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rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2010.08.01
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カテゴリ:洋画(は行)

原題: L'AFFAIRE FAREWELL/FAREWELL

監督・脚本 : クリスチャン・カリオン

出演 : エミール・クストリッツァ 、 ギヨーム・カネ 、 アレクサンドラ・マリア・ララ 、 インゲボルガ・ダプコウナイテ 、 ウィレム・デフォー

観賞劇場 : シネマライズ

公式サイトはこちら。


<Story>


1981年のモスクワ。
KGBの幹部グリゴリエフ大佐(エミール・クストリッツァ)は、フランスの国家保安局を経由して接触した家電メーカーの技師ピエール(ギヨーム・カネ)に奇妙な親近感を覚え、ある重要な情報を渡す。
それは、スペースシャトルの設計図やフランスの原子力潜水艦の航路図など、ソ連が調べ上げた機密情報だった。
世界の国家勢力を一変させる力を秘めたその情報の壮大さに、一介の技術者に過ぎないピエールは目を見張り興奮する。

フェアウェル さらば,哀しみのスパイ - goo 映画
フェアウェル さらば,哀しみのスパイ - goo 映画





<感想>

クストリッツァって監督じゃないの?? 何で映画に出る?
っていうところからまずこの作品に惹かれちゃいまして。
早速観てきました。
自分の中で、クストリッツァ作品って「一筋縄じゃいかない」ってイメージでして。。。


これ鑑賞されるなら、ある程度、1980年前後の東西関係については、知っておきたいところでしょうね。
でないと話についていけなくなります。
歴史というか、近現代史というか、ここをリアルタイムで生きてる世代も多いと思うんで大丈夫だとは思いますが。


フェアウェル事件 (eiga.comより)


恐らく当時でもあまり話題にはならなかったであろう事件と推察される。
こんなことが大々的に報じられたら、ソ連のメンツに関わるだろうし、
当時はまだ社会主義体制が続いていたので、情報統制もかかっていたことだろう。
歴史に残るペレストロイカの裏側にあった切ない話である。


組織の中で自分のポジションを保ちながら、組織に背く。 それがスパイの役割ですが、
どうしてそうしようとしたのかという動機が必ずあるはず。
それがグリゴリエフの場合は、次代へ引き継ぎたいという想いだったということですが・・・ 息子との関係の中にそれを折り込んでいます。
それプラス、このままではいけないというか、現体制への不満も大いにあったのでしょう。


30年前の話なので、今ほど情報が瞬時には行かないかもしれないが、
それでも常に不満分子を監視する体制があり、
それをかいくぐって使命をこなす緊張感は尋常ではなかったと想像する。
しかし、クストリッツァの演技には、何物をも凌駕していけるのではないかという信頼感が感じられる。
ただ真面目だけではなくて、時には敵を欺くがための芝居も含めて。
それは彼の監督としてのキャリアが生きているのかもしれない。
裏腹な部分があるから、多方面で活躍できる人間になれるし、同時に欺くことも可能となっていく・・・ ある意味、狡さを感じさせる。


もっともずるいことならば、上を行く人間も山ほどいた訳で、それが二重スパイと呼ばれる訳である。
騙して騙されて。
そして理想のために志を持ちながらも、
実際に身近な人間への危険が及ぶとなると揺れてしまう心もあり。
でもね、やっぱり、グリゴリエフって潔いんですよ。
信頼のおけるものは守りたい訳です。
その不器用さってとてつもない勇気なんだけど、やっぱり哀しい。
彼は自分を偽っていないだけに余計そう感じる。
歴史の狭間で懸命に生きた人間たちの、声なき声に応えてくれた作品、深く胸に沁みました。


キャスト、主演2名は言わずもがななんですが、
グリゴリエフの妻役のインゲボルガ・ダプコウナイテと、
ピエールの妻役のアレクサンドラ・マリア・ララ、
どっちもよかった。 それぞれ立場が違うから思うところも別なんだけど、
その心情の表現がよい。
そして! ウィレム・デフォー様が登場・・・ ずっとファンなんでやっぱり好きです。




**********************************




今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点



   












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Last updated  2010.08.07 14:56:26
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こんばんは   KLY さん
クストリッツァ監督といったら私は『ウェディングベルを鳴らせ』で初めて知ったんです。すっごい面白くて、その後に『マラドーナ』観て。と思ったら何でKGBやってんの?って。(笑)流石に上手いですねぇ、でも監督もクストリッツァ“さん”に演出つけるのって緊張したんじゃないですかね。監督としての格だったら比較にならないし。^^;
実は『ソルト』より先にこっちみてまして…。お陰でソルトがアクション意外全然に感じちゃいました。 (2010.08.07 22:50:04)

KLYさん   rose_chocolat さん
こんばんは~

『ウェディング・・』、実は自分は今一つ。
なのですが、あまりのエキセントリックさに圧倒されてしまった。
『マラドーナ』は見送ってしまいました。 W杯もあったんで観たかったなー。

あの監督が主演なんだもん、それはすごい迫力だったし、深みが出ましたね。
いい作品でした。
『ソルト』にはない、別の意味でのスパイものの醍醐味ですよね。
(2010.08.07 23:16:51)

クストリッツァ監督   えい3 さん
やはり『アンダーグラウンド』につきます。
衝撃は保証します。
絶対観てください。
クストリッツァの代表作であり、
映画史に残る大問題作です。 (2010.08.11 22:20:44)

えいさん   rose_chocolat さん
こんばんは~

クストリッツァ監督初心者ですので、
貴重なアドバイスありがとうございます^^
観てみます。
(2010.08.11 23:51:43)

クストリッツァ、最高~   Cartouche さん
さすが!やはり早々にご覧になっていたのですね。
クストリッツァの映画は・・なのですが、俳優さんとして
最高。くらくらしてしまいました。
ソ連崩壊については恥ずかしながらわかってない部分があるのですが、それでも彼らの苦悩や家族とのつながりなどとても感動的でした。
ウィレム・デフォーさまのファンだったのですね。
TBさせてください。 (2010.08.26 00:18:49)

TBありがとう!   margot2005 さん
重厚なスパイ・ドラマ堪能いたしました。

>でもね、やっぱり、グリゴリエフって潔いんですよ...
ホントそうなんですよね。こんなスパイがいたなんて嘘みたいです。

そう二人の主演者以外の出演者、妻と愛人役中々良かったですね。
ウイレム・デフォーもいつも存在感のある素晴らしい俳優だと思いますわ。 (2010.08.27 00:17:12)

margot2005さん   rose_chocolat さん
こんばんは~

濃厚でしたよね。
複雑な背景の中の生きざま、映画化も難しかったと思いますが、配役も素晴らしかったです。
(2010.08.27 05:00:36)

Cartoucheさん   rose_chocolat さん
こんばんは~
コメ順前後してすみませーん。

ウィレム・デフォーは『プラトーン』劇場公開(!)からのファンですから♪
俳優クストリッツァがよかったなー。
(2010.08.27 05:12:52)


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