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テーマ:DVD映画鑑賞(14941)
カテゴリ:邦画(た行・な行)
監督・脚本 : 長澤雅彦 脚本 : 三澤慶子 原作 : 瀬尾まいこ 出演 : 加藤ローサ 、 徳井義実 、 川原さぶ 、 絵沢萌子 、 郭智博 、 宮川大助 、 南方英二 、 藤澤恵麻 、 板東英二 <Story> 深刻な面持ちの若い女・千鶴(加藤ローサ)が、ひとり降り立った駅からタクシーに乗り込む。 人のいない奥地へ連れて行ってほしいと告げて到着したのは“絶景の宿 民宿たむら”。 見るからに主人らしくない青年・田村(徳井義実)に迎えられ、部屋に落ち着くと、意を決して大量の睡眠薬を飲む。 二度と目覚めない深い眠りについたはずだった。 ところが、さんさんと降り注ぐ朝日で目覚めた千鶴を待っていたのは食欲をそそる朝食の匂いだった。 ![]() 天国はまだ遠く - goo 映画 <感想> 滅多にDVDでは観ないのですが、これは原作も読んでいながら、昨年見逃してしまったので、忘れないうちに鑑賞。 本の感想はこちら。 丹後の美しい風景がこの映画の「もう1人の主役」なのだろう。 天橋立などの名所だけでなく、農村、廃屋、木々、そういった何気ない風景ですら、今にも目の前に現れそうなリアリティを持って描かれている。 その美しい風景に、導かれるようにやってきた千鶴。 死から生へと引き戻された彼女を待っていたのは、田村の朴訥なもてなし。 地元の人々との触れ合いを通じて、自分を取り戻すことを思い出していく千鶴。 自己を再生していくことは、ゆっくりと、ゆっくりと、自分を見つめていくことから始まっていく。 それを黙って見つめるのは、田村であり、丹後の美しい景色。
原作の世界に忠実に映画化している。 映像の美しさにこだわったことで、その世界は原作以上になった。 千鶴と田村の過去。 そして揺れる想い。 ゆらゆらと、伝えたい、伝えない。 そのせめぎあいや心のベクトルまでもが、言葉少ななのにも関わらず、観客に伝わっていく。 加藤ローサの戸惑う表情、徳井義実の物思いにふける眼差し。 心の襞が十分読み取れる。 小説ものでここまで仕上げてくる映画に久々に出会ったように思う。 スクリーンで観たかったですね~。 この映画、原作を読んでみると、映画がものすごく丁寧に作られているのがわかると思います。 あの風景がとにかく素晴らしかったですね。 加藤さん、徳井さん、若いなあとも思いましたが(!)、でも若さゆえの戸惑いなんかもとてもうまく描いていたと思います。 ラストの曖昧さ、そしてその余韻も、駅の風景とともにうまく出していたと思います。
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