2010/01/17(日)01:52
【DVD】『キンキーブーツ』 (2005) / アメリカ・イギリス
原題: KINKY BOOTS
監督: ジュリアン・ジャロルド
出演: ジョエル・エジャートン 、 キウェテル・イジョフォー
<Story>
突然の父親の死で、倒産寸前の田舎町ノーサンプトンの靴工場を相続したチャーリー(ジョエル・エドガートン)。
どうにもうまくいかずロンドンでやけ酒をくらった帰り道、からまれている美女を彼が助けようとするが、一発でのされ、逆に彼女に助けられる。
しかも、彼を助けた美女は、実はドラァグクイーンで男のローラ(キウェテル・イジョフォー)だった。
彼女は足に合わないセクシーブーツに悩まされながらも、毎晩華やかなステージを繰り広げていた。
ローラのクラブへ行き男性の体重を支えられるドラァグクイーン御用達のキンキーブーツの市場価値を尋ねると、ドラッグクイーンたちの好反応に市場開拓の感触を得る。
チャーリーのもとへ、ある日、待ちきれない彼女が乗り込んできた。
職人たちの好奇の目に怖気づくチャーリーを尻目に、ローラはデザイン画をしたためる。
そのデザインは驚異的な美しさとシルエットを持つ、究極のキンキーブーツだった。
キンキーブーツ(2005) - goo 映画
<感想>
これも公開時に見逃した作品。 どうにも時間が取れなかったのを覚えています。
こういうのはやっぱり観てよかった。。。と思えますね。
まずローラがいい!
キウェテル・イジョフォー。 よくぞ出演してくださいましたという感じですね。
彼しかいないでしょう・・・? この役。
これだけ美女になれて、しかも男前で、スタイルよくて。 ぴったり。
ローラが抱える心の痛みと、対応の仕方。 この表現が素晴らしかった。
外見は男だけど内面は女性、という役なのでしょうか。 なかなか理解してもらえない人たちに真っ向から挑んでいくだけではなくて、時には引いていくことの大事さっていうのかな。
引いてみることで、相手の心に隙ができ、そこを逆に埋めてあげられるような気がします。
そうすると相手は、こだわっていたことは実はそう大したことではなかったかもしれない。。。 と思う余裕が出てきます。
その人の新しい魅力が見えてきたり(→ いつもそうではないかもしれないけどね)。
面と向かって相手に「私が間違っていました」というのは、プライドが許さないからしないけど、陰で黙って助けてくれる。 そんな間柄に変わっていけたらいいなと思うことがある。
敵というものは、実は表裏一体なのかもしれません。
けれどもそうして苦労して築いてきた関係が、一瞬のうちに覆ることもある。
何気ない言葉尻に、その人の本心が現れてしまうと、哀しくなってしまうことがあります。
それでも最後は、その人を信じてみよう。 そう思えるかどうかが、人との関係を新しいステップにしていけるかどうかの分かれ道になると思います。
結果はどうあれ、まずは自分ができることを精いっぱいしてみる。
ローラの行動には、そんな信念が隠れていたようにも思いました。
最後のショーは圧巻でしたね。
ここにあり! という感じで、みんながキラキラ輝いていました。
チャーリーも、自分に合ったパートナーって何だろうって考えたときから、前進していけたと思います。
自分に合った靴を履けばいい。
そうじゃないと人生も息が詰まります。
心地よい場所を求めて、彼らが奮闘していく姿は素敵でした。
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今日の評価 : ★★★★☆