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2011.02.16
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カテゴリ:洋画(あ行)







原題: THE KING'S SPEECH

監督: トム・フーパー

出演: コリン・ファース 、ジェフリー・ラッシュ 、ヘレナ・ボナム=カーター 、
ガイ・ピアース 、ティモシー・スポール

試写会場: よみうりホール


公式サイトはこちら。




急に試写にお誘いいただきました。 ありがとうございます。
アカデミー賞大本命と言われてますんで、やっぱり外せませんよね。


そしてこの映画を語るに当たっては、当時の英国王室の状況を知ることは
不可欠と言ってもいいでしょう。
知らないで観ても別に構いませんけど、話に置いていかれる可能性は大。(苦笑)
というか歴史でやりますよね。 「世紀の恋」とか。


ジョージ6世 wiki

エリザベス・バウエス=ライオン(王太后:The Queen Mother) wiki

エドワード8世(ウィンザー公爵) wiki



映画の中では、この血縁関係の間柄はさーっと描かれていますが、
実際はね。 いろいろあったんだと思います。
何故ジョージ6世が吃音になったのか、幼少期からのことを読むにつけ、
彼ら兄弟が置かれた状況の特殊さということを十分考えたとしても、これはかなり気の毒な環境だったし、また当時の方針が彼に合っていなかったんでしょう。 不幸なことです。
そして、本作のベースとなったエピソードであるところの、
ジョージ6世の妻となったエリザベスが言語障害の専門医(ライオネル・ローグ、ジェフリー・ラッシュの役)を夫につけたことも史実。
ただし「エリザベス王太后の存命中はこれを明らかにしてほしくない」という王太后の希望があり、大衆向けの公演(演劇とか映画(→本作も)とか)は彼女の死後に行われています。


ということでほとんど史実のため、話を崩しようがない前提がありますから、
本作は「ジョージ6世が直面した難題」、すなわち吃音を取り巻く話を丁寧に描くということに専念しています。
これはある意味正しいと言えましょう。
一国の王の演説が聞き取れないのでは、国民の士気に関わる訳ですし。
まして当時はTVは大衆にまで行き渡りませんでしたから、音声だけが全てといってもいいでしょう。
予告にもありますが、ジョージがヒトラーの演説の映像を見て、
「何を言っているかわからないけど、彼はうまい」と言います。
指導者たるもの、民衆の心をとらえないと支持はされないという意味ですが、
当時、第2次大戦前の一触即発の状況だったことを考えると、吃音を克服したい彼の心情も理解できます。


とは言っても、生来の引っ込み思案な性格、加えて吃音コンプレックスもあるジョージにとっては、克服は並大抵ではない。
王族の一員であるというプライドもそれを邪魔する。
そこで生きてくるのが、ライオネルの方法論でありまた彼の性格でもあったりする。
何かを成し遂げようとする時に、余計な垣根やプライドはいらないし、実はそれを取り除くことが最も難しい。
そこを、「信頼」で乗り切って行ければ、ということです。
ジョージの奥底に眠るトラウマを引きだしたことは、ライオネルにとって、信頼に足る人物と認められることになります。
人間誰しも何がしかの触れられたくない事情を抱えながら生きるのは当然だけど、
そこをさらけ出すことはなかなかない。 さらけ出す人も選ばないといけない。
そのような人に、ライオネルがなれたのも、ジョージにとっては幸運だったのではないでしょうか。


コリン・ファースの演技は素晴らしかったですね。
彼がアカデミー取るかな?
そしてジェフリー・ラッシュもですが。
ガイ・ピアースの、即位1年足らずで王位を去るエドワード8世役。 華やかだけどどこか浮わついている感じも適役です。
あと個人的に素晴らしかったのはヘレナ・ボナム=カーター。 彼女自身も上流階級の出身なだけに、最近のコスプレみたいな役ではなくて、ここで真価を発揮していたのでは?
毅然として動じない、そして策を練る。 それでいて夫には尽くす女性。
ロンドンが戦火にさらされても疎開せず民衆と苦難を共にして、ヒトラーから「危険な女性」と恐れられた肝の据わったエリザベス王太后。 なかなかしっかり者でしたたかだったんでしょう。
ジョージに、彼女のような、人の心を捉える女性がついたこともまた幸運だったんだと思います。
まさにヘレナならではの役というか。 そこに一番共鳴しました。


史実ということで、割と淡々と進んでしまいますし、
悪く言えば「崩しようがない作品」です。 そのままです。
なのでこれは今年の作品の中では、myランクのすごく上位には来ないと思います。
『ソーシャル・ネットワーク』のように、奇を衒うというか、あっと驚く展開というものは
そうありませんが、
そこは俳優陣の演技で見せていく作品と言えましょう。
Queen's Englishの、流れるような言語の持つ美しさも改めて感じることができます。





今日の評価 : ★★★ 3/5点


















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Last updated  2011.03.29 23:54:40
コメント(20) | コメントを書く


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Re:『英国王のスピーチ』 (2010) / イギリス・オーストラリア(02/16)   kaoritaly さん
おはようございます。早速見られたんですね~、いいいなぁ。

26日からなので、何とかアカデミー賞の前に見たいと思ってます。。。 (2011.02.20 09:05:35)

kaoritalyさん    rose_chocolat さん
こんにちは~

おかげさまで鑑賞できました。
みなさん絶賛? みたいだけど私はそんなでも・・・ という感じ。
でもこれがアカデミー取っちゃうと思いますが(笑)
(2011.02.20 09:19:59)

公開が待ちきれません   ☆オレンジピール☆ さん
めちゃくちゃ楽しみにしています。
ヘレナも久々、気品のある役で嬉しい。
コリン・ファース・・最近活躍が目立ちますね^^ (2011.02.21 19:49:08)

主演男優賞でしょう   ノルウェーまだ~む さん
roseさん、こんばんわ☆
コレはどう考えてもコリンファースの主演男優賞でしょうね。
私は英語鑑賞で、肝心な会話はほとんど分らずでしたが、彼の行間に込めた気持ちが痛いほどよく伝わってきました。 (2011.02.22 03:03:45)

☆オレンジピール☆さん   rose_chocolat さん
こんにちは~

ですね。 これは必見かもしれません。
今年の大きな目玉。
感想お待ちしてます!
(2011.02.23 08:34:11)

ノルウェーまだ~むさん   rose_chocolat さん
こんにちは~

やっぱり取っちゃいますかね(笑)
まあ、彼は丁寧な演技でしたし、アカデミー会員のお好みではありそうです。
(2011.02.23 08:34:58)

こんにちは。   えい3 さん
崩しようがない映画という、観方はオモシロいですね。
確かに、こういう映画は、まんまですものね。
今年のアカデミー賞ノミネートも、
史実に基づいたものやリメイクなどで占められ、
オリジナルのものが少ないですよね。
なんか、複雑だなあ。 (2011.02.24 10:55:08)

えい3さん   rose_chocolat さん
こんばんは~

そうなんですよねー。
期待していたよりはあっさりと終わってしまいました。
王室なので言葉も決まっていますし、結末はもう1つしかないですし。

俳優陣の演技は素晴らしかったですし、
信頼関係という共通項はよかったと思うのですが、
それ以上ではなかったかなあ~と。
(2011.02.24 19:57:03)

TBありがとうございました!   maru♪ さん
重いテーマを一見サラリと描いていて見やすかったですね。
ちょっと舞台っぽいなという気がしないでもないですが、役者達の演技が際立ちました。
コリン・ファースはもちろん素晴らしかったのですが、私もヘレナ・ボナム=カーターの演技がすごく良かったと思います。
わりとフランクな人なのに、品位を失わないのが素晴らしかったです。 (2011.02.25 01:18:47)

maru♪ちゃん   rose_chocolat さん
こんにちは~

そうそう、ヘレナがよかったです。
その後エリザベスのことを調べていると、実は結構したたかな女性像があったようで、
まさに彼女にぴったりな役でした。
(2011.02.26 08:02:16)

こんにちは♪   風情♪ さん
>コリン・ファースの演技は素晴らしかった
 彼がアカデミー取るかな?

最近、気に入っている俳優さんの一人なんで是非
ともオスカー獲って欲しいところです!!

「ソーシャル・ネットワーク」は未見なんで比べ
ようがないですが、こう言う史実で大きな展開の
ない静かな作品でここまで魅せ、且つ惹きつけた
ことはかなりスゴイ(漠然としててゴメンないさ
いね…。)作品だと思えてなりません。
それに力量を持った俳優さんがいなくてはとも思
えました♪ (゚▽゚)v (2011.02.27 14:26:50)

風情♪さん   rose_chocolat さん
こんにちは~

>最近、気に入っている俳優さんの一人なんで是非
>ともオスカー獲って欲しいところです!!

演技派ですもんね。。
受賞したらそれはすごい納得です。

>「ソーシャル・ネットワーク」は未見なんで比べ
>ようがないですが、こう言う史実で大きな展開の
>ない静かな作品でここまで魅せ、且つ惹きつけた
>ことはかなりスゴイ(漠然としててゴメンないさ
>いね…。)作品だと思えてなりません。
>それに力量を持った俳優さんがいなくてはとも思
>えました♪ (゚▽゚)v
-----
俳優の力量で引っ張りましたよね。
それなくしては成立しないというか。 みなさん期待に見事にこたえていると思います。

『ソーシャル』、未見ですか?
もうぼちぼち終了の映画館も出てきてますので、お早めに!
(2011.02.27 15:01:25)

こんばんわ   にゃむばなな さん
コリン・ファースは間違いなくオスカーを取るでしょう。
でもジェフリー・ラッシュは既にオスカー俳優ですし、また彼が受賞するとコリン・ファースの素晴らしさが若干霞んでしまうと思います。
まぁ逆に言えば、ジェフリー・ラッシュはそれくらい凄かったということなんですけどね。 (2011.02.27 20:37:18)

こんばんは♪   yukarin さん
コリン・ファースの演技はほんと素晴らしかったですね。
アカデミー賞発表前に観られて良かったです。
取れそうな感じ?? (2011.02.27 21:47:19)

室内。   BC。 さん
rose_chocolatさん、こんばんは。

室内の場面がほとんどなので映画化しなくても舞台で充分な気もしたのですが、
コリン・ファースの息をのむ緊張感も伝わってくる繊細な演技や
ヘレナ・ボナム=カーターのキリッとしつつも愛情深い演技は秀逸でした。
(2011.02.27 23:57:21)

にゃむばななさん   rose_chocolat さん
こんにちは~

たぶん取るでしょうね。
演技としては素晴らしかったですし。
納得です^^
(2011.02.28 05:59:23)

yukarinさん    rose_chocolat さん
こんにちは~

アカデミーの前に観ておきたい! って方が多かったせいか、満席がかなり出たみたいですね。
たぶんコリンが取るんじゃないですかね?
個人的には作品賞はそーしゃるがいいと思いますが(小声)
(2011.02.28 06:01:45)

BC。さん   rose_chocolat さん
こんにちは~

俳優陣は渾身の演技でしたね。
ヘレナ、本領発揮でしょう。 彼女はこういう役の方が好きです。
(2011.02.28 06:02:37)

アカデミー   kira さん
作品賞、主演男優賞、主な4冠、取りましたね~。
おめでとうです~。
最初に脚本ができた時に、自分の存命中には作品化をしないでといっていた
故エリザベス妃も、この事態を喜んで知るかもしれないですね。
キャストの熱演が感動を生んだとしても、
この主人公の人生への拍手もまた本当だと思うから。

地味な作品ではありましたが、心をつかまれました☆
(2011.02.28 18:33:11)

kiraさん    rose_chocolat さん
こんにちは~

取っちゃいましたね(笑)
私はどちらかと言いますと『ソーシャル・・』の方が面白かったんで、1つくらいあげてもよかったんじゃないかなとも感じましたが(笑)

故エリザベス王太后もお喜びだといいですね。
(2011.03.02 07:56:17)


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