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2010/12/19(日)06:31

『ロビン・フッド』 (2010) / アメリカ・イギリス

洋画(ら行)(36)

原題: ROBIN HOOD 監督 : リドリー・スコット 出演 : ラッセル・クロウ 、 ケイト・ブランシェット (TOHOシネマズ1か月フリーパス鑑賞 9本目) 公式サイトはこちら。 <Story> 時代は12世紀末。十字軍の兵士としてフランスで戦っていたロビンは、イングランドの騎士ロバート・ロクスレーの暗殺現場に遭遇。 ロバートの遺言を聞き入れ、彼の父でノッティンガムの領主であるサー・ウォルターに剣を届ける役目を引き受ける。 かくして訪れたノッティンガムの地で、ロバートの身代わりになってくれと頼まれるロビン。 彼の素朴な人柄は領民たちの人気を集め、ロバートの未亡人マリアンとも次第に心が通いあっていくのだが……。 その行く手には、イングランド侵略をもくろむフランス軍との壮絶な戦いが待ち受けていた! <感想> リドリー・スコット&ラッセル・クロウのコンビ。 この監督はお気に入りの俳優さんは連続して使うタイプなんでしょうかね。 ラッセルと、マーク・ストロングも出てますから。 ケイト・ブランシェット+イギリス史と言えば真っ先に思いつくのが 『エリザベス:ゴールデン・エイジ』なんですけど、本作、これよりも断然面白い。 昔の戦いものの映画、やっぱり男性が主人公の方が迫力があるかもしれません。 戦争ものの映画ですので、容赦なく人は死んでいきますが、 基本的にファンタジーだなと思わせる要素もそこここにあり。 まず、落命した獅子心王リチャード1世に代わって王位に就くジョンがもう、とても一国の王とは思えないくらいのダメっぷり(笑) 帝王学も何もあったもんじゃない、こんなワガママ王はホント迷惑以外の何物でもないんだけど。 王と言えばフランスの王もヘタレに描かれてました。。。 そしてラッセル、がっしり目ではあるけどちゃんと痩せてて(笑)、 ロビン・フッドにふさわしい感じでした。 彼に従者?としてくっついていく3人も何だか微笑ましく。 この従者の中に、ケンカした人がいて、その人が何だかんだ文句つけてくるのかと 思いきや、イイ人みたいになってたのは何か好きです。 あんまり内部の策略ばっかりでも飽きますしね。 ケイトの役柄も当時のイングランドの諸事情を反映していて、 年貢や十字軍遠征に苦しめられる当時の地方の本音を出せていたと思います。 諸国の領主たちの不満などもあったでしょうし。 そして強くて優しいロビンに惹かれていく・・・ っていうのは王道すぎるんですけど、 そこもまたファンタジーになってる。 『ワールド・オブ・ライズ』ですっかり気に入った「ハニ」(→ ついついこう呼んでしまうw)、マーク・ストロングの役もまたまた悪役(彼は悪役多いんだよね)で、 しかもこれも何となく見え見えって感じもするんだけど、 そして彼の最期もまたファンタジーだったりするんですよね。 実際は血で血を洗う状況だったに違いなく、 疲れ切ってしまった十字軍遠征、そしてヨーロッパの覇権争いの中で、 こんな風なラストもあってもいいんじゃないか。 そう思わせるエンディングでした。 勇敢で、日の目を見ずにその一生を終わった父親譲りの聡明さを持ち合わせる ロビン・フッド。  彼は人々の理想のリーダーとして生み出されたキャラクターなのでしょうね。 今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点  

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