コメディ オン ザ ボード「花咲く家の物語」
コメディ オン ザ ボード+シアターχ 提携公演 VOL.13 花咲く家の物語 作:マルセ太郎 演出:永井寛孝 美術:河井妙子 照明:関嘉明 音響:是安フサ雄 舞台監督:赤坂有紀子 シアターχ カイ 開演15:00 <キャスト> 矢野陽子……………杉田陽子 里村孝雄……………杉田正彦 宮田智佳……………杉田 歩 永井寛孝……………勝くん 藤原常吉……………耕司くん 浅地直樹……………健くん 大久保洋太郎………春男くん 木の下敬志…………吉村くん 粟野志門……………博くん 巴菁子………………山田美津江 一色凉太……………山田さん 土井美加……………元山奈緒子/健の母 松山薫………………百合子さん 沢りつお……………根本さん 松元ヒロ……………マルセ太郎★シアターχ「花咲く家の物語」公演ページ http://www.theaterx.jp/18/181030-181104t.php 今年4月の例会「松元ヒロソロライブ」(感想書いてません:汗)でヒロさんが披露したマルセ太郎氏の代表的なマイム(蝶々)や逸話が印象に残っていました。マルセ太郎役をヒロさんが演じるとの情報を得、観に行ってきました。 「花咲く家の物語」は、金沢市に実在した軽度知的障害者のグループホーム「若人の家」をモデルに、ホーム運営者の夫妻と生活をともにする若者たちの日常や地域の人たちとの悲喜こもごもを描いた作品。「知的障害を持つ人々にも普通の生活を送ってほしい」との思いから始めたグループホームですから、入所の若者たちは普通に仕事にも行くし、お酒だって飲みます。夫妻と支援者の(障害に対する)無理解への毅然とした態度にはただただ頷くばかり。 ホームのお母さんである陽子さんの再発乳がんと闘いながら、最期まで知的障害の若者一人一人に愛情を注ぐ姿には涙が…。同病を経験した身なのでどうしても陽子さん目線で物語を追ってしまいます。人生を賭けて取り組みたいことは人それぞれだけど、誰にでもできることじゃないですね。 初演から20年の時を経て10年ぶりの再演となった今回が最終公演とのこと。観られてよかった。別のホームへ移ったり自宅へ戻った若者たちのその後を想像しつつ、どうか少しでも弱者に優しい世の中でありますようにと願ってやみません。(そして2018年の日本の現実を憂う)にほんブログ村