉が描かれている。 シャイア・ラブーフ演じるジェリー。 自分は所詮、優秀な双子の兄と比べたって大したことない存在だし・・・ と何となく毎日を過ごしていた彼。でも突然事件に巻き込まれて、兄の死の真相に迫っていくことになる。 そしてアリアに選ばれてしまうもう1人の人物である、ミシェル・モナハン演じるレイチェル。しがないパラリーガルとして、シングルマザーしないといけない余裕のない日々。 予告もなく行動を共にすることになる2人。その間にいつしか互いを想う気持ちも生まれていくのだけど・・・ 息子を助けたいがために誘惑に負けてしまうレイチェルに対して、それでいいとつぶやくジェリー。母心がここでも強くなっちゃってる。でもジェリーの取った行動は、監視社会に立ち向かっていくために投じた一石だった。 そして、『庭から昇ったロケット雲』で最近は鑑賞している ビリー・ボブ・ソーントン。彼はジェリー達を追う立場なのに、いつの間にか監視社会の矛盾に立ち向かっていく。そこに転じるいきさつが、展開が速すぎて少々わかりにくかったかな。。 カーアクションの派手さには目を見張ってしまうんですが、あらすじ展開がとにかく早くて、ぼーっとしているとわからなくなってしまいます。 私も終わってから同行者様を質問攻め^^; あんまり疲れている時は見ない方がいいかもです。疲れているとついていけなさそう(汗 ・・・・と、こんな所ですが。 ミシェル・モナハンは、『近距離恋愛』で初めてだったのですが、さっぱりとしていい感じの女優さんで好きですね。 何気なく使っていて、それなしでは生きていけない!! っていうお声が聞こえてきそうな携帯電話やPC。常にどこかで誰かが自分の情報を手にしている時代だからこそ、人間が生み出した便利さの裏に隠された危険とは背中合わせということを意識しないといけないし、「機械を人間が支配している」という認識もまた思い上がりと考える必要もありそうです。
今日の評価 : ★★★
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