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テーマ:映画館で観た映画(8346)
カテゴリ:洋画(か行)
原題:LE CODE A CHANGE 監督:ダニエル・トンプソン 出演:ダニー・ブーン、パトリック・ブリュエル、エマニュエル・セニエ、クリストファー・トンプソン 撮影:ジャン=マルク・ファーブル 鑑賞劇場 : TOHOシネマズららぽーと横浜 フランス映画祭2009公式サイトはこちら。 <Story> 夕食会、それは上辺をどう取り繕うか問われる場だ。 身なりを整え顔は笑顔、ハッタリはばれないよう、様々なことをみんなで分かち合う。 不安はユーモアで隠し、苦しいことは笑い声で抑えつける。 それが一番大切なことだと、誰もがそう信じている。 礼儀をわきまえて、真心も欺瞞も尊重し、上機嫌に努めていれば、楽しい夜になるのだ。 しかしみんなが帰途につき始めると、仮面はどんどん剥がれていって……。 (フランス映画祭2009公式サイトより) <感想> 『西のエデン』に続いての2本目。 さすがに終了が午後11時台ということで少々眠気に襲われたのは致し方ないかな(笑 それでも、スクリーンにはそこそこお客さんがいるのがこういう企画の嬉しいところ。 奇しくも、つい先日DVD鑑賞したばかりの『モンテーニュ通りのカフェ』の、ダニエル・トンプソン監督作品です。 これも、『モンテーニュ・・』と同じくオムニバス作品。 「パリに暮らす男女11人の本音と建前」といったところでしょうか。 それにしてもここに出てくる男女の、表と裏の顔の違いにはかなりあっけに取られてしまう。 でもどこの国でもこんなものなんだろうか。 ホームパーティーという習慣が庶民レベルにまで根付いていない日本では、ここまであけすけに語ることもないのかもしれないけど。 さすがに、そこに集まって食事をしている誰かと誰かがどうにかなって。。。が複数あると、一見楽しいはずの食事会も、底にどろんとしたものが流れちゃってくる。 それでも、そこに出席している間だけは、どうにか体裁を保とうと努力はするのでしょうね。 なのですが、出席者の胸の内は実はこんなところにいたくなくて、楽しい思い出を彷徨っていたりするのなんかは、妙に共感できてしまう部分もある。 その場で初めて会った人が、テンション違い過ぎると、何となく鬱陶しくなるのもそうだし(笑 また反対に、やけに意気投合してしまうこともあったりで。 そんな出会いもあるからパリという街は面白そうに感じる。 お話は、ある年の夏至の夜に持たれたホームパーティーの様子と、そのちょうど1年後の日のことを描いている。 たった1年、あっという間・・・ と思うのだけど、その1年間の間に何と様々な心境の変化があるのだろうか。 再び同じメンバーが召集されても、中には人生を劇的に変化させている人もいる。 そして気持ちは離れてしまっているかもしれないし。 アパルトマンのドアにある暗証番号。 日本でいうところの「オートロック」に近いんですが、この暗証番号=コードを変えてしまうと、それまでのコードを知る客は入れなくなる。 今までは良かったけど、でもきっかけがあると、もう元には戻れない。 戻りたくないし、過去の人間関係も断ち切りたくて、コードを変えてシャットアウトしたくなってしまうのも、人間の心境なのかもしれない。 ちょっぴり楽しくてほろ苦い、大人のオムニバスでした。 『潜水服は蝶の夢を見る』に出演した、エマニュエル・セニエが妖艶。 どこまでも大人の女性の魅力を出している。 こういう女優さん好きです。
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Last updated
2009.10.10 09:11:21
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