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2009.07.31
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カテゴリ:洋画(は行)

原題: Hachiko: A Dog's Story

監督 : ラッセ・ハルストレム

出演 : リチャード・ギア 、 ジョーン・アレン 、 サラ・ローマー 、 ケイリー=ヒロユキ・タガワ 、 ジェイソン・アレクサンダー


試写会場 : 松竹試写室


公式サイトはこちら。




<Story>


アメリカ東海岸。
郊外のベッドリッジ駅で寒い冬の夜に、大学教授のパーカー・ウィルソン(リチャード・ギア)は迷い犬になった秋田犬の子犬を保護した。
妻ケイト(ジョーン・アレン)の反対を押し切って、飼い主が現れるまで子犬を飼うことにしたパーカーは、子犬の首輪のタグに刻まれていた漢字から、ハチと名づける。
パーカーの愛情を受けてすくすくと成長していったハチは、やがて朝は駅まで見送りに行き、夜は迎えに行くようになっていく。

[ 2009年8月8日公開 ]


HACHI 約束の犬 - goo 映画
HACHI 約束の犬 - goo 映画





<感想>

松竹の試写室は初めてなのですが、椅子が気に入りました。
ふかふか♪
頭もちゃんと後ろにくっつけられますし。
何よりもいいのが、前後の間隔が十分取ってあるところ。 足が伸ばせるし、自分の席に行こうと前を通過する人と接触しないのはいいことです。

何となーくですが、某TV開局50周年・・・ という文字が見え隠れするのと、動物ものだから涙ものっぽいし、と、あらかじめ苦手要素を頭に入れつつの鑑賞です。
タイアップものってどうも好きじゃなくて。 宣伝が多過ぎるとかなりそれだけで参ってしまいます。
ですがこれはその要素を吹き飛ばすくらいの引き込みがありました。
まず映像が美しいんですね。
アメリカ東海岸の鉄道、そして郊外の街並み、シックで落ち着いたたたずまいは、パーカーの大学教授という職業もあるのですが、知的な感じを与えます。
原作は日本でもよく知られた、忠犬ハチ公の話。 でも改めてこれを読んだり聞いたりという機会も、なかなかあるようでないもので。 実話でもご主人さまは帝国大学教授でした。 実際にハチが渋谷駅までご主人を迎えに行くところ、途中渋谷駅前の屋台の焼き鳥屋からエサをもらっていたらしいエピソードなどを、この映画に活かしている。





HACHI
(c)Hachiko,LLC






何と言ってもリチャード・ギアがよい。
出会ったときからもう離さないくらいの結びつきを感じさせる表情。 芯からHACHIを可愛がり、HACHIとの時間を心から楽しみ、HACHIと一緒に愛しんでいる様子。 HACHIの目線になって考えている姿は見てて単純にいいものです。
そしてHACHIもパーカーを慕って、ベッドリッジ駅でパーカーの帰りを待つ。 毎日だとやっぱり、観ている人の中にも情が生まれる。 その空気がいい。


この映画の中で、秋田犬という犬種ゆえのエピソードも出てくる。 すなわち、意味のないことはしない、ということ。 これをそのまま日本人の気質になぞらえて、「日本人は、物につられない」と紹介していた。 日本文化を紹介する役割に、ケイリー=ヒロユキ・タガワが選ばれていて、細かい配慮がなされている。 彼はこの映画の要所要所で、話を引き締めたりまとめたりする役をしていて、ふさわしい配役と感じた。


そしてもう1つ、この映画の長所を挙げるなら、音楽である。 HACHIの行動の場面で特に感じたが、ピアノの旋律だけで心情を語っていて、何も言わなくても心に入ってくる演出になっている。 
やたらと映画とのタイアップソングを出しても心に残らないケースが多い中、この映画ではシンプルにひたすらに、ストーリーに合致した音楽を使っていた。


20年以上前に、『ハチ公物語』という映画があった。 これは観ていないが、『HACHI』はこれのリメイク。 
どうも邦画で動物ものと言うと、人間と動物がやたら距離が近過ぎるようなイメージがある。 なので邦画の動物ものはかなり苦手なのです。
この『HACHI』の中でもあるのですが、人間が動物の意思を尊重するという感覚は、日本ではあまり考えられないのではないだろうか。
何が何でも自分たちだけで世話をする。 その考えは決して間違ってはいないと思うんだけど、「身内意識」が日本では強すぎるように感じる。 それは、内に内にと固まっていく意識のことである。 社会で育てようとか、面倒を見ようという意識が日本には少ない。 
だから、こうしてベドリッジ駅に関係する人々の中で、見守られて生活していけるHACHIは、将来あるべき社会の姿を現しているような気がしてならない。
無論事実としては、ここまで綺麗にいったとは思わないけど、パーカーの死後、もしこれが日本なら、HACHIを遺族が見ないといけないという周囲の暗黙の了解が発生してしまうけど、別の視点でこれをとらえているところがいい。 すなわち、HACHIの生涯はHACHIのものとして、動物であっても、その意思を尊重しているところである。


だからケイトはHACHIに無関心だったとは思わない。 きっと彼女も彼女なりに、突然愛するパーカーとの別れを迎えないといけなくて、きっとそこには様々な、抱えきれない葛藤も存在して、その結果あんなに時間が経ってしまったと思いたい。
パーカーが愛したHACHIを見るのもきっと辛かっただろうし。
何もわからないHACHIの表情も実に切ないしね。


犬を飼っている方にとってはこれ、かなり号泣系というか、のっけからの出会いのシーンでもう、涙涙。。。 のように思います。
ご自分のワンちゃんとの出会い、日々、別れ・・・ オーバーラップしそうです。
犬を飼ってない私でもかなり来ましたw
ハンカチは多めにね。 w



ちなみにこの日の試写会、エンドロールが終わるまで、誰一人として席を立たなかったんですよ。
これは今まで初めてのこと。
ケータイホタルもいなかったし。
そういう意味で、みなさんのマナーが大変よく、理想とする試写会だったように思います。
こんなことは初めてで最後だと思うんですけど(笑





********************************




今日の評価 : ★★★★
















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Last updated  2009.08.02 16:59:36
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