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2010/04/11(日)22:12

『すべて彼女のために』 (2008) /フランス

洋画(さ行)(97)

原題: POUR ELLE/ANYTHING FOR HER 監督 : フレッド・カヴァイエ 出演 : ダイアン・クルーガー 、 ヴァンサン・ランドン 、 ランスロ・ロッシュ 鑑賞劇場 : 横浜ニューテアトル 公式サイトはこちら。 <Story> フランス、パリ。 国語教師であるジュリアン(ヴァンサン・ランドン)と編集者であるリザ(ダイアン・クルーガー)は、一人息子のオスカルと共に平凡ながらも幸せな生活を送っていた。 しかし、ある朝、彼らの人生が一変してしまう。 警察が突如として家に押し入り、リザが上司を殺した容疑で逮捕され、投獄される。 やがて三年の時が経ち、リザに二十年の禁固刑が宣告されてしまう。 無実の罪を必死に主張するリザであったが、状況証拠などから、誰もが彼女の罪を確信していた。 夫・ジュリアンを除いては…。 彼女の人生に残されたのは絶望だけだった。 次第に衰弱し、精神も不安定になっていくリザ。 一方で、ジュリアンは諦めなかった。 悩んだ末に、彼がとった行動とは?  そして、リザはその時…。 すべて彼女のために - goo 映画 <感想> 有楽町で上映してて、早く行かないと!と思っているうちに、 早々と終了してしまった本作。 そりゃないでしょ~と検索したら、ここで上映することが分かったんで、この日は横浜近辺にて鑑賞する日にしました。 『イングロリアス・バスターズ』にも出てたダイアン・クルーガーが好きなので、行きたかったのよ。 横浜ニューテアトルは初めての来訪。 「ニュー」テアトルなのに昭和ちっくな設備は? というツッコミは置いといて。。。 とりあえず昔懐かしい映画館。 こんなところがまだ健在とは。 すごい。。。 そのダイアン扮するリザが、ある日本当に突然冤罪で逮捕されて、 犯人にさせられて禁固刑に処せられる。 これ怖いなあと思いました。 たまたまそこに居合わせた、証言も不利に働いた、彼女にとって弁解のできないことばかり。 しかし夫のジュリアンは、そこからがもう普通じゃないんですよね。 どうにかして脱獄しようと試みて。。。 この展開は『96時間』を彷彿とさせてしまいます。 そう言えばこれもフランス映画でしたね。 こういう話が好きなんでしょうか。 愛してやまない妻が手の届かないところに行ってしまう。 それを何としてでも食い止める夫。 普通ならこんなことできないでしょ? と思うんですがそこを強行突破。 「犯罪者にはなかなかなれない」という言葉の意味がよくわかります。 この話、あらゆる困難を払う過程のスリリングさや、夫妻の愛の絆なんかは確かに見ものなんですが、 それ以上に観客に課題を投げかけているのはラストシーンだと思います。 その後の方が大変。。。 彼らの目は決して笑ってはいない。 むしろこれからの困難や予測、不安が色濃く出ているように思えました。 息子のオスカルくんとの関係もどうなっていくんでしょう。 非常事態よりもむしろ、平常時の方が、人間関係は結束しにくいものですから、 その後も観てみたいような気分になりました。 ともあれ飽きさせない作品です。 ********************************** 今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点      

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