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びー。@ Re:久しぶりぃ〜(09/01) おかえりなさいませ? なんか違うな。別荘…
みえこ55@ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) お久しぶりです〜^o^ ブログにコメントを…
rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) kaoritalyさん コメントありがとうござい…
kaoritaly@ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) ご無沙汰してます。 ベスト10の映画、…
rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2010.11.16
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監督 : 森田芳光

原作 : 磯田道史

出演 : 堺雅人 、 仲間由紀恵 、 松坂慶子 、 西村雅彦 、 草笛光子 、 中村雅俊

試写会場 : 有楽町朝日ホール

公式サイトはこちら。


<Story>


古本屋で偶然見つけられた、ある古文書。
それは、武士の手で精密に綴られた家計簿だった。
鮮やかによみがえる下級武士の暮らしぶり。

幕末から明治へ、世の中の秩序も価値観も大きく変わっていく時代、代々加賀藩の御算用者(経理係)として仕えた猪山家の跡取り息子として、猪山直之(堺雅人)は家業のそろばんの腕を磨き、才能を買われて出世する。
しかし、当時の武家の慣習によって出世する度に出費が増え続け、ついには家計が窮地にあることを知った直之は、ある“家計立て直し計画”を宣言する。
それは、家財を売り払い、家族全員で質素倹約して膨大な借金の返済に充てることだった。
体面を重んじる武士の世にあって、世間の嘲笑を浴びながらも、知恵と工夫で日々の暮らしを前向きに乗り越えようとする猪山家の人々。
見栄や世間体を捨てても直之が守りたかったもの、そしてわが子に伝えようとした思いとは…。

武士の家計簿 - goo 映画
武士の家計簿 - goo 映画





<感想>

久々に自力で当ててました。 というか最近は応募をほとんどしなかったんで、
ネットで当たるのはほんと珍しくて。
これも東京国際映画祭で特別招待作品でした。 舞台挨拶チケットは即完売でしたね。 









堺さんがもともと好きな俳優さんなんで楽しみにしてました。
原作は、磯田道史氏による教養書「武士の家計簿 『加賀藩御算用者』の幕末維新」です。
ここからイマジネーションを膨らませて脚本化したのでしょうね。


武士の体面を保つためにかかる費用。 そんなに大事なんでしょうか? とも
今に暮らす私たちは思うのですが、
当時は武家の存続にも関わることでした。
武家が破産すると「長屋送り」になるというのも初めて知りましたし。
家督関係の費用、自分たちが仕える大名との関係で生じる費用、
交際費的なものが多かったんだと思いますが、
今からすればすごく無駄が多い。
それに追随して、家族のそれぞれが「体面を保つ」という名目で使う費用は、完全に無駄というか、ただの贅沢に過ぎないのに、
それこそが全てと思う世界。 
今じゃ笑い話ですが当時は真剣でした。


その猪山家の「無駄な出費」廃止に着手する直之。
彼の行動は周囲には奇妙に思われたり、習慣とは違うと横やりを入れられたりしますが、
それには一切取り合わないで断行していく。
武士が家財を売り払うなど当時は言語道断だったと思います。
家族の無駄な習慣を洗い出していくシーンは面白いですね。
そして、貧困ではあるけどそれを恥としないで生きることを身を持って示した
直之の姿勢ですよね。
ユーモラスかつ合理的な発想は、今の時代にも見習うべき点があります。
消費して飾ることだけが生きる道ではない、ということです。


そんな直之に仕える妻のお駒。
控えめで美しく気が効いて夫を立てる。すごい、昔の武士の妻の鏡ですね。
そのお駒も、直之が一粒種の直吉(後の成之)に行う厳しい指導に
断固として立ち向かう姿などは、やっぱり母親なんだなあと思います。


直之が成之に行う教育、これは猪山家が御算用者として代々生きてきた家柄であることを
思っても、ただ単に「お家芸」を仕込むものではなかった。
直之はそこに、自分たちがやって来てしまった失敗を子どもたちにはさせたくないという
願いを込めたのではないだろうか。
武士の体面だけ保てばいい、無難に務めて適当に楽しめばいい、あとはどうにかなるだろう。
それではいけないと直之は成之に伝えたかったのではないだろうか。
親が言ういいつけを、子どもながらにご無体と思いながらも、
実はその記憶や、口伝されたことが全て、成之の身を助けている訳である。
それがなかったらとうの昔に、
成之は維新の陰の犠牲者となって露と消えたかもしれないと考えた時、
「芸は身を助く」という言葉の真の意味が沁みてくる。


成長した成之役の俳優さんに見覚えがあったので調べたら、
『ぼくはうみがみたくなりました』に出てきた伊藤祐輝さんでした。
今回の成之役は、かなり演技力を必要とされていて、
『ぼくうみ』でも見せてくれた彼の実力が、ここでも発揮されてたことが何だか嬉しいです。
こういう難しい役ができる力量があるんだなーと感じました。
堺さんは老年期に差し掛かった時の表情とかが、やっぱり相変わらずうまいなと。
仲間さんも女の一代記を演じ切ったというか、老境になっても違和感がなかったです。
両親役の中村雅俊さん・松坂慶子さんもうまい。
草笛さんはさすがベテランの味、西村さんもとぼけててよかったですね。


少々詰め込んだ感もなくもなかったですが、
1つの家に代々伝わることの大切さ、そして受け継いでいくことの重みや尊さ、
親子の情愛などが伝わってきた作品です。
ラストに出てくる、一族の顛末の説明文なども、彼らが遺した証として貴重なものだと思いました。





今日の評価 : ★★★★ 4/5点



 












Last updated  2010.12.02 18:02:16
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