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カテゴリ:トルコについて♪
サイエンスミステリーってTV見てたら
トルコの四足で歩く兄弟ってのが特集されてた。 教育も衛生行き届いていない貧しい村で、大家族が一つ屋根の下で暮らしてて、 その19人兄弟の4人が四足で歩く特異体質を持っているんだそう。 彼らの脊髄を見てみると、直立動物にある前・後彎がない。 遺伝子が何らかの変異を起こし、「先祖帰り」を起こしたとか解釈されてた。 この家族の話している言葉はトルコ語じゃなかったから、ちっとも分からなかった。 おそらく、シリアの国境ということもあるからアラビア語かクルド語だろう。 そういう国の管理の届かない、嫌、国からある意味見捨てられている村では、 実はこういう不思議な光景が日常に沢山見られる。 私に言わせてもらえば、恐らくそれは近親結婚による奇形だろうと思う。 ある村で目にしたことがある。 その村には、どういう解釈もつけようのない奇形や障害を持った人達が沢山いた。 しかし必ず家の中で見た。外ではほとんど見ることはなかった。 恐らく一生外に出ることはないのだろう。家の中で守られて過ごすのだろう。 障害者は愛されて、守られて、しかし社会を知ることはなく暮らしている。 それが良いこと悪いこととかは分からないけど、ただ私は、そこで近親結婚の恐ろしさを知った。 近親結婚のタブーってのは、まだ宗教さえ生まれないアミニズムの時代にも存在した概念だって どこかで読んだことがある。 文明や文化が生まれていない時代にも、経験上または種の保存本能的にタブー視されていた。 近親結婚による子供は天才になるか障害を持つかどっちかだっていうけど、 天才の例ってほとんど聞いたことがない。聖徳太子くらい?だれかいたら教えて欲しい。 そういえばイヌイットなんかも血族結婚が近年まで行われていたよね。。。 それにしても、よくこれが普通に放送できたな・・と思う。 トルコ政府はこういうことに非常に口うるさい。 つまり、自国のイメージを貶める危険性のある報道に関しては非常にチェックが厳しい。 すべてのメディアをチェックしているんだ。 昔~むかし、緒方拳さんを連れてクルドの村を訪れた時、子供の言葉をそのまま通訳してしまった。 政治的な内容を含んでいた。でも私はその時まだそのことの重大さを認識していなかった。 そしてそのままその部分が番組で報道され、後に、そのことをトルコの外務省に謝罪することとなった。 愛国心の強いトルコの人達は対外的にああいう実態を隠したがる。 汚いもの、貧しいもの、時代遅れなもの、非社会的なものには蓋をしたがる。 「見てくれ、このイスタンブールの大都会を。摩天楼を。美しく優秀な若者を! 進んだテクノロジーを!私達はヨーロッパに引けをとらない先進国なんだ!」 確かに。 イスタンブールの中心部で生活していると、日本なんかよりもずっと都会的で、進んでいる一面もあったりする。高層ビルで働く、海外でMBAを取得した優秀な将来の担い手達、モデルのような美男美女。 日本のバブル時代のような、きらびやかな社交界。美しい、美しい世界。 だけどね、実はそういう輝かしい部分はたった1パーセントにも過ぎなくて、 その国土の残り99%をくまなく見てみると、・・・・・私にはとても何もコメントできない現実がある。 ただ、私が魅力を感じるのはその99%の部分であって、 恐らくほとんどの外国人もそう思っているんじゃないかな。 トルコの人達が隠したがっている部分ってのが、それこそがすごい価値のあるもので 底知れない魅力なんだよね。。。。 こういう報道を含めて、ちょっと現実を見直してもいいんじゃないかなと思う。 コンプレックスいっぱいで見栄を張りたいっていう気持ちも分かるんだけど、 私達が求めているものは、高層ビルやプラチナブロンドやピカピカの高級車でもクルーザーでもなく、 教育がなくても貧しくても家族身を寄せて頑張って生きていく彼らの姿だったりするんだよね。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 18, 2007 12:41:37 AM
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