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2010/10/22(金)20:23

『乱暴と待機』 (2010) / 日本

邦画(や行・ら行・わ行)(17)

監督・脚本・編集 : 冨永昌敬 原作 : 本谷有希子 出演 : 浅野忠信 、 美波 、 小池栄子 、 山田孝之 鑑賞劇場 : 109シネマズMM横浜 公式サイトはこちら。 <Story> 郊外の市営住宅に超してきた番上夫妻。 失業中の夫・貴男(山田孝之)に代わり、大きなお腹を抱えスナック勤めを続ける妻のあずさ(小池栄子)は、近所の山根家を訪れて驚愕する。 そこには高校時代に自分を酷く傷つけた許し難い女・奈々瀬(美波)が、実の兄でもない英則(浅野忠信)を「お兄ちゃん」と呼び一つ屋根の下で暮らしているではないか。 妙に男の気を引く奈々瀬を見る夫の視線に心穏やかでないあずさは、ある日、山根家で二段ベッドの真上の天井に覗き穴を発見する。 乱暴と待機 - goo 映画 <感想> 山田くん出るので行って来ました。 これ上映館少ないんですね。 原作は、私がかなりハマった映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の本谷有希子さんということなので、これはかなりの毒ありと読んで行きました(笑) 毒というよりは、やっぱり「自己愛」なんだなあと 思いました。 こういうのを書かせたら本谷さんは本当に上手いですね。 「自分好き好き自分LOVEな方たちには、何を言ったって聞こえません、通じません」 って感じですよね。 あずさ以外の3人はたぶんそうだったんじゃないかなと。 大体、 私を嫌いにならないで → じゃやらせろ → えーそれは・・・ → やらせないと俺はあずさを嫌いになる → それは困る → じゃやらせろ えーそれはちょっと。。。 → じゃ俺があずさを嫌いになってもいいのか? って、論理としてはむちゃくちゃやん! (↑ 合ってますかね?) と言うしかない(爆) 「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないですが、ほんと無理無理で(笑) うそばっかりついてただしたいだけ(爆)な貴男。 そして、ひたすら自分が可愛いだけな奈々瀬。 なんか、行動全体が意味不明な英則。 すぐガラス割るあずさ。 なんかすごいねえ。。。 みんなあんまり仲良くしたくない感じ(笑) 奈々瀬のようなタイプは絶対に女性に嫌われるとわかっていて、 でも敢えてゴネゴネと、嫌われるように仕向けさせて、「めんどくさい女」を 演出している。 本当は素直になりたいし、素直にしてもらいたいのに、 めんどくさいキャラを作ることによって、人が自分に構ってくれるようにしてるんじゃ ないかな? そういう意味では究極の「構ってちゃん」な奈々瀬、ますます イラつかせてくれます(笑) 対するあずさは思い切りのいいタイプ、姉御肌っぽい。 気風がいいというか。 いったんこうと決めたらそうする意志の強さがあります。 奈々瀬とは対照的に女性に人気ありそう。 小池さんはピッタリでした。 妊婦のめんどくささというか、大儀な感じもよかったです。 所詮人間は自分だけが好きなのかなあ・・・ と 思ってしまいます。 それぞれのキャラクターを見ながら、呆れながら、 「あほか?」って思いながらも、 クスクス楽しむような、毒いっぱいの作品でした。 ********************************* 今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点  

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