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テーマ:映画館で観た映画(8348)
カテゴリ:洋画(さ行)
原題: THE BLIND SIDE 監督 : ジョン・リー・ハンコック 出演 : サンドラ・ブロック 、 ティム・マッグロウ 、 クイントン・アーロン 、 キャシー・ベイツ 、 リリー・コリンズ 、 ジェイ・ヘッド 、 レイ・マッキノン 公式サイトはこちら。 <Story> 夫と子供たちと裕福に暮らすアン(サンドラ・ブロック)は、寒い真冬の夜、Tシャツ一枚で街を歩く黒人の少年、マイケル(クイントン・アーロン)と出会う。 アンは身寄りのないマイケルを憐れに思い家族として迎えるが、家や豊かな食事に感謝するマイケルから、幸せとは何かを教えられていく。 やがて、マイケルはアメリカン・フットボールの選手として頭角を表すようになり…。 しあわせの隠れ場所 - goo 映画 <感想> これも気になっていまして、シネコンでラッキーにもかかっていたので、さっさと行って参りました。 こういうのって早く観ないと、翌週は時間が夜だけになっちゃうんだよね。 サンドラ・ブロックも今回これでアカデミー主演女優賞にノミネートされてるし、好きな女優さんだし。 お話自体は、シンデレラストーリーのボーイ版といった感じで、 そんなにうまくいくものなの? と思うんですが、これ実話だそうです。 アメリカの富豪ってハンパじゃないですからね。 本作では、アメリカの富裕層から底辺までの現実をそのまま描いています。 そのギャップが存在するところが、このような話が生まれる素地でもあります。 黒人が経済的に恵まれない → 教育の機会がない → その子孫も底辺の生活から抜け出せない、 この「負の連鎖」を背負って生まれてきたのがマイケル・オアーです。 彼の父は行方不明、そして母は精神的に子を養育できる状態ではない。 そして真冬のメンフィスの道路で彼らは出会います。 マイケルはその身体の大きさに反比例して、とてもナイーブな性格でした。 ですが周囲は彼の身体をアメフトに生かそうとする。 アメフトなら彼の個性も生かせるし、大学にだって行けるかもしれないし、彼の将来を思ってのこと。 ですが試合をするのに必要な、「相手を倒す」ことができないマイケル。 やさしいんだなと思いました。 しかし闘争心を身につけなければ彼の将来もない。 そこで活躍するのが彼の「保護本能」。 ここに目を付けたリー・アンはすごい。 保護してあげたい相手、守りたい人のために、戦いなさい・・・ 真正面からでは動かない相手に対して、その人の最も得意とするところからアプローチしていく方法は、なかなか思いつくものではないだけに、すごく参考になってきます。 ここでこの原題の、"The Blind Side"が生きてきます。 見えないところから手を差し伸べるような支え。 マイケルもリー・アンも、それができる人物だったのでしょう。 そしてテューイ一家がまたいい人たちばっかりなんだよね・・・。 「まるで絵にかいたような」という表現がぴったりです。 特にSJがかわいい! あとパパ役もやたら物分かりがいい人でしたね。 しかしただ単に仲がよくて裕福な家族ということだけじゃなくて、富裕層のあれこれ、特に富裕層ならではの付き合いなんかもフォローしているところは大事。 彼らの目線と、そしてマイケルの出身階級の目線。 マイケルがテューイ一家に入ることへの両サイドからの見方もまた、今のアメリカだから。 身体の大きさを買われたようなマイケル。 そして何不自由ない生活が彼の周りにはある。 だが果たしてそれは彼自身が本当に望んでいるものなのだろうか。 押しつけられたもの、レールに乗せるべく用意されたものではないだろうか。 そういう疑問が起こっても不思議ではない。 本当に自分自身で望んだことなのか? それを考えたとき、彼の中で答えは出ているわけです。 舞台がメンフィス(テネシー州)ということで、アメリカ南部の特色が出ているのかと思いながら鑑賞する。 さすがにこれは21世紀の話なので、風俗や制度的なものは平均しているけど、それでもその土地に住む人たちの心に受け継がれてきたものに関しては、絶対に譲れない部分があるようです。 特に自分の故郷に誇りを持っているアメリカの話ですから、お国自慢といいますか、そこはもう絶対なんですね。 リー・アンもショーンも、あと確かミス・スーもミシシッピ大出身ですし、それは大いにマイケルにも吹きこみたくなりますね。 実話に基づくストーリーということで、最後に実際のテューイ一家とマイケルの写真が出ていたのはとても好感が持てました。 あまりハッピーエンドで終わる映画が最近少ないだけに、 観終わって素直に心が温まる映画はホッとします。 ********************************* 今日の評価 : ★★★★ 4/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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