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カテゴリ:鍼灸・東洋医学
昨日は昔の鍼灸の先生が知人の結婚式のため地元にやってきました。 律儀にも会いましょうと連絡くれたんで、 同級生2人と見ず知らずの新郎新婦の式の二次会に乱入 限られた時間に手技の一つや二つ教えてもらおうという期待満々だったんですが、 彼の饒舌な関西弁での武勇伝トークにひたすら圧倒されてました・・・ 。。。。(゜_゜;) カワッテナイネ・・・ まあ、いい人なんですけどね。 鍼灸の先生としては珍しく、どこにも所属していない、 どういう理論の元にも自分の基盤をおいていない はぐれ鍼灸師純情派代表であります。 自分に甘い分、人にも十分甘くて寛容だから付き合いやすいんです。 「なんでもいいから手技を教えて」という私の貪欲リクエストにも、 通常の先生であれば 「なにを抜かす、わしの元で10年修行してから言え!」 となりがちなのに、 奴は惜しみなく「これにはこうすると一発で効くよ!」と公言してしまう。 しかしそれは大胆で荒治療、根拠に乏しく 無数の実験の結果まぐれ当たりした手技がほとんどなんですが・・。 ただ、私はこれも一つの実績、一つの可能性だと思うんです。 鍼灸の良いところは必ず何かしらの理論や法則の元に治療方針があるところですが、 逆に考えると、既存の法則に頼り新しい試みを行わなければ そのもののもつ潜在的な可能性も埋没してしまいます。 歴史上、大戦争の後に医学が発達しているのも、 常識を逸脱した実験・試行が行われた結果であることも事実です。 そのためには、少数派であれ、こういう型破りな人も必要だと思うんです。 で、昨日は翻訳多忙期に私が度々悩まされる手根管症候群に、 長掌筋腱と橈側手根屈筋腱との間から貫通させる手技が一発だと提言され、 聞いたことないんだけど、大丈夫なのか と、不信感を抱きつつも家帰ってやってみました。 ↓寸6を使い手根管に向かい4cmほど入ってます。10分置鍼。 片手で施術ってのは、かなり骨が折れましたが・・・ 朝起きてみたら、すっかり痛みがなくなってたぁ!! びっくりしますた(゜□゜)/ ちょっと見直したぜ・・・ まあ、手技の1つを聞き出すのに 数時間の無駄話に付き合う羽目になるという効率の悪さがありますが、 それはまた別の話。 まりがとうございますm(_ _)m このような処方は標治法といって、対処療法なんで これにばかり頼っていては、痛み止めを飲むのと変わりありません。 東洋医学で一番大切なのは根治法といって、 原因や受容体である体質改善を行う処方です。 これはまた違う体系から学ばなければならない・・・。 今の私はこなした患者数も少なければ、知識経験も少なくて、 また根拠となるベースもばらばらで、 効いても、効かなくても、その理由が自分でも良く分からない。 もっともっと勉強が必要なんだけど、 この先生のようにニュートラルな姿勢は崩したくないですね。 これはこうでなければならない!というものに 囚われてしまったら最期だと思います。 どういうスタイルでやっていくか・・すごく悩ましいですが とにかく恐れず沢山こなしてゆくことですね。 マイペースでコツコツやってゆきまそう
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最終更新日
Sep 23, 2008 11:32:23 AM
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