イスタンブールでは今、日本企業の手によって
ボスポラス海峡海底トンネルの工事が行われている。

↑乙女の塔のあたりがちょっと騒々しいのがわかるね。
このプロジェクトに私の昔の生徒や、昔同僚だったエンジニアなどがいるので
滞在中、現場に遊びにに行った。
どこもそうであるが、現場は色々と大変らしい・・・・。
で、これは2011年くらいに完成する見込みだそうだが、
そうすればアジアとヨーロッパが海底で結ばれ、非常に便利な地下鉄網ができる。
しかしまだ不十分とみられる交通渋滞緩和の施策として
もう一つのプロジェクトがあるらしい。
BOT(Build Operation Transfer)による海底道路トンネル計画。
鉄道じゃなくって道路になるから、普通の車も通過できるトンネルだそうだ。
圧倒的な人口増加率と車両の増大から、
本当はこっちのほうがずっと必要だったりするんだけど・・・。
BOTとは、民間が自分のお金で作って一定期間運営した後、政府に受け渡すって仕組み。
もしできたら、絶対数年で元金はとれるに違いない。
第二ボスポラス大橋は今でもガンガン稼いでいる。
でも、そんなお金を最初に持ち出すのは結構リスクと隣りあわせだ。
もし失敗したら、一つの大企業が潰れてしまうほどの大規模プロジェクト。
そして、仮に施工がうまくいったとしても、
個人の車が毎日無数に行き来するのを管理するなんて・・・
爆弾を積んだテロリストの車なんかがトンネルで爆破なんかしたら・・・?
まあ、どんなプロジェクトにもリスクはつきものですから、
そんなこと心配してちゃ何もはじまらないんですが・・・。
21世紀ですね~。
昔は実現するはずがないと思っていたことが、
着々と実現されていくのを見ていると、ビックリしちゃいますね。
イスタンブールもあと数年すれば
あの昔の埃っぽさ、中東っぽさ、下町の感じもすっかりなくなり、
ピカピカのヨーロッパになってるんでしょうね・・・。
なんだかちょっぴり淋しいやら。。。