カテゴリ:バレエ(海外バレエ団)
昼の部を観に行きました。凄く良かったです。ノイマイヤーのアレンジは元より衣裳や美術の完成度の高さには驚き。絢爛豪華なキンキラキンではなくて、ちょっと押さえ気味な色彩で上品。霧に煙る森(本当に煙かったのか咳き込む人が多くて閉口。そんなに煙くなかったけど)も、宮殿も、美しいゴブラン織のタペストリーのよう。茨のカーテンもお洒落でイイ感じ。
【キャスト】 デジレ王子:イヴァン・ウルバン オーロラ姫:バルボラ・コフットゥコヴァ 善の精:ラウラ・カッツァニガ 悪の精:カーステン・ユング カタラビュット、ダンスマスター、青い鳥:ヨハン・ステグリ フロリナ王女:エレン・ブシェー ストーリーですが、これは青年デジレの夢物語?少女への恋心から生まれた壮大なファンタジー(妄想)なんでしょうか。しかし、TVで見たファラオの娘といい、昨年のニーナ座長公演の白鳥の湖といい、ここの所このテのオチが続いたせいか「ノイマイヤー、お前もか」と思わずくすっと笑ってしまった。また、青年デジレはオーロラ姫が赤ん坊の時(正確には胎内の宿る前)からずっと見守り、愛して、最後には結婚までしちゃうのは、ロリコンの気があるのか…とまでは言わなくとも、どこか哀愁をおびた父性的な愛情に近い気がしました。三幕フィナーレ、歓喜のダンスの輪の中央で最後1人残されても力つきるまで踊り続けた姿には、思わず涙が出ちゃった。哀しき夢追い人デジレ。(私は、オーロラ姫と結ばれた青年デジレがあのまま鏡の中…あっちの世界に取り入れられて二度と現実の世界に戻れないという甘く悲惨なラストを勝手に想像しましたが裏切られました) 「眠り」のいわゆる見せどころは、プティパ振付けの古典を踏襲していたので「バレエを観た」満足感と同時に、新しいモノを観た興奮?も味わえて私的には大満足。古典バレエ通の方には物足りなさを感じたかもしれないけれど、バレエは”観るだけ”のファンで演劇好きな私には、丁度良い塩梅でした。 先月末からの公演も今日が最後とあって、ダンサーも皆出せるものは全て出し切ってくれた感じだ。6都市を巡業した後で疲れもあるだろうに…心からお礼を言いたい。ありがとうノイマイヤー。カーテンコールでの少年ぽい笑顔が素敵でした。(笑)バレエ団の皆様もお疲れさまでした~。 今回は日程の都合で今日のこの一公演しか観られなかったのがとっても残念。 (ニジンスキー観たかったよぉ~!)早くも次回来日が待ち遠しい。 また来てね! 注*テーマ変更です。「今日観た舞台」→『【演劇】何か見に行きますか? 行きましたか?』 追記:ハンブルクバレエの「眠れる森の美女」初演は1978年。夢オチは19世紀末のくるみ割り人形が元祖? 訂正:先月末からの公演も今日が最後→20日の名古屋公演が最後 詰めが甘くて我ながら恥ずかしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.19 11:23:39
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