マルタ 0-2 イタリア
ワールドカップ予選グルーブBで首位を走るイタリアは、前半にマリオ・バロテッリが2ゴールを決め、4連勝で首位の座を盤石にした。タ・アーリ国立競技場に詰めかけた満員の観客は、ピエトロ・ゲディン監督率いるマルタがイタリア戦で今度こそ敗北を回避、この予選で初の勝ち点を獲得してくれることを期待していた。しかし、ACミラン所属のFWバロテッリが開始8分でPKを沈め、ホームの観客の望みに水を差す。バロテッリはさらに前半終了間際にもゴールをマーク。この日の勝利でアッズーリ(イタリア代表の愛称)は2位のブルガリアに勝ち点3差をつけた。チェーザレ・プランデッリ監督率いるイタリアはこの日、ブラジルを相手に2点差を追いついた21日の親善試合と同じ4-3-3のフォーメーションを採用。試合開始早々から圧倒的に試合を支配すると、間もなく得点機が生まれる。ステファン・エル・シャーラウィがルーク・ディメクにエリア内で倒され、PKを獲得。これをクラブでもチームメートのバロテッリが決めてイタリアがリードを奪った。しかしホームチームもすかさず逆襲、16分に今度はマルタがPKを得る。しかしマイケル・ミフスドのシュートはGKジャンルイジ・ブッフォンが阻み、アンドレ・シェンブリへのファウルでPKを与えた自らの失敗を挽回した。マルタはこの逸機にもひるまずに攻め続け、クレイトン・ファイラとミフスドがシュートを放つ。しかし前半45分、マッティア・デ・シリオの極上のクロスにバロテッリが冷静に合わせ、ホームのマルタを突き放した。
後半、イタリアはグループ最下位のマルタを相手に追加点こそ奪えなかったものの、危なげなく試合終了の笛を迎えた。イタリアは次戦、6月7日にチェコとのアウェーマッチに臨む。一方、マルタは同日、敵地でアルメニアと対戦する。