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テーマ:映画館で観た映画(8328)
カテゴリ:邦画(は行・ま行)
監督・脚本 : 日向朝子 原作 : 八木沢里志 出演 : 菊池亜希子 、 内藤剛志 、 田中麗奈 、 奥村知史 、 きたろう 、 松尾敏伸 、 吉沢悠 、 岩松了 鑑賞劇場 : シネセゾン渋谷 公式サイトはこちら。 <Story> 失恋の痛手から会社を辞め、ひたすら眠って毎日をやり過ごしていた貴子(菊池亜希子)は、神保町で古書専門の森崎書店を経営する叔父のサトル(内藤剛志)に誘われ、小さな書店の2階で暮らし始める。 ふさぎ込みがちな自分を何くれとなく気遣い励ましてくれるサトルやユニークな常連客、近所の喫茶店で働くトモコ(田中麗奈)らと触れ合ううちに、生まれて初めて貴子は本の世界に引き込まれてゆく。 そして、最低最悪の失恋に決着をつける時がやってくる。 森崎書店の日々 - goo 映画 <感想> 『ふたたび』の試写のあとに行ってしまいました。 時間遅くなったけど・・・ 上映館が少ないので、観れる時に観ておかないとまた逃してしまうのです。 本が好き。 で、神保町も馴染みがあるので、これは絶対に外せません! この映像の感じが、とても神保町っていう街に似合ってました。 落ち着いた色調で、まさに古書店街でのお話という感じがします。 そしてこれは、自分の人生に迷い込んでしまった女性が、 自分を取り戻していくお話です。 期せずして辛い扱いを受けてしまう。 しかも、自分が好きだった人に。 それは本当に耐えがたいと思うんです。 それが本を通じて、いろいろな世界と触れ合って、貴子は癒されていきます。 このように表現すると、ではまるでこの話はまるまる夢物語のようなのか? とも 思えるかもしれませんが、決してそうではなく、 むしろ貴子は現実の心の痛みと闘って行きます。 恋人が突然去って行った後の、心の、身体の空洞を埋める痛み。 そして心の傷をさらけ出して、対決しようとする痛み。 全部貴子は抱えながらも、どうしていいか分からずにいたところを、 叔父のサトルに背中を押されます。 必ずしも納得がいく結果でなくてもいい、それが前進するきっかけになるのなら。 しかし、その一歩を踏み出すことがどれほど勇気がいることなのだろうか。 自分を変えたい、今までの自分から脱却したいと思うことも 生きている上では出てくると思います。 その作業は実は困難を伴うようにも感じます。 何故なら、それまで自分が過ごしてきた「居心地のいい自分」を止めないといけないから。 いきなりできるものでもないです。 貴子は、彼女をよく知る人も、そうでない人も含めて、周りの支えがよかったのでしょうね。 これからの彼女の行く末を想わせるような、透明感のあるラストシーンも素敵でした。 菊池亜希子さんの雰囲気もぴったりです。 ********************************** 今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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