薬のネット販売を認める判決
医師の処方箋がいらない一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を禁止した省令が違法として最高裁で判決が出ましたね。要は、インターネットで大衆薬を販売できるという環境になりつつあります。薬業関係者は、猛反発していますがどうなんでしょう。この話を聞いて、私がコンビニを経営していたころのコンビニでのお酒の取扱いを思い出しました。お酒や薬など、ある意味特殊(とされてきた)商品は、がんじがらめともいえる規制に守られてきました。お酒の販売規制緩和という場合にも、業界団体の猛烈な反対や工作がありました。この業界団体は、まことしやかに消費者の安全とか健全性という言葉で、あたりまえのように正当性を主張しますが本当にそうでしょうか。業界団体や業界人が、一番考えているのは消費者ではなく自分たちの利益(既得権益)に他なりません。気持ちはわからないでもないですよ。でもこのインターネットの時代は、消費者が間違いなくネットの便利さを享受する権利があります。お酒の規制緩和にしても、未成年の飲酒が増えたりするから対面販売で尚且つ、酒屋でなくてはいけない。というような理由を前面に出していた酒販業界ですが、じゃあ規制緩和されるまで、本当に未成年の飲酒に対して真剣に考え、対応してきたと言えるでしょうか?酒の自動販売機は、どこにでもあって以前は24時間どこでも誰でも買うことができました。酒屋へ行っても、「親のお使い」といえばいくらでもお酒は買えました。結局、自分たちが消費者のためになるように努力することをせず、既得権益を守ることだけに努力をしているのです。だから、当然のごとくですが何も考えていない「酒屋さん」は、淘汰されてしまったのは自業自得と言える部分が多いと思います。規制に守られた中でのビジネスというのは、お酒、薬だけでなくまだまだあります。それらの業界の方々の言うことが100%違っているとは思いませんが、消費者の変化やニーズに対応して自分たちも変化しなければならないという意識が薄いです。だから、結局競争力がなくなってしまう。逆に、インターネット販売を活用してどうしたら消費者にもっと喜んでもらえるのかを考えて、守ることから攻める考えにならなければ、薬業界も酒販業界と同じ道をたどるのは、あきらかです。人間は、どうしても一度築いたものに対して「失いたくない」という気持ちが働きます。その「守りの気持ち」こそが、変化に対応できずに廃業や倒産を引き起こしている要因だと思います。えらそうなことを書きましたが、私自身も「失いたくない」という気持ちを少なからず持っていたことで、コンビニ経営にしがみつくという時期がありました。変化できなければチャンスはないということを思い知ったのは、今からそう遠くない時期でした。旧態依然とした業界が多い日本ですが、まだまだ変化するべき業種が多いのではないでしょうか。ありがとうございました。コンビニ開業物語 管理人:がいあ私のメインブログです。⇒【難病・SOHO どっとこむ】記事参考になったよという方クリック宜しくお願いいたします m(_ _)m⇒