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2011/02/19(土)07:42

【第2回午前十時の映画祭:青の50本】『M★A★S★H マッシュ』 (1970) / アメリカ

洋画(ま行)(39)

原題: MASH/M*A*S*H 監督: ロバート・アルトマン 出演: エリオット・グールド 、ドナルド・サザーランド 、トム・スケリット 、 ロバート・デュヴァル 、サリー・ケラーマン 第2回午前十時の映画祭:青の50本 『M★A★S★H マッシュ』ページはこちら。 いやあ、こういうの大好きです。 アメリカンブラックジョークみたいなやつ。 テイストとしては『トロピック・サンダー』に近いんだろうねえ。 もっとも、それより30倍増しくらいの ブラックさですが(笑) かなり事実を皮肉っている、えぐりこんでいる。 こうじゃないと映画が面白くならないんです。 で、これ、戦争反対!とか言ってる訳じゃなくて、 むしろフザけてます。 フザけてるのが狙いかもしれません。 おバカにところどころ混ざる重症負傷兵のグロ画像や、 頻繁に行われる手術シーンの深刻さに戦争を感じさせてる。 製作年が1970年ということで、ベトナム戦争真っ最中、 しかしながらベトナム戦争を正面から題材にする訳にも行かず、それでやむを得ず 朝鮮戦争が舞台になっているのでしょうか。 朝鮮戦争もかなり攻防が激しかったですが、それは一切見せずに作っています。 それなのにどうしてなんだろう。  このブラックさが突き刺さる。 それにしても昔の軍隊ってセクハラ全開じゃないとどうにもやって行けなかったんでしょうね。 表では厳しくしつつも裏ではしたい放題・・・ っていうのも何となくわかるような気がする。 ある意味動物的!? 人間の本性がぶつかり合う戦場だから、それがあって当たり前なのもわかるような気がするけど、フィクションも大いにありと予想。 あのシャワーシーンはさすがにね(笑) そして何と言っても、音楽がいいですよね。この映画の場合。 オープニングも、よくよく曲を聴きながらスクリーンを見つめると、そこにはさりげなく またもやグロ画像。 シチュエーションが飲み込めてない観客を、遠目からのロケ地俯瞰図で 誘導していく、これとてもうまいです。 しかも歌詞がありえない(笑) "Suicude is painless"とかってさあ・・・ マジなんだかふざけてるんだか。 あとはBGMとして流れる日本の曲ですね。 「東京シューシャインボーイ」 歌:暁テル子 なーんて、 持ってくるところがうまい。  最も日本の描写もかなりいい加減ですけど、それがどうでもいいところがまたギャグで。 まあ何ともいい加減で面白い作品でした。 ノリとしては『パイレーツ・ロック』にも近いかな? そこに戦争ブラックギャグ30倍&アイロニーをちりばめたって感じです。 ドナルド・サザーランドはカッコよかったですね。 今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点  

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